PMAJ新春PMセミナー「新しい社会とその創り方」をテーマに!

特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会

2022.12.21 15:17

AI・高層木造建築・メタバース・仏教・沖縄・・・

特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ、理事長:加藤亨)では、1月27日(金)に新春PMセミナー2023を開催する。 例年この時期に開催する新春PMセミナーでは、様々な変革=イノベーションへの取組みを取り上げており、今回もAI研究の第一人者である松原仁教授(東京大学)や木造高層建築を推進する松崎裕之氏(竹中建設)を始めとして様々な分野から多彩な顔触れが揃った。

プロジェクトマネジメントは、変革=イノベーションに取組む企業や団体においてメンバーの最大能力を引き出し、資金と時間を最も効率的に活用するために欠かせないものである。

プロジェクトマネジメントの巧拙によって、出来栄えに大きな違いが出たり、コストの差が大きくなったり、スケジュールが遅延あるいは断念という事態を招くことになる。

変革は、数名のグループから数百万人に及ぶ企業や企業グループ、国家や地球レベルなど様々な規模で取り組まれるプロジェクトであり、プロジェクトマネジメントは変革プロジェクトに関わる全ての人にとって必須スキルの一つだといえる。

PMAJでは、特に企業・団体における変革プロジェクトを推進するビジネスマンを対象としてプロジェクトマネジメントの普及に取り組んできた。プロジェクトマネジメントに関する講習会やセミナーを企画・開催してきた中でも、新春PMセミナーでは、例年、様々なイノベーションへの取り組み事例を取り上げてきた。本年は「新しい社会とその創り方」をテーマとして、以下のとおり開催する。

1.開催日時 2023年1月27日(金)9:40~17:40

2.場所   東京都江戸川区「タワーホール船堀」&オンライン

3.講演者

基調講演 松原 仁 (東京大学)

特別講演 松崎 裕之(竹中工務店)

講演1  長田 新子(渋谷未来デザイン)

講演2  小渡 晉治(okicom)

講演3  武田 正文(高善寺)

4.申込

https://www.pmaj.or.jp/p2m/seminar/230127/index.html

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○基調講演 松原 仁

「 われわれは賢くなったAIとどう付き合うべきか 」

AIは2010年代に3回目のブームを迎えて10年が経過したが、今も日々進歩してさまざまな領域でAIの社会実装が進んでいる。一方でAIの急速な進歩に社会の制度や人間の感覚がついていけないという状況も起きつつある。ここでは賢くなったAIと人間がどのように付き合っていくことがわれわれ人間にとって望ましいのかを考える。われわれもこれまでの感覚の一部を更新して賢くなったAIを道具として使いこなしていくことが求められる。人間とAIが適切な役割分担をこなすことによって、われわれはこれまでよりも人間らしい生活を行なえるようになるはずである。

<講演者のプロフィール>

東京大学 次世代知能科学研究センター 教授

1986年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。

同年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。

2000年公立はこだて未来大学教授。2020年東大教授。

2014-2016年人工知能学会会長。2022年―情報処理学会副会長。

著書に「鉄腕アトムは実現できるか」「AIに心は宿るのか」など。

○特別講演 松崎 裕之

「木造建築の現状と今後の展望について」

いま、世界では木造建築が潮流である。世界各地で木造建築が建設・計画されている。木材はCO2固定能力をもち、循環型資源であり、気候変動対策・脱炭素社会・SDGs達成には、欠かせない建築材料である。

そしていま、日本でも木造建築が注目されている。

2050年カーボンニュートラル実現への取組みのひとつである。さらに、日本の社会課題である森林荒廃・林業衰退を解決する取組みでもある。国土の2/3が森林であり、戦後拡大造林政策による植林が伐期を迎え、国産木材需要の拡大が国の重要施策でもある。木造建築の現状と今後の展望について、国内外の木造建築事例・森林林業の状況などを含めた説明をする。

<講演者のプロフィール>

株式会社竹中工務店 役員室 参与 木造・木質建築統括

1986年東京工業大学大学院社会開発工学専攻修了後、同年竹中工務店に入社し国内外で構造設計に従事。

2016年9月木造・木質建築推進本部発足により本部長に就任。

現在、参与 木造・木質建築統括。

中高層木造建築の推進と市場拡大に取組むと共に、森林林業の活性化を目指す「森林グランドサイクル」活動にも取組む。

○講演1 長田 新子

「 都市と連動したメタバースによる新たなまちづくりの可能性 」

~ 渋谷未来デザインとバーチャル渋谷の事例から ~

メタバースやWeb3は今後の日本の将来を左右する重要なキーワードともなり、官民連携の動きが必須となっています。

2018年に渋谷区にて設立された官民連携を加速させるイノベーションプラットフォームである「渋谷未来デザイン」や自治体公認メタバースである「バーチャル渋谷」などの事例を交えながら、都市と連動したメタバースやメタバースを取り巻く業界発展の可能性について話します。

<講演者のプロフィール>

一般社団法人渋谷未来デザイン 理事・事務局長

外資系情報通信及び企業システム・サービスの営業、マーケティング、広報責任者を経て、2007年にレッドブル・ジャパン入社。2010年マーケティング本部長(CMO)に就任。2017年に退社。

独立後、2018年4月より現職。2022年4月より事務局長に就任。2022年3月より一般社団法人Metaverse Japan代表理事に就任。

○講演2 小渡 晋治

「イノベーション創出における地方のIT企業の役割 」

~ 沖縄発の持続可能な社会実現に向けたokicomの取組みを紹介 ~

各地域の活性化において、IT企業に求められる役割は大きい。あらゆる産業において、何か新しいことに取り組むということは、多くの場合、IT活用に取り組む、DXを進めると同義であることが多いからだ。okicomでは、地域に根差したIT企業である強みを活かし、伝統工芸、アパレル産業、琉球泡盛などの課題解決に向き合ってきた。okicomは1980年創業の沖縄の老舗IT企業だが、その培ってきた信頼と地元ネットワークに、新たな人材や技術への挑戦を積み上げ“面白いことへのチャレンジ”を継続している。そのokicomの事例を紹介しつつ、イノベーション創出における地方のIT企業の役割について論じる。

<講演者のプロフィール>

株式会社okicom 常務取締役

沖縄県出身。沖縄県宜野湾市に立地するIT企業であるokicomの常務取締役。

米系投資銀行で10年間、資金調達業務に従事の後、シンガポールにてMBAを取得し、2017年より沖縄に帰郷。地域資源のDX案件を中心に事業展開を実施。

琉球びんがた事業協同組合特別顧問、循環経済型のアパレルサービスを展開する(株)BAGASSE UPCYCLEの代表なども務める。

○講演3 武田 正文

「 仏教における理想の社会とその創り方 」

~ 科学の未来と仏教の共通点 ~

2500年前のブッダは神通力というテレパシーや瞬間移動が使えたそうだ。スマホで通話し、飛行機で移動する現代社会は神通力が実現しつつあるようにも見える。近年、話題になっているブロックチェーンについても、仏教の無我や縁起と共通する構造に思える。仏教の理想とする世界は「浄土」として具体的に表現され、そこには、便利さや快適さだけではなく、「すべての生き物が豊かに生きるため」という視点が常にあった。科学技術の進歩とSDGsを考えるうえで、仏教の価値観を持つ日本から新たな視点が生まれてくることが期待できる。仏教の考える理想の世界のあり方と、その実現の方法を紹介する。

<講演者のプロフィール>

浄土真宗本願寺派高善寺 副住職

臨床心理士、公認心理師。広島大学大学院教育学研究科心理学専攻修了。

僧侶のかたわら、精神科病院勤務の後、学校や企業のメンタルヘルス業務に携わる。

広島大学客員講師(臨床心理学)。

YouTube「武田正文の仏心チャンネル」運営中。中国新聞セレクト「仏教×心理学でビジネス考」連載中。

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種類
イベント

カテゴリ
自治体など