プライスレスな子犬たち 人はなぜ犬を飼うのか(8)
犬は遊び相手として飼われた?
犬は、人間を個別に識別する能力を持っていました。そして、肉食獣として、狩りの模倣としての遊びを好んですることから、人間の遊び相手にもなる資質を持っていたのです。
幼児期が長い動物ほど、つまり遊んでいる期間が長い動物ほど知能が発達し、より高度な進化を遂げたと考えられます。
人間の子どもでも子犬でも、遊びのなかでさまざまな社会的な状況に出会い、そこでいろいろな役割を体験します。その体験を通じて、互いにコミュニケーションをとるようになり、社会的な柔軟性を身につけます。そして、社会のなかでの自分の限界や能力も学んでいきます。つまり、子どもは遊んでこそ、社会にうまく順応していけるのです。
犬が人間に飼われるようになったのは、「ペットにする」ことが起源だったという説もあります。「犬を子どものペットとして飼った」という心理的な要求を起源とする考え方です。
犬は家族の中で誰なら注意をひくことができるかを学びます。そして、かまってくれる家族とのふれあいを多く持とうとするのです。
犬には飼い主がよろこぶことをしようとする能力があります。愛着を呼び起こす能力をもった犬が選ばれてきて、犬は「人類最良の友」となったのです。
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