湯の山温泉の旅館「彩向陽」、三重県産の木材を利用した「膳板」を、地元企業と共同開発

株式会社海栄館

2024.12.10 10:00

〜日本料理の提供で使用する「お膳紙」の廃棄をなくし、地元の木材再利用でSDGs推進に〜

湯の山の四季彩に懐かれる宿「彩向陽」(三重県三重郡菰野町菰野)は、三重県産の木材を利用した「膳板(ぜんいた)」を地元企業の指勘建具工芸と共同開発しました。

 

彩向陽は、海栄RYOKANSがSDGsに賛同し取り組んでいることから、環境への配慮、廃棄コストの削減に取り組み、「三重県SDGs推進パートナー」に登録されています。このほど、日本料理の提供時に利用する「お膳紙(一般的にはランチョンマット)」が廃棄されることから、その削減と、地域に貢献できることを模索していました。地元企業である指勘建具工芸と、約3ヶ月間かけ「膳板(ぜんいた)」を共同開発しました。11月から夕食・朝食の提供時に試験的に使用しており、新年1月より本格的に利用してまいります。

◆指勘建具工芸 三代目 黒田 裕次 様コメント

膳板は初めての制作品で、木の選定から迷った部分はありましたが、三重県産の杉の木の中でも、年輪が細かく、一枚の板の中にたくさんの木目を持たせられるような古い杉柾を選び、色合いも濃いものを選定いたしました。コーティングもその美しい木目がより自然に表現されるよう極力薄く塗り、ツヤも出すぎないよう試行錯誤して、こだわり抜いた仕上がりとなりました。

この取り組みが、地域の魅力を発信しつつ、SDGsの理念にも基づくものであることに共感し、ぜひご協力をさせていただきたいと思いました。

◆彩向陽 支配人コメント

指勘建具工芸の黒田様とは4年前に旅館と地域の伝統工芸体験をコラボさせた日帰り企画を実施した際にご協力をいただいたことがきっかけで、そこからのお付き合いをさせていただいています。

毎日、料理提供後のお席を片付ける際に一度使われただけで処分をする膳紙のもったいなさを感じていたことと、日本料理がもっと見た目も美しく見えるような敷物ってないだろうかと探していた際に、湯の山温泉という自然に囲まれた立地で営業させていただいている当館だからこそ「木」を使っていこうと考えました。そんな時に以前からお付き合いのある黒田様であればオーダーメイドで作っていただけるのではないかということでご相談させていただいたことがこの膳板が生まれたきっかけです。また、当館でご宿泊のお客様に膳板のご紹介をさせていただくことで、指勘建具工芸の紹介とともに地元の伝統工芸である組子の認知も広められるのではないかと考えました。

海栄RYOKANSでは、SDGsに賛同し2020年から取り組みをはじめ、目標項目8.10.12の事例を、自社公式ウェブサイトに公開しています。 https://www.kaiei-ryokans.com/about/sdgs 

また、彩向陽は、和食料理人の『もったいない』から生まれた一品をサービスとして提供しています。彩向陽は、持続可能な地域の文化や自然へ貢献する活動を今後も進めていきます。

■湯の山の四季彩に懐かれる宿「彩向陽(いろどり こうよう)」の概要

  • 所在地:三重県三重郡菰野町菰野8497
  • 施設概要:特別室/1室、客室/和室24室(全室御手洗付、うち和室21室、和洋室3室)
  • 収容人数/120名
  • 宴会場/大広間80畳、中広間30畳×1、中広間28畳×1
  • 大浴場/展望大浴場2、露天風呂2
  • ダイニングレストラン/山海の処「満天星」、パブリック/縁日広場

  •  

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
人物

カテゴリ
観光・レジャー