プライスレスな子犬たち 日本人と犬(7)

合同会社ユニーク・ドッグ・ジャパン

2024.09.24 06:25

大山犬祭り

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山形県の鶴岡市、大山地区にある椙尾(すぎお)神社の例大祭「大山犬祭り」は、毎年6月5日に行われます。

椙尾神社の祭礼は、古くは氏子となる3地区、上頭、大山頭、下頭のお神輿が練り歩く神事でしたが、江戸時代に酒造業で栄えた大山の人たちが、大名行列や歌舞伎などを題材にした山車「からぐり」や霊犬「めっけ犬」伝説などを取り入れて、華やかな祭礼にしました。

めっけ犬伝説(三毛犬伝説あるいは滅怪犬伝説)

昔、大山周辺に田畑を荒らす大化け物がいて、人々は仕方なく、若い娘を人身御供として、かごに乗せて、お宮に送っていました。

ある時、通りがかった六部(修験者)が、その話を聞いて、お宮の屋根裏に忍び込むと、2匹の大化け物が、こう話しているのを聞きました。

「丹波の国のめっけ犬には、このことを聞かせてはならない」

そこで、六部は、遠く離れた丹波の国に旅して、めっけ犬を連れて、大山に戻ってきました。

そして、娘のかわりに、その犬をかごに乗せて、お宮に送り込みました。

夜中に現れた大化け物が、かごを開けたとたん、めっけ犬が飛び出して、2匹の大化け物を倒しましたが、自らも傷を負って、息絶えました。

翌朝、村の人たちがお宮に行くと、大むじなが2匹、死んでいるのを見つけました。

大山犬祭りでは、椙尾神社の石段の脇に、めっけ犬の石像を2体並べて前立ちとし、祭礼の行列には、「犬曳(いぬびき)」と人身御供のかごが加えられます。

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