子犬を迎える前に考えてほしいこと

合同会社ユニーク・ドッグ・ジャパン

2024.08.20 17:11

子犬はサプライズ・プレゼントするものではありません

家族みんなで子犬を迎えることについて考えてみましょう

InstagramなどのSNSでよく流れてくる動画があります。

クリスマス・プレゼントの箱を開けると中に子犬が入っていて、子どもが嬉し泣きするというものです。もちろん、胸がキュンとしないわけではありませんが、子犬はサプライズ・プレゼントするものではありません。

かわいい子犬を迎えることは、この上なく嬉しいものですが、その子犬を育てていくのは、とても大変で「こんなはずではなかった」と頭を抱えることになることだってあり得るのです。

「かわいいから」というだけで、衝動的に子犬を購入してはいけないという警鐘も鳴らされていますが、いざ目の前にいたいけな子犬を差し出されて、抱っこでもしようものなら、しあわせホルモンのオトキシトンが出まくって、「守ってあげたい」「家族にしたい」という保護者意識が盛り上がり、子犬に恋してしまうのです。いくら冷静に判断するべきだと言ったところで、「恋に落ちる」ことを止めることはとてもとてもむずかしいのです。

ペットショップで満面の笑顔で子犬を抱っこしている子どもさんに、親御さんが「ちゃんとお世話できるの?ちゃんとめんどうみれるって約束できる?」と問いかけたりしている光景をよく目にします。もちろん、お子さんは「ちゃんとお世話できるもん」と答えるに決まっていて、お店のスタッフさんは、「それじゃあ、お名前は何がいいかな?」などと言葉巧みに、ご家族の気分を盛り上げます。

子どもさんは、子犬の良き遊び相手にはなれますが、実際に子犬をお世話するのは親御さんなのは、もうしあげるまでもありません。

ペットショップのスタッフさんは、子犬を少しでも早く売ることが仕事ですから、そのご家族に子犬を迎え入れる環境や心構えが整っているか、あるいは子犬を育てて、コミュニケーションをとるノウハウがあるかといったことまで、詮索はしていないのが現実です。

ご夫婦共働きで、「週日は8~9時間、子犬だけで留守番をすることになるけれど」と不安を口にしても、スタッフさんは「だいじょうぶです。何もすることがなければ、子犬は寝ていますから」と答えたりするのです。

子犬は小型犬の場合には、生後1年ぐらいで成犬に育ちますが、身体と一緒に脳も育つので、外部からの好ましい刺激を与えられることで、心も育つのです。長時間のひとりぼっちのお留守番は、子犬に限らず、成犬にも大きなストレスになるという研究結果も発表されています。

動物愛護管理法では、子犬の販売をする「動物取扱責任者」に、衝動買いを促すような販売はしてはいけないと定めていますが、ショッピングモールやホームセンターにテナントで入っているペットショップのスタッフさんが「あなたには犬を飼う環境が整っていないので、お譲りできません」と断ったとしたら、その方は、「買いたいと言っているのに断られた」と怒って、ペットショップだけではなく、ショッピングモールやホームセンターにクレームするかもしれません。ペットショップのスタッフさんは、内心で「この人に子犬をお願いしてもいいのかな」と思ったとしても、断ることなどできませんから、「他の飼いやすい犬種の子犬をそれとなく勧める」ことぐらいしかできないそうです。

新たに子犬を迎えたいのであれば、事前に、同居している家族はもちろん、普段から行き来のある親戚の人たちにも、賛成してもらってからにするのが理想です。犬の飼育経験が豊富なご友人などに、あなたのライフスタイルに合った犬種について教えてもらうこともお勧めします。

初心者の方は、今は「犬を飼う」から「犬を育てる」に意識を変えなければならない時代なのだということに気づいていただきたいのです。ただ「かわいい子犬が欲しい」ということで、衝動的に子犬を迎えるのではなく、子犬の育て方や犬とのコミュニケーションの取り方などについて、専門家が包括的に解説している書籍を購入して、読んでおくことをお勧めします。

希望される方、どなたにでもお譲りさせていただくことはお約束できませんが、「ナチュラル・ドッグ・プライド」のホームページで「ナチュラル・ドッグ」の子犬たちをご案内しています。

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