アメリカ美術の巨匠の作品約100点を紹介する 『エドワード・ホッパー作品集』発売
翻訳書ではなく和書としての画期的な出版
株式会社東京美術(本社:東京都豊島区池袋本町3-31-15、代表取締役社長:永澤順司)は、アメリカ美術の巨匠による画集『エドワード・ホッパー作品集』を刊行します。作品のほとんどがアメリカ国内で所有され、アメリカ人に最も愛されている具象作家の一人、エドワード・ホッパー(1882〜1967)の画集が、翻訳書以外で日本国内において刊行された例は展覧会図録を除くと見当たらず、画期的な出版となります。気鋭のアメリカ視覚文化研究者による2022年の視点で、生誕140年・没後55年を迎えてなお映画などの表現に影響を及ぼす作家の主要作品98点を、油絵を中心に紹介します。
本書の特徴
- 油絵を中心に、約100点の主要作品をA4の大判で紹介
- アメリカ視覚文化の研究者が提案する8つの視点でホッパーを読み解き
- 作家のアメリカおよびアメリカ美術におけるポジションを紹介する1万5000字以上のエッセイ
- 日本人読者のアメリカ文化理解度を考慮した、翻訳によらない2022年の視点を提供
エドワード・ホッパー(1882-1967)
ニューヨーク州ナイアック生まれの画家。コントラストの効いたスタイルでアメリカの都市や都市の中の人物、自然の風景を描いた具象絵画は、しばしば「アメリカ的」であると評される。「孤独」や「疎外」などのワードとも関連づけられ、アメリカ国内のみならず、国外でも広く愛好される。
ホッパーの描いたアメリカは、確かにアメリカではあったが、アメリカであることがためらわれる、宣言できずにいる、アメリカのどこかの場所なのである(本文より)
目次
■エッセイ
- エドワード・ホッパーとアメリカ美術の近代
- エドワード・ホッパーのアメリカ
■作品と解説
- 都市のイメージ
- 映画館、劇場
- 都市の女たち
- 鉄道
- 自動車旅行
- 自然と文明
- 絵画空間の構造―構図や視点
- 筆づかいや色、光と影
著者略歴
江崎聡子(えざき・さとこ)
聖学院大学人文学部准教授、立教大学アメリカ研究所特任研究員。専門はアメリカ視覚文化、アメリカ美術およびジェンダー研究。長野県生まれ。東京大学大学院博士課程単位修得満期退学(地域文化研究専攻)。共著に『描かれる他者、攪乱される自己 アート・表象・アイデンティティ』(2018年、ありな書房)、『ニューヨーク 錯乱する都市の夢と現実』(2017年、竹林舎)、『創られる歴史、発見される風景 アート・国家・ミソロジー』(2016年、ありな書房) などがある。
書誌情報
- 著者:江崎聡子
- 定価:3,850円(10%税込)
- 判型:A4判
- 頁数:192頁
- ISBN:978-4-8087-1237-2
- 発行日:2022年4月15日
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