脳科学者・中野信子が明かす「さみしさ」の正体との付き合い方
12月4日発売『「さみしさ」に負けないための脳科学』
株式会社アスコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:丸山敏生)は、2025年12月4日(木)に中野信子 著『「さみしさ」に負けないための脳科学』を全国書店およびAmazonなどで販売開始いたします。

■さみしさは「克服」すべきものではない
人は誰でも「さみしさ」を感じます。
さみしさは、人間が生き延びるための「仕組み」であり「本能」なのです。
しかし、現代社会では、「さみしいのは良くない」という思い込みや、「他人に迷惑をかけるな」という教育の呪縛などから、必要以上にさみしさに苦しんでしまうことがあります。
■そもそも、なぜ人はさみしさを感じるのでしょうか?
脳科学的に見ると、さみしさは人間が集団をつくり、生き延びていくために欠かせない機能です。
孤立することは危険だと脳が認識し、アラートを鳴らしているのです。
そのため「さみしさを感じる」という反応は、脳が正常に機能している証拠ともいえます。
■さみしさがもたらす危険性
さみしさは「人間である限り誰もが向き合う普遍的な感情」ではありますが、様々な危険性をはらんでいることも事実です。
・社会的つながりを持たない人は早期死亡リスクが1.5倍
・心の隙間に付けこむ、悪徳商法、詐欺、カルト宗教など
・過食、アルコール、ギャンブルなどへの依存
・「孤独の美化」は本当に助けが必要な人の声をつぶしてしまう危険性がある
など
■脳科学者が教える「さみしさと上手に付き合う方法」
・「マインドフルネス」でさみしさを客観視する
・自分の気持ちを素直に伝える練習をする
・ひとりでできる趣味を持つ
・見知らぬ人との何気ない会話を楽しむ
など
さみしさを否定する必要はありません。扱い方に慣れ、その生じる仕組みを理解することで、さみしさに振り回されることなく上手に付き合い、より豊かな人生を送ることができるようになります。
本書は、集団をつくり社会生活を営む私たち人類に備わった「さみしさ」という感情の本質を理解し、それとどう向き合っていくかを脳科学・生物学的な視点から解説します。
※本書は2023年8月に弊社より刊行された『人は、なぜさみしさに苦しむのか?』を改題し、修正したものです。
■書籍概要
・タイトル:『「さみしさ」に負けないための脳科学』
・出版社:アスコム
・発売日:2025年12月4日(木)
・定価:1,760円(本体1,600円+税10%)
・著者:中野信子
・AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4776214377
■著者プロフィール
中野信子(なかの・のぶこ)

1975年東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所に博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授、森美術館理事。著書に『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』『新版 人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)、『咒の脳科学』(講談社)など多数。
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