第62回愛媛マラソンにて前回に引き続き公式記録入りNFT完走証の発行を実施します

株式会社Swandive

2025.01.30 12:11

ブロックチェーン×マラソンが生み出す新たな体験と価値を全てのステークホルダーに提供します

株式会社Swandive(本社:東京都江東区、代表取締役:吉村恭輔、以下「当社」)は、株式会社愛媛新聞社(本社:愛媛県松山市、代表取締役社長:加藤令史、以下「愛媛新聞社」)との協業により、2025年2月9日に開催される第62回愛媛マラソンにて公式記録(速報値)入りの完走証をNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)として発行する取り組みを、前回大会に引き続き実施します。 本取り組みでは、当社が開発・運営するNFT発行サービス「2.99」(https://2dot99.com)を活用することで、Web3の知識やリテラシーが不要な簡単かつスムーズな完走証の受け取り体験を実現します。ランナーは、公式記録を基にカスタマイズされた完走証をNFTとして受け取り、紙の所有感とデジタルの永続性を両立した新たな形の記念品を手にすることができます。 さらに、NFT完走証は、ただの記念品にとどまらず、特典を受けられる仕組みを備えています。例えばスポンサー企業がランナー向けに優待サービスを提供することで、ランナーにとっては日常生活に役立つ特典を、企業にとっては効果測定が可能な新たなマーケティング手法をもたらします。この仕組みは、従来の紙やデジタルの完走証では実現できなかった新しい価値を提供します。 当社は、Web3業界の動向やステークホルダー全体のニーズを見極めながら、主にマラソン業界を対象としてブロックチェーン活用の可能性を広げています。ランナーにとっての利便性だけではなく、大会主催者にとっては集客や大会の盛り上げに貢献するツールとして、またスポンサー企業にとっては新たなプロモーション機会を創出することで、日本におけるWeb3の普及と新たな価値創造に貢献してまいります。

前回大会の実績

前回の第61回大会では、NFT完走証を受け取ったランナーは2,706人に達し、完走者9,149人の約30%の方々にこの新しい取り組みにご参加いただきました。多くのランナーにとって初めてのWeb3体験でありながら、操作が分からず受け取りができないといったケースはお問い合わせベースでも確認されず、システムはおおむねスムーズにご利用いただけたと考えています。

一部では、ブロックチェーンの処理特性により受け取りに時間がかかる場合がありましたが、フルマラソンを完走し脳も体も疲れ切った状態のランナーでも直感的に操作できたことは、この仕組みがランナーの負担を最小限に抑える設計であることを示しています。また、大会当日の発行用特設ブースでは、多くのランナーが興味を持って訪れ、活気のある様子が見受けられました。

NFT完走証が実現する新しい体験

前回同様に、今回実施する公式記録入りのNFT完走証を大会当日にリアルタイムで発行する取り組みは、日本国内のマラソン大会では当社のみが提供している独自の仕組みです。多くのランナーにとって、完走時間は自分との戦いの結果を証明する大切な記録であり、特に公式に計測された記録には非常に高い価値があります。そのため、公式記録を取り入れることは、完走証の価値を最大限に引き出す上で欠かせない要素です。さらに、ランナーが最も高揚するゴール直後に受け取れる完走証には、特別な意義があります。

これまでもマラソン大会でNFT完走証が提供された事例はありましたが、いずれも全ランナー共通のデザインや、数日後に発行される仕組みであり、完走証の持つ「自分だけのものがすぐ手に入る」という本来の価値と乖離していました。一方、当社の仕組みでは、公式記録を基にランナーごとにカスタマイズされた約5秒間の動画をNFTとしてリアルタイムに発行します。これにより、従来の紙の完走証と同様に、ランナーは最高の達成感を味わうゴール直後に記念品を手にすることができ、記念品としての魅力を向上させています。また、ゼッケン番号を含めないデザインとすることで個人情報保護にも配慮しています。同じタイムのランナーの完走証は同一デザインとなりますが、各NFTには固有のIDが付与されるため、ランナーごとにユニークなNFTとして識別可能です。

加えて、ランダムに出現する3種類の背景デザインを用意することで、NFT完走証の受け取り体験に遊び心を加え、記録するだけではなく楽しみとしての価値を付加しました。こうした工夫を通じて、NFT完走証は単なる記念品に留まらず、ランナー一人ひとりの成果を永続的に記録し、新しい体験を提供します。

以下は、実際のNFT完走証のスクリーンショットです。これらはランナーの公式記録に基づきリアルタイムでカスタマイズされ、ランナー一人ひとりに特別な価値をもたらします。

 
 

日本発のブロックチェーン「Soneium」の採用

今回のNFT完走証の発行には、日本発のブロックチェーンであるSoneiumを採用しました。Soneiumは、ソニーグループの主導により開発されたEthereumレイヤー2のブロックチェーンで、2025年1月にメインネットがローンチされました。

当社が前回利用したPolygonではなくSoneiumを採用した背景には、日本発の技術を活用し、日本国内でのWeb3普及に貢献したいという思いがあります。Soneiumは「境界を超えたオープンなインターネットの実現」をビジョンに掲げており、オープンで誰もが参加可能なネットワークを目指しています。この理念は、ランナーや大会主催者、スポンサー企業といった多様なステークホルダーをつなぎ、新しい価値を創出する今回の取り組みに非常に適しています。

Soneiumの技術基盤は、Ethereumのスケーラビリティを補完するOptimistic Rollup技術を採用しており、相互運用性や堅牢性に優れています。また、ソニーグループの参加による確かな運営基盤や、長年にわたる技術開発の実績に裏打ちされた信頼性も、この採用を後押しした重要な要素です。

Soneiumを採用することで、NFT完走証の発行はその技術基盤に支えられ、日本発のWeb3技術がもたらす未来を切り開く重要な一歩となります。当社は、こうした取り組みを通じて、国内のWeb3エコシステムの発展と新しい価値の創出に貢献してまいります。

NFT完走証発行の仕組み

当社が提供する仕組みの最大の特徴は、従来の完走証同様に公式記録がNFT完走証のデザインに盛り込まれていることです。これを実現するために、各ランナーが計測地点を通過するたびに計測される公式記録を即座に「2.99」のデータベースに取り込む仕組みを構築しました。

また、愛媛マラソンにおいては、NFT完走証発行特設ブースにてスタッフのサポートによりランナーのゼッケン番号に基づいたQRコードを発行し、ランナーは手元のスマホでQRコードを読み込むことで「2.99」に遷移しNFT完走証を受け取る仕組みを提供します。また、ブースを素通りしてしまったランナーやスマホを持たずに走ったランナーへの対応として、特設ブース以外の場所であっても、エントリーに使った情報を使って個人を識別した上でNFT完走証を受け取れるページも併せて提供します。

ランナーがNFT完走証発行ページにて受取プロセスを始めると、「2.99」のデータベースに保存されているグロスタイム(号砲からゴール地点を通過するまでのタイム)とネットタイム(スタート地点を通過してからゴール地点を通過するまでのタイム)を予め用意したテンプレートとなる素材動画と合成しブロックチェーンに記録する処理が実行されます。

なお、ゴール後の動線が混雑しないようにランナーが都合の良いタイミングで発行できる仕組みだけの提供も、希少価値を演出するためにブースで発行できる仕組みだけの提供も可能であり、大会に合わせた仕組みの提供が可能です。

「2.99」の紹介

「2.99」は、当社が2023年5月にリリースしたNFT発行・受取サービスで、Web3の知識や技術を必要としないシンプルな体験を提供します。Web3は日本政府の後押しを受ける注目の分野でありながら、多くの人にとってはまだ馴染みのない領域であり、特にウォレットの操作が最大のハードルとなっています。

この課題を解決するため、「2.99」はウォレットの扱いを簡易化し、Web3技術を裏で動作させる設計を採用しました。これにより、Web2.0のサービスに慣れたユーザーでも違和感なく利用でき、最悪なUXを180°変えるレベルのシンプルで直感的な体験を実現しています。NFTの取得に際して複雑な手続きや専門知識を必要とせず、誰でも数ステップで完了できる設計が特徴です。

また、実際のデモ操作を通じて、NFT取得プロセスがWeb3感をほぼ感じさせないシームレスな仕組みであることを体験いただけます。「2.99」は、Web3体験をより身近なものにすることで、業界全体の成長に寄与することを目指しています。

ウェブサイト:https://nft.2dot99.com/claim/trial

今後の展望

今回構築した仕組みは、愛媛マラソン専用ではなく、多くのマラソン大会で展開可能な汎用的なアーキテクチャとして設計されています。そのため、ランナーへの新たな魅力を発信したい、あるいは提供する価値を模索している大会運営者にとって、容易に導入いただける仕組みです。

しかし、NFT完走証の普及には事例を積み重ねることが不可欠であり、一方で導入が進まなければ事例も増えないというジレンマに直面しています。この課題を解消するため、当社は愛媛マラソンの成功を基盤に、他の大会との連携を積極的に推進していきます。例えば、NFT完走証保有者に優先エントリーやエントリーフィー割引といった特典を提供することで、大会間を横断した価値を創出します。また、他業界のNFT活用事例との連携を図ることで、NFT完走証が単なる記録の保存を超え、ランナーの感動を形にする新たな体験の入り口となることを目指します。

当社の代表はランナーとして年間10大会以上に参加しており、運営者とランナー双方の視点を持って大会の価値向上に寄与できることが強みです。これからも多くの大会運営者やスポンサーと手を携え、ランナーにとって特別な体験を提供することで、NFT完走証が生み出す新しい価値を広げていきます。導入にご興味をお持ちいただいた運営者の方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

代表コメント

今回、愛媛マラソンで再びNFT完走証の発行を実施できることを大変嬉しく思っています。私はランナーとして年間10大会以上に参加する中で、完走証がランナーにとってどれほど特別な存在であるか身をもって実感しています。

マラソン業界は、ランナー一人ひとりが自分の成果を記録として残し、共有する文化が根付いています。この取り組みを通じて、NFT完走証がランナーにとって単なる記念品を超えた価値を持つものになることを目指しています。さらに、この取り組みを起点として、マラソン大会全体の魅力を高める新たな可能性を追求していきます。

Web3の技術を活用することで、ランナーだけでなく、大会主催者やスポンサーの方々にも新たな価値を提供できる可能性を広げていきます。そして、「Web3時代の新しいランナー体験を皆さまと共に作り上げていきたい」という思いを胸に、これからも挑戦を続けてまいります。そして、NFT完走証を通じて、ランナーの感動を形にするだけでなく、大会運営や地域社会全体に新たな価値を提供する未来を皆さまと共に創り上げていきたいと考えています。

会社概要

会社名:株式会社Swandive
本社所在地:東京都江東区豊洲
オフィス所在地:東京都中央区晴海
代表者:吉村恭輔
設立:2019年5月21日
URL:https://swandive.co.jp
事業内容:

  • NFTの発行・受取を誰でも簡潔かつスムーズに行えるサービス「2.99」の開発・運営(https://2dot99.com
  • デジタル完走証のまとめサービス「MyRunWallet」の開発・運営(https://myrunwallet.com
  • スタートアップ向け各種業務支援(部門立上げ、MVP開発等)

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種類
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カテゴリ
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