ブラウザだけで使える無料統計ソフト Reactive stat に高品質ベクターグラフィック出力機能を追加 ~論文・学会発表に最適な Table 1 (サマリー表, 背景表) を、SVG形式で出力可能に~
統計解析ツールがさらに進化。編集可能な高解像度グラフィックス形式に対応し、論文投稿時の図表作成をより効率的に。
統計解析ソフトウェア「Reactive stat」は、Table 1 (サマリー表, 背景表) の作成機能において、SVG (Scalable Vector Graphics) 形式での出力に対応しました。これにより、論文投稿や学会発表に必要な高品質な図表を、より柔軟に作成できるようになりました。 SVG形式は、拡大縮小しても画質が劣化しないベクターグラフィックスの国際標準規格です。従来のビットマップ形式と異なり、論文投稿時に要求される高解像度の図表を、簡単に作成することが可能です。要件に応じたフォントの変更や細かなレイアウト調整も容易に行えます。 本機能は、Rの統計エンジンと連携して作成された統計結果を、最新のWeb技術を用いてSVG形式に変換します。これにより、統計的な正確性と視覚的な品質を両立した図表作成が実現しました。
論文や学会発表で必要なサマリー表がすぐに作成できて、SVG画像形式で出力が可能です
ほとんどの臨床系の論文で必要とされる、症例の背景因子の表が、あっという間に作成できます。 一つ一つの因子を統計解析し、その数値をまとめて表にするのは、意外と手間のかかるのもです。 これを、本当にあっという間に作成してくれます。 ぜひお試しください。
ドラッグ&ドロップで項目を入れ替えたり、統計処理がパラメトリックとノンパラメトリックから選べたり、徹底的に使いやすさを追求しています。 使いこなしていただけると嬉しいです。
p値まで含んだ表が出力されますので、学会発表くらいなら統計処理がこの機能だけで済んでしまう場合もしばしばあります。
本当に「あっという間に」思い通りのサマリー表が作成できてしまいます!
サマリー表とは
データ分析を行った場合に、そのデータの背景の概要を表にしたものです。
論文では、多くの場合 表1 (Table 1) として提示されるものです。 学会発表においても、データ集計を行った場合には、必須の表となります。
機能
医学統計や生物統計で頻繁に使用されるサマリー表 (概要表, Summary Tables) を、グラフィカルインターフェースを通じて直感的かつ効率的に作成することができます。作成した表は、クリップボード経由でエクセルなどに貼り付けて利用することができます。
高品質ベクターグラフィック出力機能の概要
私たちは、医学研究者の皆様からいただいた「論文投稿時の図表作成に苦労している」というご意見に応え、Table 1のSVG形式出力機能を開発しました。この機能により、以下のような課題を解決できます:
解像度の問題
- 従来の画像形式では、拡大時に画質が劣化する問題がありました
- SVG形式なら、どんなサイズでも鮮明な表示が可能です
編集の柔軟性
- 出力後でもテキストやレイアウトの編集が可能
- ジャーナルの要件に応じたフォント変更も容易
ファイルサイズの最適化
- テキストベースのフォーマットにより、高解像度でもコンパクトなファイルサイズを実現
- 電子投稿時の容量制限も気にする必要がありません
実際の使用例
医学研究の現場では、以下のようなシーンでの活用が期待できます:
論文投稿時
- 各ジャーナルの要件に合わせたフォント指定への対応
- 高解像度図表の要求への対応
- レイアウトの微調整
学会発表時
- スライドサイズに合わせた拡大縮小
- プレゼンテーションソフトでの編集
研究データの共有時
- 編集可能な形式での図表共有
- チーム内でのレビューと修正
技術的特徴
- CSS スタイルの自動変換対応
- 表のアライメントの維持
- Unicode文字のサポート
- 最適化されたSVGコード生成
ブラウザとデータファイルがあれば、すぐに解析できます
- マニュアル本は要りません。
- すべての統計手法のページには、利用に必要な解説が載っていますし、必要な情報へのリンクも用意してあります。
- PCにソフトウェアをインストールする必要はありません。
- 信頼性の高い R での結果が得られます。
- ウェブアプリで結果を得たあとに、そのデータを外部の R サーバーに送信し、その実行結果を得ることができます。
- 外部の R サーバーに送信されるデータは、セキュリティを考慮し、数値計算に必要な最小限のセットとしています。また、送信前に内容を確認できます。自動的に送信されることはありません。
- 常に最新バージョンのRを利用できます。
- 結果がリアルタイムに反映されるウェブアプリですので、統計解析に不慣れな場合でも試行錯誤が容易です。
- データの内容を常に把握しながら作業が行えるように工夫してありますので、どうしたらいいかわからない、という状況に陥ることがありません。
- 出力されるグラフはインタラクティブな高機能なものです。
- データファイルを読み込んで利用できます。
- CSV 形式データファイルおよびエクセルファイルに対応
- データファイルはブラウザ内部に読み込まれるだけで外部には送信されませんので、セキュリティの問題はありません。
- 日本語のデータファイルを扱うことができます
- 海外製のアプリですと、カラム名が日本語だと受け付けられないなどの制約がしばしばありますが、Reactive stat にはそのような制限はありません。
共用PCやタブレットでも
ソフトをインストールできない共用のPCや、iPad などタブレットでも実行可能です。
モバイルデバイスの場合は、 Google Drive, One Drive などのクラウドストレージからファイルを直接読み込むことができます。
読み込んだデータファイルの内容がそのままクラウドに送信されることはありませんので、個人情報を含むデータでも安心して解析できます。 共用PCの場合は、ログアウトすればすべて消去されますので安心です。
なお、R での解析やその結果を AI に解説させる機能では、クラウドに最小限のデータを送信しますが、統計解析に必要最小限のデータであり、個人情報が送信されることはなく、また、送信前にその内容を確認する手順になっていますので安心です。
スマートフォンでも
スマートフォンでも使えるように画面設計してあります!
最終的な統計解析を行うことを想定しているわけではなく、統計に不慣れなユーザーに手軽に親しんでいただくことが目的です。 専用のサンプルデータを解析手法ごとに用意していますし、 膨大な数の R のサンプルデータを簡単に検索して読み込めます。 また、できるだけ詳細に解説を付けてありますので、実際にデータを操作しながら統計を学んでいただくことが可能です。
Google Drive や One Drive のデータファイルを読み込めますので、ご自身のデータの解析して論文の原稿を書くこともできてしまいます!
インタラクティブな解析で理解が深まります
Reactive stat の名前の由来は
データの内容を常に確認しながら設定し、設定を変更するとリアルタイムにグラフなどが変化することが名称の由来です。
常にデータ内容を視覚的に把握しつつ解析を行えます
小さなヒストグラムなどで、しつこいほどにデータ内容を視覚的に示します。
統計処理においては、常にそのデータの性質、すなわち、カテゴリー変数なのか連続変数なのか、どのような分布をしているのかなどを把握しておく必要があります。
常にデータ内容を意識しつつ作業できますので、迷うことなく素早く正しい結果に到達できます。
すべての統計手法にデータと設定のサンプルを用意してあります
すべての統計手法のページには、 サンプルデータと設定の呼び出し ボタンが付いています。 これを押すと、典型的なサンプルデータと、そのデータに対する解析のための設定内容が読み込まれます。
その統計手法を初めて扱う場合でも、 どのような形式のデータが必要なのか、どのような形で結果が得られるのか、 サンプルを読み込んで実際に動かすころで理解が深まります。 そして、ご自身のデータをどう処理すればよいかがすぐに分かります。
信頼できる R の解析結果を AI に解説させて容易に理解できます
Reactive stat では、ほとんどの統計解析を R言語 (統計解析を主な目的とする専門的なシステム) を利用して行うことができます。
R は数多くの専門家が参画して作り上げられたシステムで、信頼性が高く、無料で利用できる素晴らしいものですが、なかなか敷居が高いです。 出力された解析結果も、英語で書いてあってわかりにくいです。
それを劇的に使いやすくしてくれたのが EZR ですが、インストールが必要だったり、やはり統計解析の初心者には難しいという声も聞かれます。
そこで、Reactive stat では、ブラウザでの簡単な操作で、インタラクティブに R による解析が行えるようにしてみました。 さらに、その解析結果を、AI に解説してもらう機能が付いています。
AI による解説には、そこで使われている統計手法の説明から、得られた結果の解釈、さらには学会発表や論文にどのように表現すればよいかまで含まれます。
論文や学会発表の準備が簡単になります
医療統計でよく使う統計手法を網羅しています
特に医療分野で頻繁に使われる統計手法を広くサポートし、また、医学論文で必要なグラフの作成が簡単に行えます。 今後、リクエストがあればさらに拡充してゆく計画です。
また、心理統計の領域で使われる手法も今後拡充してゆきます。
最新の R による解析結果が得られ、論文への記載が容易です
- 論文発表や学会発表において、「統計解析はRで行いました」と書くことができます。
- Rは通常、毎年2回 (4月と10月) バージョンアップされます。これらのリリースにはバグ修正などが含まれます。
- 解析ごとに、R 本体および使用されたすべてのライブラリのバージョンを表示します。
- 近年重要視されるようになった効果量の値の計算が多くの統計手法でサポートされています。
- 論文にどのように書けばよいか、AI が教えてくれます。
論文や学会発表で必要なサマリー表がすぐに作成できます
ほとんどの臨床系の論文で必要とされる、症例の背景因子の表が、あっという間に作成できます。 一つ一つの因子を統計解析し、その数値をまとめて表にするのは、意外と手間のかかるのもです。 これを、本当にあっという間に作成してくれます。 ぜひお試しください。
ドラッグ&ドロップで項目を入れ替えたり、統計処理がパラメトリックとノンパラメトリックから選べたり、徹底的に使いやすさを追求しています。 使いこなしていただけると嬉しいです。
p値まで含んだ表が出力されますので、学会発表くらいなら統計処理がこの機能だけで済んでしまう場合もしばしばあります。
本当に「あっという間に」思い通りのサマリー表が作成できてしまいます!
多彩なチャートを簡単に作成できます
多く用いられるチャートを簡単に作成できるよう、チャート作成機能を充実させました。
対象ユーザー
- 統計学には興味は無いが学会発表があるのでちゃちゃっとデータ処理を済ませたい方
- 実際のデータを触りながら統計を学びたい初心者
- 手持ちのデータを探索的に把握したい研究者
などなど、(統計学者以外の) あらゆる方が対象です。
統計結果のグラフは、設定の変更をリアルタイムに反映しますから、その理解が簡単です。 上の例にも示すように、ROC曲線における閾値の変化で、感度や特異度がどう変わるのか、実際にサンプルデータで試してみることで、その原理まで理解が深まります。
また、常にデータの内容を視覚的に示しつつ設定を進めてゆくという基本コンセプトですので、どうしていいかわからない迷子になってしまうことがありません。
Reactive stat により、統計嫌いが少しでも減ることを願っています。 そして、皆様の貴重な研究成果の発表のお手伝いができると嬉しいです。
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