ジュラロン株式会社、ESG推進宣言を発表 - 金属加工用工作油剤メーカーが持続可能な社会実現に向けた包括的取り組みを開始

ジュラロン株式会社

2025.06.11 11:53

創業70年の老舗企業が環境・社会・ガバナンスの3つの観点から企業価値向上を目指す

金属加工用工作油剤の製造販売を手がけるジュラロン株式会社(本社:大阪市西成区、代表取締役:山口大輔)は、2024年9月20日にESG推進宣言を発表した。同社は1952年の創業以来、ドイツの乳化技術「デューロン法」を基盤とした高品質な工作油剤の開発・製造を続けてきた老舗企業。今回のESG推進宣言では、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の3つの観点から、持続可能な社会の実現と企業価値の継続的成長を目指すことを明確に打ち出した。製造プロセスでのエネルギー消費削減、従業員の労働環境改善、情報セキュリティ強化など、具体的な取り組み項目を設定し、SDGs目標の達成にも貢献していく方針を示している。

ジュラロン株式会社が発表したESG推進宣言は、同社の長年にわたる技術力と専門知識を基盤として、新たな時代の要請に応える包括的な取り組みである。

同社の山口大輔代表取締役社長は「環境問題が深刻化する中、私たち一人ひとりの行動が未来に大きな影響を与えることを忘れてはなりません。当たり前のことをきちんと行うことを重視し、まだ見ぬ未来から振り返ったときに『素晴らしい過去をありがとう』と言われるような企業でありたい」とメッセージを発している。

環境面での取り組みでは、製造プロセスにおけるボイラー使用量の削減を通じてエネルギー消費を抑制し、温室効果ガスの排出削減を目指している。これはSDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に直結する取り組みだ。

また、使用済みコピー用紙を効率的に回収し、最新技術で再資源化する「PELP!」プロジェクトにも参画。再生紙は名刺や各種印刷物に活用され、資源循環の促進と環境負荷の低減に寄与している。さらに、地球の緑を増やすための植樹活動も積極的に展開し、CO2の吸収促進と気候変動への対策を推進している。

社会面では、従業員の働きやすい環境整備に注力している。夏季の酷暑対策として現場従業員に空調服を支給し、快適な労働環境を提供。原料に関する法律と規制についての講習も実施し、製造者の健康と安全を確保している。これらの取り組みは、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」の実現に貢献している。

ガバナンス面では、情報セキュリティリスクの定期的な評価を実施し、サイバー攻撃や不正アクセスに対する対策を継続的に強化している。また、小規模なSDGs推進チームを設立し、各部門からの代表者で構成された体制で戦略立案と実施を担当。財務部門による前年比較での成果確認も行い、持続可能な取り組みの効果を評価している。

同社は1935年にドイツハンザベルケ社の乳化技術を導入して以来、約90年にわたって技術革新を続けてきた。現在では高度な技術力と専門知識を駆使した製品開発、廃液削減による環境配慮、密なコミュニケーションによる顧客サポートを強みとしている。

今回のESG推進宣言は、これらの強みを活かしながら、持続可能な社会の実現に向けた新たなステップとして位置づけられている。国内外のパートナーシップ強化、地域社会や非営利団体との協力拡大も計画されており、同社の取り組みは業界全体への波及効果も期待される。

今後の取り組みとしては、特に「E(環境)」分野への注力を掲げ、GX(グリーントランスフォーメーション)の推進に資する新たな環境配慮型油剤の開発に取り組んでいく。これにより、従来の製品に比べてさらに環境負荷を抑えながら、お客様の生産現場における持続可能なものづくりを支援していく方針だ。長年培った技術力と専門知識を活かし、気候変動の抑制や資源循環の促進といった社会的要請に応える製品群を提供し、業界の持続可能な発展に寄与していく考えである。

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経営情報

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エネルギー・環境

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