ブロックチェーン×マラソンの完走証まとめサービス「MyRunWallet」をリリースしました
デジタル化が進む完走証をブロックチェーンで再定義。記録に永続性と新たな価値を提供します。
マラソン大会における完走証をNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)として発行するサービスの開発をはじめとするブロックチェーンを活用してランニング業界を盛り上げる取り組みを推進している株式会社Swandive(本社:東京都江東区、代表取締役:吉村恭輔、以下「当社」)は、2024年11月18日にマラソン愛好家のための完走証まとめサービス「MyRunWallet」(https://myrunwallet.com)をリリースいたしました。 MyRunWalletは、マラソン大会で発行されるPDF形式の完走証をオンライン上で一元管理する新しいプラットフォームです。デジタル化が進むことで完走証の管理は容易になりましたが、その一方で、紙の完走証にはあった所有感が薄れ、記録を振り返る機会が減少するという課題が生まれました。 こうした課題を解決するため、MyRunWalletは、ブロックチェーンを活用して記録の真正性を保証し、紙の完走証で感じていた「所有する喜び」をデジタルで再現します。また、記録を永続的に保存するとともに、将来的には他のランニングアプリやマラソン大会とのデータ連携を可能にする基盤を構築し、ランナーの記録をさらに多くの場面で活用できる「未来の可能性」を提供します。 MyRunWalletは、ランナーが過去の挑戦を振り返り、次の目標に向けてモチベーションを高めるためのツールとしてだけでなく、デジタル時代の新しい完走証体験を創出するサービスです。新機能の追加や大会主催者との連携強化を図り、今後もランナーの挑戦を支える存在として邁進してまいります。
完走証がもたらす「誇らしさ」を取り戻す
かつては主流であった紙の完走証は、環境保護やコスト削減の観点からPDF形式のデジタルデータに移行しました。コロナ禍の非接触対応も後押しし、大規模なマラソン大会では紙の完走証がほぼ姿を消しました。
紙の完走証は、全員が同じ物を受け取るメダルやフィニッシャータオルとは違い、個々に異なる“自分だけのもの”であり、ランナーが自身の挑戦の結果に対する「誇らしさ」を形として手元に残せる大切な存在でした。しかし、簡単に折れたり破れたりするため保管性は高いとは言えませんでした。
一方で、デジタル完走証は、保管性は高くWebからダウンロードしてPC・スマホやクラウドストレージに保存できるので紙よりも管理における利便性は高まりました。しかし、一覧性の低さや記録の過去比較の手間は紙の時代と大きくは変わらず、結果として記録を振り返る機会が少なくなっているのが現実です。
現在、多くのランナーはGoogleドライブなどのクラウドストレージに完走証を保存していますが、下記画像のとおりファイルが一覧として表示されるだけで、記録を振り返る満足感は得られません。
MyRunWalletは、これまでの管理方法に新しい価値を加えます。昔もらったいろんな賞状を壁に飾ったような満足感をデジタルで再現し、ランナーが挑戦の記録を振り返る喜びや、次の目標に向けたモチベーションを感じられる仕組みを目指しています。また、記録をブロックチェーンに保存することで記録の真正性・所有権を証明することができるため、誰の完走証でも入手できるデジタルの完走証にはない、紙の完走証で感じていた“自分だけのもの”感を提供します。
完走証は、ランナーにとって単なる記録ではなく、挑戦の証でもあります。MyRunWalletは、そうした想いを反映したサービスとして、完走証を「もらって終わり」にせず、「もらった後も楽しめる」新たな形で管理する仕組みを提供し、既存のデジタル完走証にプラスアルファの価値を提供し、ランナーの走り続ける力を応援します。
MyRunWalletが創る未来
MyRunWalletは、ランナーの記録をブロックチェーン上に保存し、永続的なデジタル記録として守り続けます。ランナーにとって完走証は挑戦の記録であり、大切な思い出です。MyRunWalletはその想いを次の世代にも繋ぎ、ブロックチェーン技術による信頼性と所有感をランナーに提供します。
ブロックチェーン技術により、完走証は改ざんされることなく、永続的に保持されます。さらに、将来的には他のランニングアプリやマラソン大会との連携を視野に入れ、ランナーが自らの記録をあらゆる場面で活用できる「未来の可能性」を秘めたプラットフォームとしての発展を目指しています。ランナーは一度記録をMyRunWalletに保存するだけで、さまざまなサービスで利用できる利便性を享受できるため、マラソンの体験がより豊かなものとなります。
MyRunWalletの特徴
完走証を一元管理
MyRunWalletに完走証をアップロードすると、大会名やタイムが自動的に解析され、一覧表示されます。Apple IDやGoogleアカウントで簡単にアクセスでき、クラウドストレージ以上の使い勝手と所有感を提供します。
データの安全性とプライバシー保護
MyRunWalletは、アップロードされたファイルはもちろんのこと、氏名等の個人情報、並びにゼッケン番号等の個人情報に繋がり得る情報はブロックチェーンに保存せず、オフチェーンで管理します。
ブロックチェーンには大会名・開催日・グロスタイム・ネットタイム等個人を特定し得る情報を含まないデータのみ保存する仕組みであり、データのプライバシーを守りつつ、真正性を担保する設計になっています。
ランナーのための、未来の可能性を備えたプラットフォーム
デジタルデータに“自分だけのもの”という所有感を付与し、ランナーの記録を未来へと繋ぎます。ブロックチェーンに保存された記録はオープンな連携が可能で、完走証がランナーの人生の記録として、さまざまな形で新しい価値を生み出す基盤となります。
MyRunWalletの使い方
①完走証のアップロード
MyRunWalletに大会ウェブサイト等からダウンロードしたPDF形式の完走証をアップロードすることで、自動的にファイル解析が行われ、大会名やタイムが抽出されます。
②解析結果の確認と保存
解析結果が表示されるので、開催日、大会名、グロスタイム、ネットタイムが正確かを確認し、「記録を保存する」ボタンをクリックします。誤りがある場合はサービス運営の手作業によるデータ修正を行います。
③一覧表示
完走証が保存され、一元管理が可能な一覧ページに反映されます。フィルタリング機能も備えており、過去の記録を簡単に振り返ることができます。
技術仕様
利用チェーン
現在はSoneium Minato(テストネット)を利用しています。メインネットローンチ後、すべてのデータを移行予定です。
参考:
Soneium(ソニューム)は、ソニーグループのSony Block Solutions Labs Pte. Ltd,が開発しているブロックチェーンです。
公式ドキュメント:https://soneium.org/
ソニーグループのプレスリリース:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202408/24-029/
トークンコントラクトアドレス
0xdcBD5f7ec0e423cb66FB46EbfCA358365b9f20d4
保存データ
ブロックチェーンには最小限の記録データのみを保存します。大会名、開催日時、グロスタイム、ネットタイムが含まれます。個人情報並びに個人情報に繋がるデータ(名前、ゼッケン番号等)は一切保存されません。
なお、アップロードされた完走証はオフチェーンで管理するので、ご自身の手で保存先のURLを公開しない限り、外部から参照されることはありません。
データ形式
データ連携の際に扱いやすいように標準化されたJSON形式でMetadataとして保存されています。
※システムの都合上、画像にしておりますが、サービスサイトではテキスト形式で公開しております。
今後の展望
今後は、2024年2月開催の愛媛マラソンで実施したようなマラソン大会における公式の完走証をNFTとして発行する取り組みを全国展開しつつ、並行してMyRunWalletにより既存のデジタル完走証をブロックチェーン上に展開することで公式・非公式の両面から完走証のブロックチェーン活用を進めていくことをはじめ、完走証に限らずマラソンにブロックチェーンを掛け合わせた新たな価値の提供を目指します。
会社概要
会社名:株式会社Swandive
本社所在地:東京都江東区豊洲
オフィス所在地:東京都中央区晴海
代表者:吉村恭輔
設立:2019年5月21日
URL:https://swandive.co.jp
事業内容:
- NFTの発行・受取を誰でも簡潔かつスムーズに行えるサービス「2.99」の開発・運営(https://2dot99.com)
- スタートアップ向け各種業務支援(部門立上げ、MVP開発等)
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