いい大学の先に、本当にあるべきものは何か
『東京大学、いいところなんじゃない。僕、行かなかったけどね』――日本の教育「確かな学力」をもとめて
「東大合格」というゴールの、その先に広がる人生を、私たちはどれだけ考えてきただろうか。 35年間高校の教壇に立ち続けた著者・小田切秀穂氏が、受験競争や忖度の構造に覆われた教育現場を見つめ、日本の教育が本当に目指すべき「確かな学力」とは何かを問い直す。 学歴社会に潜む“無言の圧力”と、それに翻弄される子どもたちの現実――その奥にある、学びの本質を探る一冊。
「いい大学に入る」ことの先に、何があるのか
『東京大学、いいところなんじゃない。僕、行かなかったけどね』刊行のお知らせ
2023年12月1日発売|著:小田切秀穂|発行:22世紀アート
■東大を語ることは、「日本の教育」を問うことだった
政財界の中枢を担うリーダーたちを多数輩出してきた東京大学。
その輝かしい歴史の裏にある“競争と選別”の構造を、35年間高校の教壇に立ち続けた著者・小田切秀穂氏が冷静に、かつ情熱をもって見つめ直した一冊です。
「東京大学、いいところなんじゃない?僕、行かなかったけどね。」
その軽妙なタイトルの裏には、学歴社会の裏側で進行する“無言の圧力”と“子どもたちの犠牲”があります。
受験の現実、教育制度の矛盾、そして“確かな学力”とは何か。
本書は、日本の教育が抱える根本的な問いに真正面から挑んだ一書です。
■本書のポイント
- 東大進学が目的になってしまった教育現場の姿
- 「受験勉強=学力」ではない、という当たり前を問う
- “教育委員会”と“忖度の構造”の中で育てられる子どもたち
- 「確かな学力」とは何か、それを誰のために求めるのか
■対象読者
- 子どもの進路選択に悩む保護者
- 教育関係者・進路指導担当の教員
- 日本の教育構造に違和感を抱く社会人
- 「学びとは何か」を一度立ち止まって考えたいすべての人
■目次より一部抜粋
- 第一章:東京大学というところ
「エリートである」ということ/原子力発電と東大/「東大に行く」ということ - 第二章:日本の教育、その質を求めて
ゆとり教育の行方/「教員の質」とは/「確かな学力」とは - 第三章:受験勉強をすること
「東京大学へは行かない」ということ/東大より早稲田 - 第四章:「確かな学力」を求めてやるべきことは
「学校をやめること」と「やめさせること」/「忖度した」その先にあるもの
■著者紹介
小田切秀穂(おだぎり・ひでほ)
1956年横浜市生まれ。京都大学卒業後、神奈川県立大野山乳牛育成牧場勤務を経て、神奈川県立高校教員に。
一度教職を離れ、東京大学大学院で理学修士を修了後、再び現場に戻り2017年に定年退職。
現在も中学・高校・大学などで非常勤講師として教壇に立つ。
著書に『「教育」というアコギな商売』『だまされない「学び」のために』など。
■編集担当よりコメント
「高学歴」よりも「健やかな人生」。
どこかで“わかっていた”この言葉を、著者の語りであらためて心に刻みました。
何かを競ってきた人も、競わせてしまった人も、自分を許すために読んでほしい一冊です。
■書誌情報
- 書名:『東京大学、いいところなんじゃない。僕、行かなかったけどね』――日本の教育「確かな学力」をもとめて
- 著者:小田切秀穂
- 発売日:2023年12月1日
- 単行本:www.amazon.co.jp/dp/4888772789
- オンデマンド(ペーパーバック:www.amazon.co.jp/dp/B0CNJDDD1S
- 発行:株式会社22世紀アート
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