材木店が耕作放棄地で麦を育てた 千葉市産麦芽100%クラフトビール提供開始
千葉市でクラフトビールの製造・販売を行う千葉稲毛ビール合同会社(代表:岡村拓寛、千葉市稲毛区、以下「千葉稲毛ビール」)は、千葉市若葉区下大和田の畑で育てた大麦を100%使用したクラフトビール「下大和田ビール いぶし金2025」を、2025年12月12日より数量限定で提供開始します。
原料となる大麦を育てたのは、同市若葉区中野町で材木業を営む株式会社伊勢戸銘木店(代表:伊勢戸将司)。耕作放棄地を借り受け、地域住民とともに手作業で大麦を栽培し、収穫した麦がビールとして形になるのは今年で2年目となります。
「材木店が麦を育て、ビールになる」――。
一見すると異色の取り組みの背景にあるのは、「地域にある資源を循環させ、身近な豊かさを届けて、次世代につなげたい」という共通の想いです。
■ 取り組みの背景
伊勢戸銘木店は2020年に拠点を東京都内から千葉市若葉区中野町へ移転。自然と市街地が隣り合う環境の中で、木材の卸売りに加え、間伐材を薪として販売する事業や、ドングリ・モミジの苗木生産など、森林資源の循環利用に取り組んできました。
そうした活動の中で目にしたのが、近隣に残された耕作放棄地でした。
「このまま雑草に覆われてしまうのはもったいない。だったら、好きなビールの原料を育ててみよう。」
この思いをきっかけに始まった大麦栽培は、近隣住民の協力を得ながら、土づくりから手作業で進められました。初収穫後、相談に訪れたのが千葉稲毛ビールでした。
今年は、地域の農的コミュニティ 「まめとむぎ」 のメンバーも加わり、昨年より育った土にて栽培を継続。麦づくりは、個人の挑戦から地域活動へと広がりを見せています。
■ ビールとして生まれ変わるまで
千葉稲毛ビールは、少量生産に特化した醸造設備を用い、千葉市内で育った素材を生かしたビールづくりに取り組んでいます。今回使用した麦芽は大量生産品ではありません。しかしそこには、
「千葉市で育ち、千葉市で醸造され、千葉市で飲まれる」
という物語を届けるために製造しています。
丁寧に仕込み、発酵・熟成を経て完成したビールは、麦芽由来の素朴でやわらかな甘みと、燻されたようなうま味のある風味が特徴の味わいに仕上がりました。
■ 商品概要 下大和田ビール「いぶし金2025」
特徴:ホップと酵母の香りを抑え、麦芽の燻製を思わせる旨味があります
アルコール度数:5%
価格:中グラス 700円/大グラス 1,100円
※提供場所:醸造所併設店舗「いなびや 千葉稲毛ビール醸造所」店内飲食のみ
■ コメント
株式会社伊勢戸銘木店 代表 伊勢戸将司
「この麦づくりは、事業としてではなく“ご縁”から始まりました。
今年も無事にビールになったことが嬉しく、千葉市でのご縁がさらに広がりました。」
千葉稲毛ビール合同会社 代表 岡村拓寛
「地域の素材、地域の人、地域の時間でできたビールです。
この一杯をきっかけに、千葉市がもっと面白く感じてもらえたらと思っています。」
【お問い合わせ先】
千葉稲毛ビール合同会社
代表:岡村 拓寛
TEL:043-301-2336
※本件ビールに関しては千葉稲毛ビールにお問い合わせください
株式会社伊勢戸銘木店
代表:伊勢戸 将司
所在地:千葉県千葉市若葉区中野町1403
TEL:043-299-9026
Mail:isetomeibokuten@gmail.com
【千葉稲毛ビール 会社概要】
会社名: 千葉稲毛ビール合同会社
代表者: 岡村拓寛
所在地: 千葉県千葉市稲毛区稲毛東3 丁目6-13 大金園1A
設立: 2022 年8 月30 日
事業内容:クラフトビール醸造所兼飲食店(ブリューパブ)
発泡酒製造免許:2023 年4 月25 日取得(千東酒第38 号)
醸造所名:千葉稲毛ビール(ビールブランド名兼用)
取引銀行:株式会社日本政策金融公庫、京葉銀行稲毛支店、千葉信用金庫稲毛支店
加盟団体:千葉商工会議所、千葉市観光協会
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