人はなぜ犬を飼うのか

合同会社ユニーク・ドッグ・ジャパン

2024.08.31 12:56

使役犬

犬は、人間が初めて家畜化した動物と言われています。犬を飼い慣らすという経験が、その他の動物、牛や馬、羊、豚などの家畜化の基礎になっていると考えられているのです。

人類と犬との出会いは、遠く原始時代にまで遡ります。その頃の人類は、いつも猛獣に襲われる不安を抱えて暮らしていました。 そんな時に、人間が捨てる動物の内臓などの残飯を狙って人間のそばをウロウロしていた犬の先祖がいつしか人馴れして、行動を共にするようになったのです。犬は、餌をもらうかわりに猛獣の襲来を人間に教えてくれて、時には一緒に闘ってくれたのです。

南アフリカにあるナミビア共和国の遊牧部族「ヒンバ」の人たちは、自分たちが食べていくだけでも大変なのに、ひとりで2~3頭の犬を飼っているそうです。家畜の羊をライオンやジャッカルなどから守るためですが、もっと大切な役割は、家の中に入ってくるヘビやサソリから家族を守るためというものです。

人間が犬を飼うようになった目的のひとつに、人の仕事を手伝う「使役犬」があります。その起源は遠く、新石器時代に人間の狩猟のパートナーになったのが始まりだとされます。そして、人間は犬をさまざまな使役目的にあわせて、品種改良してきました。

何世代にもわたって交配を重ねて、追跡をする犬の足を長く、穴を掘る犬の足は短く、闘う犬の顔は平らにしていったのです。そうして作られた使役犬が牧羊犬、狩猟犬、闘犬で、さらに護衛犬や運搬犬が作られ、現在では、介助犬やセラピー犬、盲導犬といった新しい役割も担う犬種も登場しています。

そういった良く知られた仕事ではなく、なかには、変り種の職種に就いていた犬もいます。

1893年にイギリスのライトニング新聞は、フォックステリアのミストリーの仕事振りが紹介されました。ミストリーは、クロンプトン・カンパニーで、100メートルの暗渠に電気の本線を通す仕事をしていました。コードを首につけて、家庭への送電入り口から暗渠にもぐり込んで、突き当たりまで走っていって、そこで、コードをはずし、入り口まで戻ってくるという作業を繰り返します。優秀な本線引き込み機だったのです。

ビーグルのティミーは、米国のジョージア州アトランタのシロアリ駆除業者のもとで働いていました。ティミーは、家の中でシロアリが食い荒らしている場所を探し出す仕事をしていて、その信頼性はほぼ100%。そして、ティミーの鼻には、50万ドルの保険がかけられていました。

野良犬だったボクサーのタルは、もう少しで処分されるところで、パブのオーナー、ジョージ・ハウに救われました。タルは、週に一度、パプの売上金が入ったかばんを200メートル離れた銀行まで運ぶ仕事に就きました。オーナーのハウは、体重20㎏のボクサー犬に対して、並みのガードマンよりも安心できると全幅の信頼を置いており、「タルサからかばんをひったくろうとするヤツがいたら、見てみたい」と言っていました。

AD

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
商品サービス

カテゴリ
広告・宣伝

サブカテゴリ
ライフスタイル