自己理解の必要性

株式会社リバース

2023.08.04 13:26

「自己理解」という言葉をよく見聞きするようになった昨今、その指す意味とは一体何なのでしょうか?

「自己理解」をする必要性とは?

ちなみに、マズロー心理学的に言えば、「自己実現とはなにか?」ということへの理解を深める上でも、
自己実現と関りの深い「自己理解」という言葉と「自己実現」を比べることで見えてくるものがあります。

「自己理解と自己実現の関係性とは何か?」
という事も含めて、「自己理解」というキーワードを紐解いてみましょう。

自己理解とは?

「自己理解」とは何なのかということから整理してみます。

自己理解とは、文字通り「自分を理解すること」です。
「自分を知ること」や「自分を把握すること」がどういうことなのかを考えます。

イメージ的には、鏡を使って自分の姿を客観的に見てみるといった感覚です。

また、自己理解は他者理解を促進します。

なぜなら、自分を知ることで相手のことも知ることができるからです。

言い替えれば、自分の理解していることのみ相手の中に見てとることができません。

そういった意味では、自分をよく知れば知るほど相手のこともよく分かるようになるという側面もあると言えます。

自己理解を深めた分だけ、周りの人々にも寄り添えるようになり、
結果的に人間関係が良くなる可能性も自己理解には含まれているようです。

このように言葉にすると簡単なように思えます。

本当の意味で「自分を知ること」というのは、なかなか難しいものであり、奥行きや深みのあるものです。

「自分を理解すること」や「自分を知ること」は、自分の何を知り理解することを指しているのでしょうか?

自分についての何を知り、何を理解すれば、自己理解できたと言えるのでしょうか?

「自分の好きなこと」や「自分の性格」や「自分の思考のクセ」などのどこか一側面だけでなく、
それらを全て含めた自分という存在そのものを知ることが自己理解ということなのではないでしょうか。

「私の好きなことは食べることです!」これだけでは自己理解できたとは言えません。

「自分が自分に持っている自己イメージ」や「目指している姿」なども自分をつくり上げている要素であり、それらを通して自分を知ることができます。

「自己紹介」の項目として使えそうなありとあらゆる項目から自分を知ることが、しっかりと自己理解をする上では大切です。

また、自己紹介のとき相手が変わればアピールポイントも変わるため、自分のどの側面を出すか変化します。

「自分を理解すること」とは、あらゆる視点を使って様々な自分を知ることと言えるでしょう。

ポジティブな面だけでなく、ネガティブに思える面も把握することも自己理解のコツです。

「自分の嫌いなところ」や「自分の苦手なこと」や「自分の弱点」なども客観的に捉えることで、自分の自己理解はより一層深まると言えます。

自己理解を深める

例えば自己理解によって「私は食べることが好き」との特徴をみつけたとしましょう。

更に「どうして食べることが好きなのか?」と深堀することにより、また違った自分への理解に繋がります。

「食べることが好き」という一つの特徴からいくつもの理由が分岐して広がっていくことで、自分への理解がより多くできるようになります。

自分自身の問いかけを続けることでどんどん深めることができます。

「なぜ?」
「どうして?」

という「理由」や「願望」といった視点での問いかけは、どこまでも続けることができます。

自分自身への理解を深めることで、新しい発見や気づきがあったり、いままでは思いつかなかった可能性が見えてきたりします。

また、周りの人々から見た自分を通して自分への理解を深めることもできます。

自分では長所だと思っていなかった部分が、友達からしたら羨ましくなるほどの魅力だったというケースもあります。

知人からの客観的なアドバイスによって、現実逃避や勘違いを自分がしていたことに気づくというようなパターンもあると思います。

自己理解はどんどん変化していくもの

個人差はあるものの、年齢を重ねるにつれて変化していきます。

例えば、仕事における大きな変化によってその前後の自分が変わったというケースや、結婚や子どもを授かったことで自分が変化することもあります。

時間の経過とともに変わり続けることは事実であり、自己理解に終わりはないようです。

現在100%自己理解できているとしても、数年後にはその理解した自分はまったく別人になっていることもあるでしょう。

「過去・現在・未来」という時間の流れにおいては、「いまここ」の自分への理解をこの先もずっと続けることが大切であるということです。

1年後の自分、2年後の自分というように、自己理解の内容をアップデートをしてみましょう。

人によっては月単位や週単位で行うとよいかもしれません。

過去の自分に執着していたり、あるいは変化を拒んでいたりすれば、リアルタイムでの正しい自己理解には至ることはないでしょう。

「自分を知り、その自分を深め、その中で柔軟に自分を変化させていくこと」が、自己実現だと言えると感じます。

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
調査レポート

カテゴリ
ライフスタイル