【2025年卒 機電系就活生アンケート】約6割がインターンシップ経由の早期選考枠から内定を決定

株式会社ユースコミュニケーションズ

2024.11.11 15:16

機械電気電子情報系に特化した就活支援サービスUniva(ユニバ)が2025年卒の学生向けに就活に関するアンケートを実施しました。

機械系・電気電子系・情報系学生の新卒採用における、早期化の実態が明らかに。学生の約6割は、インターンシップ参加を通じて与えられる早期選考枠から内定を決めていきます。

アンケート結果サマリー

  • 2024年4月までに8割以上の学生が内々定を取得
  • 5割以上の学生が早期選考枠を利用
  • 早期選考枠をいただいた経緯はインターンシップが7割以上

2024年4月までに8割以上の学生が内々定を取得

内々定をいただき就活を終えた2025年卒の学生に内々定を頂いた月を尋ねたところ、「2024年3月」が39%と最も多く、次いで「2024年2月」が29%、「2024年4月」が20%となり、8割を超える学生が2024年の4月までに内々定を取得していることが明らかになりました。

24卒のデータと比較すると、4月の人数が減り、2月の人数が増えている傾向があり、機電情系新卒採用市場における早期化が顕著に表れ始めています。4月以降になるといっきに市場の機電情系就活生の数が減ってくるため、以降に採用活動を継続する場合は、採用戦略の在り方・考え方を大きく変えていく必要があると考えます。

また、2月~4月に学生が1社に意思決定するという点では、この時期にこそ内々定辞退が発生しやすい状況とも言えます。内々定承諾した学生も含め、自社にとって重要な人材に対してフォローを強化し、離脱リスクを減らすための施策を打てると理想的かと思います。

5割以上の学生が早期選考枠を利用

内々定をいただいた企業の選考枠を伺ったところ、「早期選考枠」が58%と最多でした。

以前までは理系就活生においては、学校推薦枠や教授推薦枠などの推薦枠による選考優遇は強い魅力がありました。

しかし、近年増える早期選考枠は、学生にとっては推薦と同様に優遇された有利な機会として捉えられています。早期選考枠は推薦取得可能時期より早期に付与される点や、推薦枠のように内定辞退ができないルールは無い点からも、推薦枠以上に重視されていく傾向が今後さらに進むと考えられます。

早期選考枠をいただいた経緯はインターンシップが7割以上

内々定をいただいた企業の選考枠で早期選考枠をいただいた経緯を尋ねたところ、「インターンシップ」が75%と最も多く、次いで「イベント」が21%となりました。

学生の多くは、就業体験が含まれる「インターンシップ」を通じて取得した早期選考枠で内々定先企業を決めています。現在のインターンシップでは汎用的能力活用型で5日間以上、専門活用型で2週間以上の参加が必要となります。こうして長期のプログラムをしっかり踏み、双方の理解が深まった状態だからこそ、採用の歩留まりが高まっている可能性があります。

早期選考枠での採用成果が乏しい企業様は、早期選考枠付与の条件に目を向けてみると良いかもしれません。

今回のアンケートから、機械系・電気電子系・情報系学生の新卒採用における、早期化の実態が明らかとなりました。学生の約6割は、インターンシップ参加を通じて与えられる早期選考枠から内定を決めていきます。したがって、自社企画(特にインターンシップ)へ学生を呼び込み、早期選考枠を付与することで選考母集団を増やしていくことの有効性は確実に高まっています。

ただし、データから見えるその傾向を安易に自社へ当てはめてしまうと、結果的に各社様の採用成果を阻害してしまう可能性がある点には注意が必要です。

例えば、インターンシップの開催時期です。全体の約7割が2024年3月までに内定をもらって就活を終了しています。つまり、選考自体はおおよそ1月~3月に行われているため、この時期は学生が志望企業の選考対策のために忙しくしている時期であると言えます。

Univaが日々学生と面談を行う中でも、就活意欲が高く早期から動いている学生ほど、この時期は新しい出会いを求めたイベント参加に大きく制限をかける傾向を感じ取っています。そうした点からも、冬季に自社企画を開催する際は、自社が対象とする学生動向(大学層や学科系統など)を踏まえて設計していくことが重要であると考えます。

 

調査概要

調査名:25卒Univa就活サポート終了申請フォーム
調査期間:2024年2月19日〜7月8日
調査機関:株式会社ユースコミュニケーションズ Univa事業部
調査対象:2025年卒の大学生、大学院生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:208

調査の引用について
アンケートデータを使用する際は、出典元として「Univa調べ」とご記載ください。

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
調査レポート

カテゴリ
エネルギー・環境

サブカテゴリ
システム・通信
ライフスタイル