【イベント報告】生と死の新しい対話の場「デスラボ」第2回 渋谷で開催
「死の学校」からVR活用まで、多様な視点で新たな死生観や社会の可能性を模索
一般社団法人デスフェス(本社:東京都渋谷区、共同代表:市川望美・小野梨奈)は、2024年12月9日(月)SHIBUYA QWSにて、多様な視点で「死」を考え、未来を創る共創プラットフォーム「リビングラボ from Death」(通称「Deathラボ」)を開催しました。
多死社会への新たなアプローチを共創する場所
「Deathラボ」は、産学官民の多様なメンバーが集まり、「生と死のウェルビーイング」を目指してそれぞれの想いを共有したり、まだ顕在化していない社会の課題やニーズを掘り起こして、解決法を探求する共創プラットフォームです。
2回目の開催となる今回は、8名のテーマオーナーが「死」をテーマにしたそれぞれの想い溢れる企画を持ち込み、チームに分かれてディスカッションを行いました。
参加者たちは、死を起点により豊かな社会を創るためのサービスやプロダクトの開発について意見を交わし、新たなアイデアを形にする可能性を模索しました。
企画テーマ
・VRやAI技術を活用して治療中の痛みや不安を軽減する取り組み
・各分野の専門家から「死」を学び、対話を深める場を提供する「死の学校」
・生前に登録した想いや情報を大切な人へ自動送信する終活サポートサービス「ことばの保険 tayorie」
・終末期の知識や葬送儀礼を学ぶ、企業や個人向けワークショップ「死のリテラシー学校」
・「生きるのつらい」を「生きるのいいね」に変えるローカルコミュニティ活用
・親子が生前に大切な会話を共有する「ただいま交換日記」
・死の課題や機会を探索する「ですまっぷ」
・長期闘病の子どもたちの最期の日に、家族と一緒に夢を叶えるプロジェクト
これらのアイデアは、2025年4月に渋谷ヒカリエで開催予定の「Deathフェス」での成果発表を目指して、さらにブラッシュアップが進められる予定です。
【参加者感想】
「知人友人でも死をテーマにディスカッションする機会がないので、興味深かった」
「長年食と人生を考えているので、とても面白かった」
「とても深く面白い対話ができた。たとえば『孤独死は不幸』というような、言葉がイメージを作り人々の認識を作るという、社会構築主義を改めて考えさせられた」
「会話が弾み、あっという間に時間が経っていた」
「お互いの死に対する感じ方、考え方を家族で話してみようと思った」
一般社団法人デスフェスは、死をタブー視せず、対話を通じて新しい死生観や文化を創造し、多死社会がもたらす課題解決への糸口を見出すことを目指しています。
これからも、世代や分野を超えた多様な参加者との共創を通じて、社会に新しい価値を提案してまいります。
【イベント開催概要】
■イベント名:「リビングラボ from Death」 #2 アクション編
■日時:2024年12月9日(月)19:00〜21:00
■場所:SHIBUYA QWS 東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア(東棟)15階
■参加費:無料
※2024年12月16日(月)19:30-21:00同内容をオンラインで開催致します。
詳細・お申し込みはこちら
【一般社団法人デスフェス】
2023年4月、NPO法人ETIC.の越境プログラム「Beyonders」に参加し、アイデアを発表。
8月より、SHIBUYA QWSのプロジェクト「Deathフェス実行委員会」として活動開始。
毎年4月14日を「よい死の日」として、タブー視されがちな「死」というテーマに出会いなおし、生と死のウェルビーイングについて考えるイベントとして「Deathフェス」を提案。
様々な人の協力を得ながら、2024年4月13日より6日間にわたって渋谷ヒカリエで実現。
10代から90代まで2000人を超える来場者から寄せられた様々な思いや託された願いを元に、年間を通した対話の場づくり、創造的なオープンイノベーションの場としていくため、Deathフェス実行委員会から「リビングラボfrom Death」へと発展している。
2025年4月12日~17日に渋谷ヒカリエで「Deathフェス 2025」開催決定。
【共同代表 市川望美】
一般社団法人デスフェス 共同代表
非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー
合同会社メーヴェ 代表
一般社団法人幸せなコミュニティとつながり実践研究所 理事
日本ファンドレイジング協会 准認定ファンドレイザー
短大卒業後、IT系企業へ入社。育児離職、子育て支援NPOへの参画を経て、2010年末内閣府のビジネスプランコンペで採択され、働き方や生き方の選択肢を増やすためにPolaris設立。令和元年度東京都女性活躍推進大賞地域部門大賞受賞。2023年、より個人的関心に根差した実験的プロジェクトに関わる器として合同会社メーヴェ設立。現在は「生と死のウェルビーイング」をテーマに、渋谷で死をテーマにしたフェス「Deathフェス」開催に向け奮闘中。
【共同代表 小野梨奈】
一般社団法人デスフェス 共同代表
合同会社カレイドスタイル 代表
理系大学院卒業後、IT企業、女性向けWebメディア運営会社を経て2006年に独立。企業や経営者、研究機関の伴走者となり、企業のオウンドメディア立ち上げや情報発信、コンテンツプロデュースを支援。 サイエンス系記事の執筆や研究機関のアウトリーチ支援なども行う。女性経営者・フリーランスのためのオンラインコミュニティ「ホクレア」初代リーダー。日本での有機還元葬の実現に向け、法人設立を準備中。
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