想画、子どもの車内置き去り防止の駐車場巡回支援AIアプリ「MEGURU」の提供開始

株式会社想画

2023.09.05 10:30

~マルハン10店舗で導入、店舗での事故防止に取り組む巡回員の負担を軽減~

AIと画像解析のソフトウェアを開発する株式会社想画(本社:東京都北区、代表取締役:田中(たなか) 統蔵(とうぞう))は、AIを利用した画像認識により、子どもやペットの車内放置や置き去り対策を強化する駐車場巡回支援システム「MEGURU(メグル)」の提供を開始しました。

総合エンターテイメント事業を展開する株式会社マルハン(本社:京都・東京)の東日本カンパニー(代表取締役 東日本カンパニー社長:韓 裕)は、千葉県内10店舗で「MEGURU」を本格導入し、1日9回におよぶ駐車場の巡回業務を効率化、スタッフの肉体的・精神的な負担を軽減しつつも、巡回の正確性向上を図っています。

想画は2024年9月までに日本国内の遊技場/エンターテインメント店舗、ショッピングセンターなどの複合型施設、スーパー、商業施設など全国300店舗での導入を目指します。

「MEGURU」は、AI画像認識アプリをインストールしたスマートフォン(iPhone12)で、駐車車両のナンバープレートを撮影、読み取った番号を蓄積・照合し、車内の確認済みと未確認車両を特定することで、遊技場などの駐車場巡回員の疲労による肉体的かつ精神的な負担を軽減、巡回時の車両確認の水準の底上げや正確性を向上させ、巡回や車内確認の時間を短縮し、子どもの置き去り事故を未然に防ぎ、対策を徹底的に強化するシステムです。

「MEGURU」の主な機能は以下の通り。

  • 巡回済みの車両を音で通知・確認: 巡回中、自動的にナンバープレートを撮影・認識、車内確認済み車両の場合は「カン!」と木の棒を叩くような音、ナンバープレート未認識の新たに駐車された車両は「ドン!」という太鼓のような音で知らせ、車内確認の見逃しを防止します。
  • 巡回記録は管理画面で随時確認: 記録はパソコンやタブレットなどで即時確認することができ、日報・月報の出力も可能。特別なソフトは不要で、ウェブ・ブラウザのみで使用できます。
  • 巡回漏れ防止機能: 駐車場巡回が遅れた場合は事務所のパソコンやタブレットに通知が届きます。本部にも通知することが可能です。
  • 気になる車両の“申し送り”機能: 巡回員は次担当の巡回員に、特定車両の「再チェック」や「声かけ」をするように依頼ができます。該当車両の登録・特定が簡単に行えます。
  • 巡回所要時間の予測機能:過去の実績から巡回に要する予測時間を算出します。巡回スケジュールを最適化し、巡回スタッフの交代やコミュニケーションを助けます。

毎年、猛暑の夏だけでなく春や秋でも、車に長時間、子どもやペットを放置し、遊技に興ずる親が後を絶たず、子どもは車内で熱中症になり、最悪の場合、死亡するなどの事故が発生しています。日本遊技関連事業協会などの業界団体では、その行為に対するマニュアルを作成し巡回を強化、駐車場の巡回員は1~2時間毎に、駐車車両を1台ずつ窓越しに、子どもやペットの置き去りなどを確認していますが、毎回、500台~800台の大型駐車場を巡回するには約2時間以上要し、炎天下での巡回員の肉体的負担や熱中症などの危険性、見落としなど精神的な負担があることから、巡回時間を短縮しつつも、効率的な巡回が重要となります。

ロードサービスの日本自動車連盟(JAF)の調査によると、8月下旬に実施した炎天下でのテストでは、「エアコン停止からわずか15分で、(車内では)熱中症指数が危険レベルに達し」、窓を開けても40度以上、サンシェード装着でも50度以上という結果が出ており、子どもの車内放置は命の危険が高いものとなっています※1。

また、10月中旬、快適で過ごしやすい天候時に実施したテストでも、車内温度は50度以上になることがわかっています※2。

しかし、今年実施されたJAFの「子どもの車内事故に関するアンケート調査」※3によると、「少しの時間であっても子どもを車内に残したまま車を離れたことがありますか?」の質問に対して、全体の54.9%が「ある」と回答。半数以上が車内に子どもを残したまま、車を離れることが多いのが現状で、遊技場側が対策を練ることが必要不可欠な状況です。

このような背景の下、疲労などによる車内の子どもの置き去りを見逃すなどの課題を解消するために、想画の独自画像解析・認識ソフトとAIを活用した「MEGURU」システムを開発しました。

「MEGURU」は初期費用10万円、月額5万円(税別、1キット)で導入することが可能です。機材は、維持管理のため半年から1年で交換予定です。

想画のAIを利用した画像解析ソフトは、洋上の小さな人影を検出する捜索救助の用途で海上保安庁などでも使用されています。また、人物の移動経路解析や、トンネルの崩落検知システムなども提供しています。

想画は今後も独自のAIと画像解析技術を活用して、社会の課題を解決してまいります。

※1 真夏の車内温度(JAFユーザーテスト):
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer

※2 秋の車内温度(JAFユーザーテスト):
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/autumn

※3 約55%が子どもを車内に残してクルマから離れたことがある!?ゴールデンウィーク、クルマでお出かけの際にはご注意を!:
https://jaf.or.jp/common/news/2023/20230428-002

■ 株式会社想画について

株式会社想画は画像解析やAI学習型の自動検査システム、ドローンなどのロボティクス制御など高度技術開発に多数の実績を持ち、大手メーカーや物流・医療・出版・広告・飲食業など多様な業界のシステム開発を手掛けています。エッジデバイス制御から大規模ウェブシステムの開発まで、クラウド活用の実績も豊富です。

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広報担当 中川生馬(なかがわ いくま)

 

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