「作家・芥川龍之介のはじまり~書斎「我鬼窟(がきくつ)」誕生までの物語~」開催
田端文士村記念館 芥川龍之介田端転入110周年記念
10月5日(土)より、芥川龍之介の田端転入110周年を記念した企画展「作家・芥川龍之介のはじまり~書斎「我鬼窟(がきくつ)」誕生までの物語~」が田端文士村記念館にて開催されている。令和7年2月2日(日)まで。芥川龍之介の幼少期から、文学を志した学生時代、『羅生門』を出版して専業作家として立つまでの日々を、龍之介の言葉や友人の証言から紐解く展覧会。龍之介は青春時代の希望や不安を友人に宛てた手紙の中に吐露している。新収蔵・初公開の書簡群には、のちの作品に繋がる友人との交流が垣間見られ、「作家・芥川龍之介」誕生前夜の龍之介の心境を知ることができる。初公開資料は、同館での芥川展史上最多数である。
開催概要
<開催期間>
10月5日(土)~令和7年2月2日(日)
※休館日・年末年始(12月29日~1月3日)を除く
<開催場所>
田端文士村記念館(田端6-1-2)
アクセス:JR京浜東北線・山手線 「田端駅」北口から徒歩2分
※駐車・駐輪場は、隣接の有料施設をご利用ください。
<入場料>
無料
<ホームページ>
https://kitabunka.or.jp/tabata/news/17909/
詳細
◆見どころ
- 展示資料80点のうち28点が芥川龍之介自筆の新収蔵・初公開!同館で開催の芥川展史上、初公開資料は最多数!
- 全集未収録の葉書!名作「地獄変」の執筆に影響を与えた友人とのやり取り!
◆注目資料 すべて初公開資料
①芥川龍之介自筆 谷森饒男(にぎお)宛葉書 消印:大正5年2月22日(※寄託)
「地獄変」「道祖問答」など、平安時代を舞台にした作品の評価が高い龍之介。
この葉書では、のちに歴史学者となる友人・谷森饒男と、平安時代の風俗についての意見交換をしており、全集未収録。谷森をはじめ、博識な友人との交流は、龍之介ののちの作品に影響を与えている。
②芥川龍之介自筆 山本喜誉司(きよし)宛葉書・書簡(国文学者・吉田精一旧蔵)
夢や希望、将来への不安。時には共通の趣味で盛り上がるなど、中学~大学時代の等身大の龍之介の生活や心境が、最も信頼した親友のひとり・山本喜誉司に宛てた膨大な数の葉書・書簡に綴られている。山本はのちに龍之介の妻となる文の叔父にあたり、中には失恋の話や恋愛の相談なども。
③芥川龍之介自筆 漢詩幅「本是山中人 愛説山中話」
龍之介が気に入り、愛用のペン皿にも刻んでいた漢詩。『羅生門』の出版記念会でもこの漢詩の一部「本是山中人」を会場で書いたと言われ、この書は作家デビューの頃の揮毫と推測される。
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