今年の十五夜は9月17日。一年で一番綺麗といわれる中秋の名月が夜空に浮かぶ日です。
紫式部は石山寺からびわ湖に映る中秋の名月を見て、『源氏物語』を書き始めたと伝わります。滋賀県大津市では、紫式部も感銘を受けた「びわ湖のお月見」をテーマとしたイベントを開催します。

今年だけの特別企画｜よはのつきプロジェクトーびわ湖と月を愛でる秋ー
紫式部の和歌「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」にちなんだプロジェクト。
紫式部は、大切な旧友との再会とその時間があっという間に過ぎてしまった寂しさを月になぞらえました。このことから「よはのつき」を大切な人の例えとし、友人・パートナー・家族といった大切な人たちと楽しめるお月見イベントを開催します。

よはのつき　湖畔を彩る竹・ヨシあかり〜YOWANOTSUKI  Illumination〜
びわ湖のビュースポット5箇所で、竹やヨシ（水辺に生える葦に似た植物）を使った灯りのオブジェを展示します。びわ湖を照らす月あかりと織りなす幻想的な空間をお楽しみください。
開催期間：9月14日（土）〜11月17日（日）点灯時間　17:30～21:00　※詳しい情報はこちら

【ライトアップスポット：大津港・なぎさ公園エリア】※写真はイメージです。

①大津港

新たな日本文化として注目される竹あかり。身近にある竹林が、美しいモニュメントとなってあたたかい光で照らします。

②なぎさ公園（打出浜）

職人によって細部まで竹でつくられた三日月アートを展示。また、市民の皆さんに制作いただいた竹灯籠も飾られます。

③なぎさ公園（におの浜）

満月のような直径2〜3mの竹まりが出現。一つひとつ手作業でつくられた、色とりどりのかわいい竹まりも並びます。

ライトアップ周辺おすすめスポット！びわ湖を一望できる4つのカフェ『なぎさのテラス』
なぎさ公園内にあり、びわ湖のほとりに並ぶ4つのカフェが可愛らしい「なぎさのテラス」。
すべての店からびわ湖のレイクビューを楽しめます。近江の食材にこだわった「なぎさWARMS」、コーヒーと紅茶にスイーツが自慢の「Chocola」、本格イタリアン「ANCHOVY」、近江牛を楽しめるこだわりの肉料理レストラン「Hashing DINER」。さまざまな個性溢れる料理をぜひ楽しんでください。
（営業時間や定休日は各店舗のホームページをご覧ください。）

【ライトアップスポット：おごと温泉観光公園・道の駅びわ湖大橋米プラザエリア】 】※写真はイメージです。

①おごと温泉観光公園

滋賀県に拠点を置く切り絵作家・早川鉄兵さんによる、今にも動き出しそうな動物アートの数々。
夜になると「ヨシ灯り」によって、動物たちのシルエットが浮かび上がります。繊細な切り絵とあたたかなヨシ灯りの織りなす世界をお楽しみください。

②道の駅びわ湖大橋米プラザ

米プラザの芝生広場＆湖畔エリアでは、体験型ヨシあかりアートを展示。ヨシあかりアートのワークショップも実施予定。

おごと温泉観光公園・道の駅びわ湖大橋米プラザの楽しみ方

◆おごと温泉観光公園
おごと温泉の上質な源泉を活用した足湯は、無料でどなたでも楽しむことができます。おごと温泉周辺の観光案内や地元物産品の展示・販売、カフェ、レンタサイクルなども揃っています。
・営業時間　9:00～18:00　※足湯のみライトアップ期間の土日は20:30まで営業予定　・休日　年末年始（12/30～1/1）

◆道の駅びわ湖大橋米プラザ
滋賀県産の生鮮品や加工品が並ぶ直売所はじめ、レストラン、お土産売店、コミュニティルーム等を備えた道の駅です。休憩スペースでは琵琶湖大橋とびわ湖の眺望を楽しむこともできます。
・営業時間　（4月～9月）9:00～18:00（10月～3月）9:00～17:00　　・休日　年中無休

OTSU-KIMI Lake Theater～湖畔に浮かぶ水上スクリーン〜　※写真はイメージです。

びわ湖と月を眺めながら映画を楽しむ野外上映イベントを開催。月あかりとともに、ゆっくりと映画鑑賞をお楽しみいただけます。
※イベント参加には、チケット購入が必要となりますのでご注意ください。

開催日時　9月14日（土）・15日（日）18:00～20:30（開場17:00）
開催場所　なぎさ公園（打出浜）
上映作品　ラ・ラ・ランド（14日）・マイ・インターン（15日）
チケットはイープラスにて発売中　https://eplus.jp/sf/word/0000166155

会場近くではナイトマーケットも開催。
カレーやピザ、スイーツなどのフードやドリンクの出店ほか、可愛い雑貨も購入できます。事前申込不要で当日お気軽にお越しいただけます。（開催時間16:00～21:30）
※詳しい情報はこちら

OTSU-KIMI UNAGI&SAKE FES～お月見　うなぎ×湖酒まつり～

大津で昔から愛されている「うなぎ」と、滋賀県の酒造選りすぐりの日本酒を楽しめるイベントを10月に開催します。
千年前、平安貴族もお月見をしながらお酒を楽しんだといいます。昔から変わらない大津の美しい景色とともに、優雅なお月見をお楽しみください。

開催日　10月19日（土）・20日（日）　
開催時間　12:00～20:00（予定）
開催場所　大津港（入場無料）

OTSU-KIMI Sweets Marche ～お月見　和スイーツマルシェ～

滋賀県内の和スイーツが集結したマルシェを11月に開催。お月見のおともにぴったりなお菓子とともにほっこりとした時間をお過ごしください。
夜にはスカイランタンも実施。月あかりのもと約300個のランタンが夜空に浮かびます。

開催日　　11月16日（土）
開催時間　12:00～20:00（予定）
開催場所　大津港（入場無料）

紫式部も感銘を受けた、石山寺でのお月見｜秋月祭

紫式部は石山寺でびわ湖に映る中秋の名月を眺めて「今宵は十五夜なりけり」と『源氏物語』須磨の巻を書き始めたと伝わります。
その伝承にちなみ、毎年石山寺では中秋のお月見の行事として「秋月祭」を開催しています。
　

開催日　　9月17日（火）、18日（水）
開催時間　17:30～21:00（最終入山20:30）
入山料　　大人　1,000円、小学生　500円
※詳しい情報はこちら

「源氏絵巻の行燈（参道）」「竹灯籠展示（公風園）」
境内では源氏物語の絵巻をモチーフとした行燈や竹灯籠の展示を行います。

秋月祭の象徴的なお月見の名所、月見亭
平安時代に後白河天皇の行幸に際して建立されました。江戸時代には歌川広重による浮世絵「近江八景」に「石山の秋月」にも登場しています。月見亭の上にのぼる名月をご覧ください。

特別行事　石山寺座主による法話
鷲尾龍華座主による法話。紫式部と石山寺のゆかりなど中秋ならではの法話をお聞きいただけます。

開催時間　両日ともに17:45～　
開催場所　石山寺境内　本堂

特別企画　講談～源氏供養～　
滋賀県在住唯一の講談師　旭堂南風氏による講談。オリジナル演目「源氏供養」を披露します。源氏物語を書き上げた紫式部のその後を語ります。
なお源氏供養とは「物語を作った狂言綺語の罪で、紫式部が地獄に堕ちてしまったという伝承から、その霊を供養すること」を指します。どのような演目になるのかお楽しみに。

開催時間　両日ともに二部制。一部：18:30～、二部：19:30～
開催場所　石山寺境内　多宝塔前

「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」「源氏物語 恋するもののあはれ展」
秋月祭とあわせて夜間開館します。（最終受付20:15）入館料は無料となります。

夜だけじゃない！石山寺で紫式部に想いを馳せる、おすすめ企画
◆紫式部法要
世界最古の紫式部の肖像画「紫式部聖像」（複製）を内陣に掛け、法要を行います。また、今年は法要の中で、お茶をお供えする供茶式と雅楽奉納も。
17日（火）朝10時より本堂にて執り行われます。

開催日時　9月17日（火）10:00～　
入山料　　大人600円※秋月祭参加の場合は、別途秋月祭の入山料が必要
開催場所　石山寺境内　本堂

◆石山寺と紫式部展「紫式部とほとけの道」
豊浄殿で行われる展示では、上述の「紫式部聖像」の原物を見ることができます。普段は仏画として大切に保管されているためこの機会にぜひご覧ください。

開館時間　10:00～16:00（最終入館15:45）
開催場所　石山寺境内　豊浄殿
※入山料のほか別途入館料が必要（大人300円）　

秋月祭とあわせて楽しみたい、石山寺門前店舗のお月見スイーツ
◆石山テラス

スイーツ専門のショップとカフェの複合施設。1階には「石山寺プリン本舗」「ツキノベーカリー」「芋屋十三」が並びます。どのお店も、お月見の名所・石山寺にちなんで月がモチーフとなっています。
2階の「ISHIYAMADERA café」では1階のショップとコラボしたオリジナルメニューを楽しめます。
おすすめは「固めプリンチーズアイスのせ」。特製プリンの上に、月に見立てたチーズアイスをトッピングしています。店内にちりばめられた月やうさぎのインテリアとともにお楽しみください。
※秋月祭当日、 ISHIYAMADERA café は19:30まで（ラストオーダー19:00）営業予定。1階の3店舗は20:00まで営業いたします。

◆石山寺門前ほたるの里
お月見といえばお団子ですが、石山寺にも名物のお団子「揚げみたらし」があります。
みたらし団子を揚げて、きな粉や醤油だれなどでいただく新しい食感のスイーツです。ぜひお試しください。（秋月祭期間中は営業時間を21:00まで延長）