PressWalker 株式会社２２世紀アート【10/11は国際ガールズデー】“選べなかった時代”を生きた戦国女性たちが、今に語りかける

【10/11は国際ガールズデー】“選べなかった時代”を生きた戦国女性たちが、今に語りかける

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10月11日は国際ガールズデー。２２世紀アートは出版社として「歴史小説から学び、今を生きる少女のこれからを考えよう！」と提案します。歴史小説家・中津攸子氏が描いた『戦国に咲く花──武田信玄をとりまく24人の女たち』は、戦国時代を生き抜いた女性たちの姿が描かれています。語られることの少なかった彼女たちの生き様は、今こそ必見です。

「少女が選べない時代」は遠い国の出来事ではない

10月11日は「国際ガールズ・デー」。女の子の権利やエンパワーメントを目的に、2011年の国連総会によって議決されました。

「経済的・文化的な事情で学校に行けない」「強制的に結婚させられてしまった」など、主に発展途上国の女の子の問題解決が目標となっています。

こうした問題は遠い国の出来事に思えるかもしれません。しかし歴史を振り返れば、かつて日本の女性たちもまた、結婚や生き方を自ら選べず、社会の仕組みに縛られていました。動乱の時代を生き抜いた彼女たちの姿は、国際ガールズ・デーの意義を自分自身の物語として受けとめ、これからを考えるきっかけになります。

13～16歳で政略結婚。両家の間で傷ついた心と出征を見送る覚悟

『戦国に咲く花──武田信玄をとりまく24人の女たち』はタイトルの通り、戦国を生きた24人の女性の生きざまを描いた歴史小説。

登場する女性とストーリーを、少しだけ紹介します。

◆武田信玄の正室・三条夫人

16歳で同い年の信玄に嫁ぐ。京の公家のお嬢さんとして育ちながら、風習の違う武家の社会・言葉の違う甲斐の国に嫁ぎ、挨拶の仕方などゼロから学ぶ。18歳で長男義信を産み、5人の子持ちとなる。子どもを生きがいとしながらも、義信は信玄と戦略上の意見が合わず切腹、三男信之は10歳で早世など、わが子に関する悲しみが続き……。

◆武田信玄の妹・袮々(ねね)

政略結婚のため、13歳で諏訪頼重の正室として嫁ぐ。しかし諏訪と武田はかつて戦っていた過去があり、諏訪城内は袮々にとって順風な環境とは言えなかった。その後武田信玄が諏訪を攻めることとなり、「兄が攻めてくるなんて」と傷つく袮々は、「武田方へ逃亡しないように」と見張られさらに傷ついて……。

◆武田勝頼の妻・北条夫人

氏政の妹。北条と武田の和睦のため、14歳で32歳の勝頼と結婚。素朴ながらも優しい人物で、勝頼に愛される。戦雲が動いた後は女性たちをまとめ、出征していく武士を快く送り出し、勝頼を頼もしく見送った。家臣の離反が続き戦況が不利になると、武田八幡宮に願文を奉納し、大善寺で勝頼の武運を祈願したが……。

そのほか、このような人物のエピソードが掲載されています。

［目次］

武田信虎の側室・今井夫人

武田信玄の母・大井夫人

今川義元の妻・定恵院

武田信玄の正室・三条夫人

諏訪頼重の正室・袮々(ねね)

武田勝頼の母・諏訪御料人