だいどう・にじいろ医療的ケア児支援センターと連携「動ける医療的ケア児 未来へつながる支援」第一回意見交換会開催 2024.7.12
■えほんの木Group 地域連携プロジェクト■
児童発達支援施設「えほんの木 相生山」では、2024年7月12日に、だいどう・にじいろ医療的ケア児支援センターから水野様と田村様をお迎えし、医療的ケアが必要でありながらも活発に活動できる子どもたちへの支援についての意見交換会を開催しました。地域や行政との連携をさらに強化し、医療的ケア児が未来に向けてより豊かな生活を送れるよう、今後も支援環境の改善に努めてまいります。
日時:2024年7月12日
場所:にじいろ医療的ケア児支援センター内 会議室
参加者: にじいろ医療的ケア児支援センター 施設長 水野様 だいどう医療的ケア児支援センター 施設長 田村様
児童発達支援 えほんの木 相生山 代表 中村 児童発達支援
えほんの木 守山 代表 小早川さん 児童発達支援
えほんの木 守山 責任者 横山さん
えほんの木グループ 広報 清水さん 中小企業診断士 片桐さん
開催の背景と目的
この意見交換会は、医療的ケア児の支援ニーズが増加している一方で、現行の支援環境に不足があるという現実を背景に開催されました。
また、医療的ケア児の生涯にわたるサポートが求められる中で、社会環境の整備が急務であると感じたことが、開催の主な目的です。
この会を通じて、業界内での横断的な取り組みを活性化し、情報発信や教育を通じて地域社会における医療的ケア児支援の充実を図ることが目指されました。
意見交換会の内容
児童発達支援 えほんの木 相生山(株式会社Progress)代表 中村 より
まず、当社の今後の方向性についてお話しさせていただきます。すでにお時間をいただいて恐縮ですが、あえてお伝えさせていただきます。 名古屋において、私たちがリーダーシップを取り、積極的に発信していくことで、他の方々にも「私もやってみようかな」という流れやうねりを作っていけたらと考えています。その一環として、今回のような会を開催したことも発信していくことが重要だと感じています。 また、教育の部分に関してですが、私たちが何か専門的な教育を提供できるわけではなく、むしろ私たちが勉強させていただく立場です。その姿勢を発信しつつ、一般の発達支援事業所が医療的ケア児を受け入れていくためには、どのような準備や人材育成が必要かを発信していくことで、仲間が増えていくのではないかと考えています。 医療関係者や福祉関係者、行政の方々との連携が広がることが、子どもたちや親御さんにとって最も望ましいことだと思っています。 私たちの役割としては、今後、情報発信や教育の支援を通じて、たとえば、医療的ケア児支援センターさんと連携し、事業所の研修や勉強会を開催していくことが業界全体の発展に寄与するのではないかと考えています。 具体的な取り組みとして、私はもともと広告代理業などの経験があり、情報発信には抵抗がありません。そのため、様々な媒体を通じて情報発信を続けてきました。その結果、名古屋市議会の教育子ども委員会や、医療的ケア児支援に関心を持つ方々からも見学希望が寄せられています。 これまでに訪問看護師や相談支援の方々をお招きし、地域とのつながりを強化するための勉強会も行ってきました。将来的には、医療的ケアが必要な子どもたちのために、地域との連携強化や緊急対応など、必要な環境を整えることが課題となっています。 また、事業所のオープンや拡大に際しては、人材確保が重要であり、そのためのブランディングや採用戦略も試行錯誤しています。 今後も、地域や業界全体と協力しながら、より良い支援環境を提供できるよう努めてまいります。
にじいろ医療的ケア児支援センター 施設長 水野様 より
はい、ありがとうございます。センターというのは公的な役割を持っており、地域での活動がフィールドです。そのため、地域に目を向けた活動がより強調されると、さらに効果的だと感じます。 また、地域課題の解決や、国の補助金を活用した共同プロジェクトなどを通じて、地域との連携を強化していくことが重要です。産学金管の連携なども活用し、地域課題に取り組むことができれば、地域社会全体に貢献できるでしょう。 一方で、医療的ケアを必要とする子どもたちが通える事業所がまだ少なく、親御さんたちが選べる環境を整えることも大切です。既存の事業所が医療的ケアを提供できるようになることで、親御さんたちにとって望ましい選択肢が増えるでしょう。 さらに、複数の事業所を利用する子どもたちのために、情報共有の仕組みを作ることも重要です。また、診療報酬の制度や運用に関しても、分かりにくい点が多いので、勉強会などを通じて知識を共有していくことが必要だと思います。 また、看護師の確保が難しい現状がありますので、看護師たちが意見交換や仲間づくりをできる場を設けることも有効です。医療的ケアを提供する事業所に関わる方々が、より良い環境で働けるような支援をしていくことが求められます。
意見交換会のまとめ
今回の意見交換会では、名古屋地域における医療的ケアを必要とする子どもたちの支援について、今後の方向性や課題が多岐にわたり議論されました。 1.情報発信と教育の重要性 名古屋地域で、私たちが率先して情報を発信し、他の事業所や関係者に影響を与えることで、医療的ケア児支援の輪を広げることが期待されています。特に、自らが学ぶ姿勢を持ち、それを共有することで、業界全体の成長を促す役割を担うことが確認されました。 2.地域との連携強化 地域の行政や他の福祉・医療関係者との連携を強化し、緊急対応や災害時の準備を含めた包括的な支援体制を整える必要性が強調されました。地域全体で医療的ケア児を支えるための体制づくりが求められています。 3.人材確保と育成 看護師や児発管など、医療的ケアを提供するための人材確保が重要課題となっています。採用戦略の工夫や既存スタッフの継続的な成長を支えるための研修や勉強会の開催が必要であると再確認されました。 4.複数事業所との情報共有と支援の強化 複数の事業所を利用する子どもたちのために、情報共有の仕組みを構築し、事業所間での連携を強化することが提案されました。これにより、医療的ケア児がより安全で適切な支援を受けられる環境を整備することが目指されています。
「えほんの木グループ」の決意
私たち「えほんの木グループ」は、これらの意見交換会を通じて得た知見と、地域の皆様からのご意見をもとに、さらに強固な支援体制を築いていく決意を新たにしました。 名古屋地域をリードする立場として、私たちは、医療的ケアが必要な子どもたちが、より安心して生活できる環境を提供することを最優先課題としています。これを実現するために、地域社会との連携を一層強化し、情報発信と教育を通じて、他の事業所や関係者と協力しながら、支援の輪を広げていきます。 また、人材の確保と育成にも注力し、スタッフがやりがいを持って働ける環境を整備することで、医療的ケア児支援の質をさらに高めていきます。私たちは、子どもたちの未来を見据えた支援を行うことを使命とし、地域社会全体と共に歩んでいくことをお約束いたします。 今後も、「えほんの木グループ」は、医療的ケアを必要とする子どもたちとその家族の支えとなる存在であり続けるために、全力を尽くしてまいります。地域の皆様のご協力とご支援を賜りながら、私たちの活動を一層充実させていく所存です。 さらに、今回の意見交換会を通じて、にじいろ医療的ケア児支援センターおよびだいどう医療的ケア児支援センターとの協力関係をより一層深め、医療的ケア児支援のための協働事業や教育プログラムの共催、地域における支援体制の強化を目指すことを、今後の活動の柱としていくことを決意いたしました。これにより、名古屋地域における医療的ケア児支援の環境向上に向けたさらなる発展を図り、地域社会全体での支援を推進してまいります。
取材・お問い合わせ先 本件に関する取材やお問い合わせは、以下までご連絡ください。
児童発達支援 えほんの木 相生山(株式会社Progress)
代表取締役 中村 秀治 (Hideharu Nakamura)
〒468-0035 愛知県名古屋市天白区境根町94
TEL: 052-918-2630 FAX: 052-918-2632
Email: h-nakamura@ehonnoki-group.jp
詳細な情報や最新の活動内容については、以下のリンクからご覧いただけます。
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