来年こそ小説を書きたい人へ——現役作家に聞いた創作を始める・続けるためのシンプルな方法

株式会社22世紀アート

2025.12.02 09:33

一年を振り返り「やってみたかったこと」に目が向く時期です。SNSで自分の思いを言葉にする人が増えた今、 小説などの文章を書くことが静かに注目を集めています。そこで株式会社22世紀アートは、現役作家の潮 史晶(うしお・ふみあき)さんに“創作の最初の一歩”についてお話を伺いました。きっかけや習慣、アイデアの源泉など、初心者にもできるコツがたくさんお聞きできました。

2026年は「自分でも書く」一年にしませんか?

年末年始は、一年を振り返り「来年こそ、新しいことに挑戦したい」と考える人が増える時期です。
特に近年は、日々の出来事や気持ちをSNSで発信する人が増えたことで、“言葉で表現すること”そのものへの関心が高まっています。
その延長線上として、「小説を書いてみたい」と思う人も多くいます。たとえばウェブ上の小説投稿サイトはどんどん充実してきており、サイト「小説家になろう」は数百万人の登録ユーザーを抱えるほどです。

けれど新しいことを始めるのは、ハードルが高くも感じられます。
「書いてみたいけれど、どこから始めればいいのかわからない」
「難しそうだけど、自分に小説なんて書けるの?」
と、考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は様々なコンテストに挑戦し、現在も精力的に作品を発表している潮 史晶さんに “創作の始め方”についてお聞きしました。

自身が小説を書き始めたきっかけ、続けるための習慣、アイデアの拾い方など。創作のハードルをやさしく下げてくれるヒントをお届けします。

 

潮 史晶さんプロフィール

潮 史晶(うしお・ふみあき)

1963年生まれ 

東京都出身 神奈川県在住

玉川大学卒

 

『君との約束』シリーズ出版。

ナムコ・ナンジャタウン「あなたの隣の怖い話コンテスト」入選など、コンテストでの実績多数あり。

 

潮さんは会社員をしながら、小説を書き続けているとのことです。多忙な中でも作品を生み出し続ける潮さんに、「どうすれば書けるのか」「続けられるのか」を伺いました。

 

書き始めたきっかけは「読書が好きな気持ち」

——小説を書き始めた最初のきっかけは何でしたか?

潮 史晶さん(以下、潮):

私は子どもの頃から本が好きでした。最初は読むだけでしたが、小学二年生くらいにオリジナルの物語を紙芝居にして披露したのが、書き始めたきっかけです。

 

——「読むのが好き」という気持ちが、原動力になったのですね。ちなみに最初に書いた作品はどんなものでしたか?

潮:

中学三年生の時だと思います。担任が国語の先生で、最終的に原稿用紙300枚くらいになった小説を、毎日書いては見てもらいました。一羽のスズメを主人公にして、世界中を旅する話だったと記憶しています。22世紀アートで出版していただいた『夢かなえます』の原型をつくったのもその頃です。もちろん稚拙なストーリーでした。作品が固まったのは大学の時です。

 

「まず思い浮かぶのはビジュアル」通勤中はスマホも使って執筆

——ここからは、実際の書き方について聞かせてください。どうやって書いているのか、日々の中でどう執筆時間を捻出しているか、気になる人が多いかと思います。

潮:

書く時間は、日によりますね。日中ずっと書いている時もありますし、全く書かない時もあります。今はスマホがありますから、通勤中に案を練って、スマホに記憶させることもしています。AIにストーリーなどを読んでもらって、評価をしてもらうこともあります。もちろん、AIに本文を書いてもらうことはしませんが。

 

——執筆の中で「ここだけは守っている」という自分の中でのルールがあれば、教えてください。

潮:

私は先に登場人物のビジュアルが浮かぶので、まずは登場人物の個性や性格、物語の中では描かれないストーリーを練ることにしています。そうすることで、登場人物ごとに「どんな話をするか、どう答えるか」がイメージできて、本編を書く時も勝手にストーリーを進めてくれるように感じます。

 

——人によって異なる「思い浮かぶ風景」が、大事になるのかなと感じました。そんな潮さんは、作品のアイデアは普段どこで拾っていますか?

潮:

拾うというより、突然思いつく感じです。私は「書けない時は書かない」と決めています。無理に捻り出してもしんどいので。前のご質問にもつながりますが、一作目の『君との約束』では、最初に浮かんだのはひとつのビジュアルでした。由加利が泣きながら「約束したんでしょ‼️」と叫んでる場面です。

 

——力強い光景ですね。これが物語のスタートになったのですね。

 

書きたい気持ちを大切に、自分も書いてみる一年に

最後に潮さんは「書こうと思って書くと苦しいだけです。書きたい時に書きたいだけ書くのが良いと思います。上手く書くことより、何かを伝えようと言葉を紡げば、きっと誰かの目に止まる作品が書けると思います」と語ってくれました。

 

「読むのが好き」「自分はこう書きたい!」という気持ちが大切だと伝わるお話でした。

小説や文章を書きたいと思っている方は、このお話を参考に「来年から」と言わず、今日から書きたくなっているかもしれません。

 

一年の終わりは、新しい挑戦を考えたくなる時期です。潮さんの言葉に触れた今こそ「何かを書いてみる一年」を送る準備をしてみませんか。

 

書籍情報



書名:夢かなえます──天使と始まりの赤子

著者:潮 史晶

発行:22世紀アート

発売:2024年10月3日

販売ページ:https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B0DJG7CHD4

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
商品サービス

カテゴリ
エンタメ

サブカテゴリ
ライフスタイル