ＲＡＵＬ株式会社(本社：東京都新宿区、代表：江田健二、以下「RAUL」)が出資者として参画するＭ-Ｃａｐｉｔａｌ合同会社（代表：志村光哉氏、以下「Ｍ-Ｃａｐｉｔａｌ」）は、株式会社アイル（本社：埼玉県入間市、以下「アイル社」）への事業承継投資を実行しました。2022年8月1日に日本第2号のトラディショナル型サーチファンドとしてスタートしたＭ-Ｃａｐｉｔａｌは、2024年4月19日にアイル社の全株式を譲り受け、志村氏がアイル社の代表取締役に就任。RAULはM-Capitalとともに、アイル社の持続的な成長と脱炭素化に取り組んでいきます。

１．トラディショナル型サーチファンドについて
トラディショナル型サーチファンドとは経営者候補の若者(サーチャー)が複数の投資家(10-20名)から資金を調達し、ファンドを組成、自らが事業を承継する「1社」を探し出し、株式を譲り受け、その後中〜長期的な企業価値の向上に努める仕組みです。サーチファンドモデルは、1984年に米スタンフォード大にて考案され、その後米国から世界各国に広がりました。ビジネススクール(MBA)の卒業生を中心に、これまでに世界中で多くの若者がトラディショナル型のサーチファンドを立ち上げ、「Entrepreneurship through Acquisition」(買収を通じた起業)というキャリアを志しています。M-Capitalは2022年に志村氏が18名・社の投資家から資金を募り、設立した日本で2例目のトラディショナル型サーチファンドです。RAULはM-Capitalによるアイル社への投資実行に伴い、投資家チームの一員として、プロジェクトに参画しました。

２．Ｍ-Ｃａｐｉｔａｌによる事業承継投資について
Ｍ-Ｃａｐｉｔａｌは、日本国内の優れた未公開企業“1社”の株式を譲り受け、代表である志村氏が後継経営者として事業を引き継ぎ、長期的な視点で企業の成長と発展を目指し、新しい価値を創造することを使命としていました。1年8か月に及ぶサーチ活動を経て、志村氏が発掘したのがアイル社です。2004年設立のアイル社は、イベントやコンサート、テーマパーク向けの「発泡スチロール原型」を製造する従業員12名のニッチトップ企業です。3Dデータの作成や3台の切削機を用いた発泡スチロールの立体切削など、高付加価値の事業を展開し、社会に貢献してきました。今回M-Capitalによる事業承継投資により、志村氏はアイル社の従業員、25名・社の投資家チーム、従業員とともに更なる企業価値の向上に取り組んでいきます。ＲＡＵＬ株式会社からのＭ-Ｃａｐｉｔａｌへの出資は、環境・エネルギー分野の事業会社が“トラディショナル型サーチファンド”に出資するという、日本初の事例となりました。

３．ＲＡＵＬとして出資・支援する背景と意義
ＲＡＵＬでは、「Ｍ-Ｃａｐｉｔａｌ」への出資以降、“トラディショナル型サーチファンド”への出資とその活動の支援を継続しています。引き続き、サーチファンドを通じて事業承継を実現した中小・小規模企業の成長発展に、既存の事業承継ファンドとは異なる長期的な視点で関わっていきたいと考えています。
また、ＲＡＵＬは中小企業の脱炭素化とエネルギーコスト削減にも注力しており、年間500社以上の企業でこれを実現しています。これにより企業価値の向上につながり、持続可能な成長が可能になると信じています。サーチャーが事業承継を通じて企業経営に参画し、企業と共に脱炭素化を推進することで、持続可能な成長と社会貢献を同時に実現できると考えています。ＲＡＵＬは、志を同じくするサーチャーと共に、脱炭素化を軸とした企業価値の向上を目指し、経営者として成長するプロセスを引き続き支援していきます。

 各　社　概　要　　＊2024 年10 月 2 日現在

株式会社アイル  https://www.i-willdo.net/
本社所在地 埼玉県入間市中神 793-1
設 立 2004 年 7 月 2 日
代表者 代表取締役社長 志村 光哉
事業内容 発泡スチロール製品の製造

ＲＡＵＬ株式会社　https://www.ra-ul.com/
本社所在地  東京都新宿区新宿2-9-22 多摩川新宿ビル3F 
設 立 2005年 3 月 18 日
資本金 5,000 万円（資本準備金含む）
代表者 代表取締役社長 江田健二
事業内容 
●エネルギー事業者向け・企業向けコンサルティング
●企業向けビジネスコンサルティング
●SDGs / CSR サステナビリティ経営コンサルティング

【 本件に関するお問い合わせ先 】
RAUL株式会社
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-9-22 多摩川新宿ビル3F 
Tel：03-6411-0858（代表）
Mail：info@ra-ul.com