7月12日発売:『韓国ドラマを深く面白くする22人の脚本家たち  「梨泰院クラス」から「私の解放日誌」まで』

株式会社クオン

2024.07.05 00:31

あの韓国ドラマはどんな思考から生み出されたのか――脚本家22人が語るインスピレーションの源、執筆の過程、物語(イヤギ)への想い

韓国コンテンツを専門に手掛ける出版社・株式会社クオン(本社:東京都千代田区、代表 金承福)は、韓国ドラマの脚本家22人へのロングインタビュー集『韓国ドラマを深く面白くする22人の脚本家たち 「梨泰院クラス」から「私の解放日誌」までを2024年7月17日に発売いたします。

日本でも高い視聴率を誇る韓国ドラマ。劇中に登場した本が日本の視聴者の間でも話題となったり、関連本やZINEが続々と刊行されるなど、作品を深く愛する人たちが増えています。さらに「この脚本家の作品は必ず見る」と、ドラマを脚本家で選ぶという声も聞かれるようになりました。

本書には、「梨泰院クラス」の原作者でドラマ化にあたり脚本も手掛けたチョ・グァンジンさんや、第59回百想芸術大賞(2023年)脚本賞に輝いた「私の解放日誌」のパク・ヘヨンさんなど、キャリアの長さもさまざまな脚本家22名へのインタビューが掲載されています。

人々を魅了するドラマを生み出す脚本家たちは、執筆にあたり何を大切にしているのか、題材をどのように探し、どのように執筆しているのかなど、彼らの思考と創作の過程に迫ります。ドラマファンはもとより、「書く」ことに関心のある人、何かを創り出す現場に携わる人に、刺激となることばに満ちた一冊です。

本書より

  • ドラマや映画の脚本集は、近年、出せば必ず出版市場をにぎわせるベストセラー確約商品である。加えて、劇中に効果的に登場する詩集も脚光を浴びる。かくいう私も、シン・ハウンさんの「海街チャチャチャ」で、ドゥシクがヘジンに読み聞かせる詩集『エコーの肖像』(キム・ヘスク著)に胸を打たれ、即購入したひとりなのだが……。とにかく、こうした現象が意味するのは、それほどまでに“文章”でドラマを記憶する人たちが増えているということにほかならない。
    ―プロローグ「“21”もドラマだ。」(〈ハンギョレ21〉編集長ファン・イェラン)より

  • 社会が抱える痛みはふたをしてもなくなりません。それなら、いっそ直視すべきです。だから、私が見て感じて考えたことをドラマの場面として残せば、それがまた誰かの心に響くかもしれないと思ったんです。
    —ノ・ヒギョン(「ライブ~君こそが生きる理由~」「私たちのブルース」)

  • 今の時代に求められる物語を”面白く“伝えるのが私の目標です。メッセージだけならただのプロパガンダに過ぎず、面白さのみでも意味のない空っぽの娯楽にすぎません。笑いには、人々の注目を集め、振り返らせる力があります。
    —パク・ジェボム(「ヴィンチェンツォ」「神のクイズ」)

  • 僕自身としては何も起こらない物語を書きたいんですよね。大きな事件なんかなくても、見た人の人生が変わるような物語。そんな作品を作りたいです。—キム・ボトン(「D. P. ―脱走兵追跡官―」)

書誌情報

『韓国ドラマを深く面白くする22人の脚本家たち 「梨泰院クラス」から「私の解放日誌」まで』
2,420円(本体価格2,200円+税)
A5版・並製・304ページ
ISBN 978-4-910214-62-7
書籍詳細ページ(版元ドットコム書籍ページ)


■目次

プロローグ
“21”もドラマだ。/ファン・イェラン〈ハンギョレ21〉編集長
22人のドラマ脚本家に出会った。/イ・ジュヒョン〈シネ21〉編集長

01 チョ・グァンジン(「梨泰院クラス」)
02 ノ・ヒギョン(「ライブ~君こそが生きる理由~」「私たちのブルース」)
03 パク・ヘヨン(「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」「私の解放日誌」)
04 キム・ボトン(「D. P. ―脱走兵追跡官―」)
05 キム・スジン(「マッド・ドッグ~失われた愛を求めて~」「怪物」)
06 パク・バラ(「シュルプ」)
07 パク・ヨンソン(「恋のドキドキ♡シェアハウス~青春時代~」
08 パク・ジェボム(「ヴィンチェンツォ」「神のクイズ」)
09 ペク・ミギョン(「力の強い女 ト・ボンスン」「Mine」)
10 ソ・スクヒャン(「パスタ~恋が出来るまで~」「嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~」)
11 ソンチョイ(「調査官ク・ギョンイ」)
12 ソン・ジェジョン(「アルハンブラ宮殿の思い出」「ユミの細胞たち」)
13 シン・ハウン(「海街チャチャチャ」)
14 ヨン・サンホ(「地獄が呼んでいる」)
15 ヤン・ヒスン(「知ってるワイフ」「イルタスキャンダル~恋は特訓コースで~」
16 ユン・ソンホ(「こうなった以上、青瓦台に行く」)
17 イ・ナウン(「その年、 私たちは」)
18 チョン・ドユン(「魔女の法廷」「大丈夫じゃない大人たち~オフィス・サバイバル~」)
19 チョン・ソギョン(「マザー~無償の愛~」「シスターズ」)
20 チン・ハンセ(「人間レッスン」「グリッチ―青い閃光の記憶―」)
21 ファン・ジニョン(「逆賊―民の英雄ホン・ギルドン―」「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」)
22 ユ・ボラ(「あなたに似た人」「ただ愛する仲」)

■翻訳者プロフィール

岡崎暢子(おかざき のぶこ)
韓日翻訳・編集者。1973年生まれ。出版社はじめ各種メディアで韓日翻訳に携わる。
『韓国テレビドラマコレクション』(キネマ旬報社)2015~2020年まで編集統括。
訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』『教養としての「ラテン語の授業」』『人生は「気分」が10割』(以上、ダイヤモンド社)、『頑張りすぎずに、気楽に』(ワニブックス)、『K-POP時代を航海するコンサート演出記』(小学館)、『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)などがある。

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