もんぺ博覧会は2011年に久留米絣の産地である八女市ではじまりました。
久留米絣を知って、体感していただくためにスタートした「もんぺ博覧会」は今回で12回目となります。久留米絣の織元4軒（野村織物、丸亀絣織物、下川織物、坂田織物 / 順不同）とうなぎの寝床、合計5社の色柄いろいろ、形もさまざまなもんぺを総数800本、豊富にご用意。柄や模様、生地の風合いを見比べ、着心地を穿き比べ、久留米絣を存分にお楽しみいただく機会になればと考えています。

また、愛媛大洲会場では新たに伊予絣を知ってもらうための展示「見る・知る・感じる「絣」展」を開催予定。目玉は、大洲の町に残る「古民家」での展示です。現在も伊予絣を製造している白方興業（しらかたこうぎょう）の協力のもと、伊予絣を知る機会が少なくなってきている現代において、展示を通して「伊予絣を知るきっかけ」をつくります。

【イベント詳細】  
第12回 もんぺ博覧会  愛媛・大洲店  

会期：2025年5月23日(金)〜6月1日(日)  
時間：11:00 – 17:00  
店休日：火、水  
会場：うなぎの寝床 愛媛大洲店（愛媛県大洲市大洲240-2 ）  

【大洲のもんぺ博覧会・みどころ】

【その１】
5月24日(土)、25日(日)、31日(土)の3日間限定
伊予絣を知ってもらうための「見る・知る・感じる「絣」 展」開催

大洲市の観光まちづくりを手掛けている一般社団法人キタ・マネジメントとの共同主催で、5月24日(土)、25日(日)、31日(土)の3日間限定で、「伊予絣」を知っていただくための「見る・知る・感じる「絣」展 」を開催！生産数の減少や現代のライフスタイルの変化により、伊予絣を日常的にに触れることも、知る機会も少なくなってきている昨今。もんぺを通して絣に興味を持たれた方に「伊予絣」を見て、知ってもらう機会になればと、現在も「伊予絣」の製造をされていてる白方興業の協力による期間限定の展示を行います。

会期：2025年5月24日(土)、25日(日)、31日(土) 
時間：11:00 – 17:00 
場所：今岡邸ギャラリー、城戸邸ギャラリー 
住所：愛媛県大洲市大洲282 

【その２】
美術館以外で初お目見え！
本物の「伊予絣」を深く伝えるために、ご当地ならではの紹介を

昨年と同様、「Farmers’ MONPE クリエイティブチャレンジNo.3 絣産地交流」を好評につき販売します。2024年は、現在も「伊予絣」を製造する白方興業の協力のもと、収蔵されている「伊予絣」の生地アーカイブから柄を探し、その柄を現代の久留米絣でどのように表現できるかを織元と一緒に考え、伊予絣のことを伝えるためのもんぺ「クリエイティブチャレンジNo.3 絣産地交流」を作りました。（生地製作は久保かすり織物） 

かつて久留米と伊予の絣産地交流は盛んで、お互いに人も生地も行き来していたと言われています。「うなぎの寝床」は10年近く「久留米絣」に関わってきた経験をもとに伊予絣の柄を参考に、久留米絣で反物を生産していくことで、現代における産地間交流もあり得るのではないかと考えました。大洲市に拠点を構えた今、「伊予絣」のこともさらに深く理解していくため、かつて実際に伊予絣を製作されていた方々や、ご家族が関わっていた方、あるいは伊予絣を調査・研究されている方々と実際にお会いし、「伊予絣の歩み」をたどるきっかけを新たに生み出していくことを期待しています。 

【伊予絣とは？】 

「伊予絣（いよかすり）」は、現在の愛媛県松山市周辺でつくられてきた綿織物。 
伊予の地では、江戸時代中期には綿花栽培が瀬戸内海沿岸に広まり、農家の副業として伊予結城（伊予縞）と呼ばれる縞木綿が生産されていました。江戸時代後期に、農家に生まれた鍵谷カナが「くくり」による絣模様を考案し、伊予絣が生まれます。次第に生産量が増し、明治39（1906）年には、絣の生産量で日本一となるほどに発展し、「久留米絣」「備後絣」と並ぶ「日本三大絣」に数えられ、庶民の日常着や布団生地として広く使われました。 

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白方興業（しらかたこうぎょう）について：
白方興業株式会社は現在、伊予絣を製造する唯一の企業で、手織りの技術を守り、洋服や小物など多彩な製品を製造・販売しています。松山市にて伊予かすり会館を運営、製造工程や文様の展示など伊予絣の魅力を広める活動も行っています。 

一般社団法人キタ・マネジメントについて：
一般社団法人キタ・マネジメントは、愛媛県大洲市に本拠を置く地域DMO（観光地域づくり法人）で、2018年に設立されました。大洲の歴史的建造物や文化資源を活用し、観光まちづくりを推進しています。 

地域文化商社うなぎの寝床について  

うなぎの寝床は、福岡県八女市を拠点に2012年7月に創業しました。地域に伝わる歴史や文化を独自に研 究し、現代において経済的・社会的につないでいく仕組みを見出す「地域文化商社」です。次世代へ継承し ていくべきであろう「地域文化（ものづくり、まちづくり、食文化など）」の価値を見立て、社会とコミュニケーションを取れる商品・サービスを構築し、それが浸透していく仕組みを整えます。社内だけでなく、 つくりて（生産者）、つなぎて（地域文化商社）、つかいて（生活者）、そしてその先にある地域資源や自然 も含めた生態系をつなぎます。つくりてとつかいてを結ぶ場を、福岡県八女市に２店舗、福岡県福岡市に2 店舗、そして愛媛県大洲市に1店舗設けています。また、オンラインショップ運営や、メーカーとして久留 米絣のMONPEを中心としたUNA PRODUCTSの製造・販売も行っています。グループ会社のUNAラボラトリーズ では、宿泊施設「Craft Inn 手【té】」、ツーリズム、出版業を手がけ、潜在化している本質的な 地域文化を探求し続けています。