” 親子で学び、楽しむ ” こども支援イベント『てんとう虫となかまたち』の第一期生 卒業式を行いました
こども食堂を通じて支援の輪を広げる「家庭紙から生まれる支援の輪プロジェクト」 こども支援の取り組み
「家庭紙から生まれる支援の輪」プロジェクトを展開する家庭紙卸商社、アスト株式会社(大阪市中央区博労町)が取り組む、親子で楽しくイベントに参加しながら「孤食」や「こども食堂」のことを正しく知っていただく参加費無料イベント「てんとう虫となかまたち」。2024年4月からご参加いただいた1期生を対象に、2025年3月卒業イベントとして「食育の会」と卒業式を開催いたしました。
■ 「こども食堂」は子供だけ、ひとり親家庭、貧困家庭の子供だけが利用する所だという認識の人が多い
2023年度に実施された全国のこども食堂における認知状況を把握する実態調査結果によると、こども食堂についての認知率は87.7%で約9割と高い一方、その内「内容も知っている」人は47.3%。また多くのこども食堂は参加者に条件を付けず、多世代が交流できる居場所となっていますが、「年齢や生活状況によらず誰でも利用できる」と考える人は29.0%。こども食堂への「認知」が広がる一方で、その実態はあまり知られておらず、正しい内容の普及が必要であることが明らかとなりました (認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ「2023年度こども食堂に関する認知調査結果」)。
■ ” 親子で学び、楽しむ ” こども支援イベント『てんとう虫となかまたち』とは
「家庭紙から生まれる支援の輪」プロジェクトの一環として開催する「てんとう虫となかまたち」という独自の取り組みは、親子で楽しくイベントに参加しながら、こども食堂を正しく知ってもらうために、「孤食問題」はもちろんのこと、利用は貧困家庭の子供に限られていないこと、子供の居場所の1つになり得ること、親自身も利用できること。またひとり一人が日常の中で支援できること、といった情報をお伝えし、「孤食」や「こども食堂」のことを知り、考えていただくきっかけづくりをしています。また、イベント開催毎に認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえに寄付を行うアスト独自の取り組みです。そこには児童の成長を願い、どんな境遇の子供たちも笑顔で暮らせる社会にするという“未来へつなぐアストの思い”を込めています。
■ 「てんとう虫となかまたち」1期生の年間イベント内容
2024年4月から2025年3月までの1年間、1期生として10組の親子にご参加いただきました。対象年齢は1歳~3歳のお子さんとママさん、もしくはパパさんです。
イベントは、①好奇心を育てる「知育」 ②食べることの重要性や興味を育てる「食育」 ③ベビリックという運動を通して親子のコミュニケーションを高める 「体育」とし、4月「食育・知育の会」、7月「体育の会」、10月「体育の会(ハロウィン編)」、12月「体育の会(クリスマス編)」、3月「食育の会・卒業式」の計5回にご参加いただきました。
まず、各イベントの最初には「孤食」の現状、こども食堂への理解について、利用は貧困家庭の子供に限られていないこと、子供の居場所の1つになり得ること、多忙に働きながら子育てをする親を助ける役割もあり親自身も利用できること、日常の中で誰でも支援できる仕組みなど、年間を通して参加者の皆様に講話としてお伝えしています。
■ 2025年3月8日 最終会の卒業イベント(「食育の会」と卒業式)当日のスケジュール
12:30 受付開始
13:00 イベント開始・挨拶
13:05 クッキーくろくま(作・絵:たかいよしかず 出版:くもん出版)
の絵本読み聞かせ・調理・食事
※クッキー焼き上がりを待つ時間で1年を振り返る動画視聴と講話を実施
15:05 卒業式・記念品配布
親御様より1年間の感想を一言ずつ
集合写真撮影
15:30 解散
今回最終会となる卒業イベント「食育の会」では、栄養士が「クッキーくろくま」の絵本読み聞かせからスタートし、その後実際にクッキーを作る調理を親子で楽しくご体験いただきました。読み聞かせでは、参加者の皆様が真剣に耳を傾けてくださっていた様子がとても印象に残っています。食育の会は昨年に引き続き、当社のこども支援に共感をいただいた給食受託会社協力のもと実現しています。
絵本の読み聞かせの後は、生地を混ぜたり、型抜きをしたり、飾りつけも体験するなど、親子で実際にクッキーづくりを体験いただきました。何より自分でやってみる、体験してみるということが食に興味を持つきっかけにもなるため、ぜひそれぞれのご家庭でも様々なことに挑戦いただけたらと願っています。
そして、クッキーの焼き上がりを待つ時間で1年の活動を振り返る動画を視聴。1年間で成長した姿や、これまでのイベントでの思い出などを振り返り楽しんでいただいたのですが、撮影しながら視聴してくださる親御様も多く、喜んでいただけたことを嬉しく感じています。
また最終会の講話は、お子様の今後のご成長を願って「3歳児の食事で大切なことってなに?」「3歳児に必要な栄養素ってなに?」をタイトルに講話を行い、次の各①から③についてお伝えしました。
【3歳児の食事で大切なこと】
①食への「関心」を高める
・旬の食材に関する絵本の読み聞かせを行う
・おせちや月見団子など行事に関連した食事を行う
・買い物に一緒に行き、食材を見る
・野菜を洗うなど簡単な調理の手伝いを行う
②食べることを「楽しむ」
・「これはどんな食感?」「カリカリしておいしいね」など、噛むことや食感を楽しめる声掛けが効果的
③「共食」を心がける
独りで食事をする”孤食”に対し、家族や友人と一緒に食事をすることを”共食”ということを知ってもらう
・家族で楽しく会話をしながら、おいしく食べる
・できるだけ家族が顔を合わせること
・スマートフォンやテレビを見るのではなく、コミュニケーションを取るようにする
【3歳児に必要な栄養素ってなに?】
①お肉やお魚から得られるタンパク質
②乳製品や小魚などから摂取するカルシウム
③肉や魚、ホウレンソウなどの野菜から摂れる鉄分
最後に、卒業式ではイベントの写真を用いたキャンバスパネルを卒業記念品としてお配りしました。参加者の皆様に大変喜んでいただけて、とても嬉しく感じています。この1年間での学びや気づきの「きっかけ」をこれからも大切に、子育てをより楽しんでいただけたら嬉しく思います。
■ 「てんとう虫となかまたち」卒業イベント参加者のお声(アンケートより)
・「一年間、家族でイベントに参加させていただき、大変充実した時間を過ごせました。特にお豆さんを触りながらの絵本の読み聞かせは、子どもたちが食への興味を深める素晴らしいきっかけとなりました。また、子ども食堂の実態を知り、その温かい雰囲気に驚かされました。このような機会を通じて、食育や地域とのつながりが深まり、同年代の子どもたちや親たちとも楽しい時間を共有できました。」
・「印象的だったのは、子どもが初めての体験に夢中になっている姿。例えば、柔道場での運動会では普段行けない場所で大はしゃぎしたり、クッキー作りに挑戦したりと、新しい発見がたくさんありました。その場で終わらず、自宅でもその学びを続けようとする気づきを得たことも大きかったです。」
・「子ども食堂という存在について、当初は貧困対策というイメージしかありませんでしたが、実際に参加してみると、核家族化が進む中で世代を超えた交流の場として、とても重要な役割を果たしていることを実感しました。こうした活動が地域全体の協力で成り立っていると知り、微力ながら自分にできる貢献を考えさせられました。」
・「イベントを通じて子どもの成長を間近で感じられたことも感謝の一つです。最初は少し人見知りだった子が、イベントを重ねるごとに生き生きと活動に取り組むようになり、笑顔を見せてくれるようになりました。また、アストさんの準備やサポートには本当に感謝です。」
⇩親御様よりお話いただいた1年間の感想についての動画はこちらをご覧ください
■ 2025年度の活動について
「家庭紙から生まれる支援の輪プロジェクト」が開催するこども支援イベント「てんとう虫となかまたち」は、2025年も2期生を募集し、また新たに1年間がはじまります。2期生は、5~10組の募集枠に対し、16組のご家族が応募してくれました。少しずつ支援の輪が広がっていることを嬉しく感じています。
4月19日には、実際にこども食堂に2期生全員で訪問し、運営者との交流の機会も設けます。より社会や子育て中の親御様のお役に立てる、興味を持っていただけるような活動にしていけたらと思っています。
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