【新刊情報】草間小鳥子詩集『ハルシネーション』刊行!
有限会社七月堂(本社:東京都世田谷区、代表:後藤聖子)は、草間小鳥子さんの新刊詩集『ハルシネーション』を2024年10月に発売いたします。
◆詩集『ハルシネーション』について
前作『源流のある町』から2年、草間小鳥子さんの3作目となる詩集です。
生成AIが普及し、ディープフェイクなどが日常に侵入してきたことで、虚構が現実のように現実が虚構のように現れる世界を見つめようとする41篇の詩を収録。
※ハルシネーション(hallucination)
・幻覚、幻影。
・AI(人工知能)が誤った情報を生成する現象のこと。
草間小鳥子は誰よりも世界に向き合っている。それがたとえ事後の幻影的現実(ハルシネーション)であろうと、その詩的変容を夢見てやまないのだ。
――野村喜和夫
ほんとうに暗いときにしか
光らない雪が
道行きを仄青く照らしている
光るのはうつくしいからではない
踏み越えられなかった弱さやずるさ
すべての塵が
ほかの光を
さめざめと照り返すから
敷き詰められた雪のうえに
固く目を閉じ汚れた昨日が
道標のように発光している
(『ハルシネーション』より「みちゆき」)
著者プロフィール
草間小鳥子(くさま・ことりこ)
1987年神奈川県横浜市生まれ。詩集に『あの日、水の森で』(土曜美術社出版販売)、小詩集『ビオトープ』(資生堂花椿文庫)、『源流のある町』(七月堂)がある。映画『散歩時間』(2022年・日本)、『非分熟女』(2018年・香港)挿入歌の作詞ほか、プロダンスリーグチームへの詩の提供など。詩と声と音のユニット「Poetic Mica Drops」としても活動し、LINE VISION提供のポエトリ―リーディングドラマ「今日、京都とミカと猫。」シリーズ内の詩作を手がけた。第14回北日本児童文学賞最優秀賞、第27回詩と思想新人賞受賞。
『ハルシネーション』商品情報
出版社:有限会社 七月堂
ブックデザイン:川島康太郎+川島雄太郎
判型:四六判 168頁
発売日:2024年10月25日
定価:1800円+税
ISBN:978-4-87944-588-9
商品URL:https://shichigatsud.buyshop.jp/items/92862384
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◆参考情報
【会社概要】
会社名:有限会社七月堂
代表者:後藤聖子
事業内容:出版、企画、制作、販売、印刷
設立:1981年7月
HP:https://www.shichigatsudo.co.jp/
所在地:〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺1-2-7 三枝マンション1F
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