12/17、18鎧かぶと姿の全盲男性がお城ファンの祭典「お城EXPO2022」に参加します
〜バリアフリー化進まない観光地の実態を視覚障がい者視点で訴えたい~
全盲の西郷光太郎さん(横浜市在住)が12月17,18日に、「お城EXPO2022」(パシフィコ横浜)に参加するのでお知らせします。 私は西郷さん宅に治療に通っている訪問鍼灸マッサージ治療院のオーナーで、西郷さんの想い、行動に感銘を受け全盲のご本人の代わりに情報提供させて頂く秋谷貞男と申します。
西郷さんは1976年生まれの46歳。元々健常者のITエンジニアでしたが幼少期から苦労人、2011年に失明し2年間の引き籠り他を乗り越え現在に至ります。
SDGsでは「地球上の誰一人取り残さない」とありますが、現実には取り残されてしまっている視覚障害者の人達が大勢います。例えば、海外からも人気が高い日本の城や歴史的建造物では、視覚障碍者にとっては純粋に楽しむ事が出来ない実態があります。
2016年放送のドラマ「真田丸」を切っ掛けにお城に興味を持ち体感を得ようと登る事を思い立ちました。がしかし、とあるお城では、“お城はバリアの塊だから視覚障碍者は来ないと思っていました。”と言われました。また、甲冑に触りたい、と思ってもどこもガラスケースの中に入っていて触る事も出来なかったそうです。
甲冑が好きな西郷さんは、実際に自分で作ってみようと思い十数人の方に教えて欲しいとお願いしたのですが、どの方も“全盲の人にはどう教えて良いか分からない”と断れ続けた中、ひとりの方だけOKを頂き教えて貰いながら自作で2着作りました。(重さー>兜部:2kg、胴体部:10kg)。
そこで、西郷さんは、行政にもっと認識してもらう為、更には視覚障碍者の方々を勇気づける為に日本名城200カ所巡りを2020年に決意し、2021年4月より開始し現在30カ所を超えたところです。
今回の「お城EXPO2002」には全国からのお城が出展される為、其々のお城担当者に直接城廻活動による“観光地の視覚障碍者におけるバリアフリーについて説明し、訴えます。
視覚障碍者が城郭を純粋に楽しむ事が出来る様、2030年中に前人未踏の200カ所巡りを目標とし、それを実現する事により全国の視覚障害の方々を勇気づけられれば、と考えています。
全盲で前向きに頑張っている西郷さんです。取材頂き報道のお力で多くの方にお知らせ頂ければ幸いです。
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