【11月は児童虐待防止推進月間】元教員が語る「子育てを孤立させないために」

株式会社22世紀アート

2025.11.10 16:45

11月は「児童虐待防止推進月間」。子どもをめぐる環境を見直したい今、教育・福祉の現場で長年子どもたちと向き合ってきた大坂欣哉(おおさか・きんや)氏に、お話を聞きました。学校や福祉施設で見つめてきた子どもたちの姿、支える大人たちの役割、そして社会全体が果たすべきこととは。

家庭内の孤立やストレスが深刻化する時代

11月は「児童虐待防止推進月間」です。厚生労働省が定めたもので、児童虐待問題に対する社会的関心の喚起を図るため、集中的な広報・啓発活動が実施されます。

こども家庭庁によると、2023年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は22万5,509件と、過去最多を更新しました。なかでも「心理的虐待」が約6割を占め、家庭内での孤立やストレスが深刻化していると言えます。

 

子どもたちをめぐる問題は、社会そのものを映す鏡であり、すべての大人が無視をしてはいけない問題です。

こうした現状を見つめ直す手がかりとして、宮城学院中学校高等学校や仙台キリスト教育児院で、長年にわたり子どもや地域と向き合ってきた大坂欣哉氏からコメントをいただきました。

 

大坂欣哉氏プロフィール

〇1940年1月22日、仙台市原町小田原字新堤の仙臺基督教育児院内で生まれる。

〇北六番丁小学校、上杉山中学校、宮城県仙台第二高等学校を卒業(中学までは院児と共に通学)。

〇早稲田大学第二文学部卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。

宮城学院中学校高等学校教諭として31年間勤務。

〇その後、社会福祉法人仙台キリスト教育児院で16年間勤務し、75歳で引退。第9代院長を務める。

〇現在は、SCSミュージカル研究所評議員(仙台)、SBIこども希望財団諮問委員(東京)として活動。

 

長年にわたり教育や子どもに携わった大坂氏は、「児童虐待防止推進月間」について、このように語っています。

 

児童虐待防止推進月間に寄せて――大坂欣哉氏コメント

子育てを孤立させずに、児童の成長を担う家族と地域の協力を確認する月間です。ことに全国的に機能不全に陥っている地域の町内会活動を、保育園等の施設と協働して、子育て支援の視点から再生することが求められています。

また視野を拡げてガザでウクライナで、そしてアフリカ諸国で苦闘する子どもたちと家族を我らの事としてとらえる努力をする月間です。

 

教育・福祉の現場から生まれた言葉を書籍でも

そんな大坂氏がこれまでを振り返って綴った言葉や、現場で必要に迫られて書き残してきた文章が、一冊の書籍になっています。

それが『荒野を深く耕せば――続・落ち穂ひろいの後:大坂欣哉人生ノート』です。

 

〈作品概要〉

仙台キリスト教育児院の院長退任後、著者自身の経験と思索をまとめた文章集です。

戦争や敗戦の記憶、家族や関わってきた人々の思い出、忘れてはならない出来事を記録しています。

 

〈こんなあなたにおすすめです〉

〇保護者・教育関係者・支援者など、子どもを支える立場にいる

〇子育てや家庭の関係に悩みを抱えている

〇職場などで文章を書く機会がある

〇社会の中で「人を思うこと」の意味を考えたい

〇人生を振り返り、静かに心を耕したい

 

【書籍情報】

書名:荒野を深く耕せば――続・落ち穂ひろいの後:大坂欣哉人生ノート

著者:大坂欣哉

発行:22世紀アート

発売:2022年4月17日

販売ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B09Y55YZFX

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