日本介護福祉士会（会長：及川ゆりこ）は、全国39都道府県で外国人介護人材向けに、介護福祉士国家試験の学習に特化した体系的な学習パッケージを提供すると共に、外国人介護人材のネットワークづくりに寄与できる場を提供することを目的に、介護福祉士国家資格取得支講座を開催します。

近年、外国人介護人材の国試合格率は上昇傾向にあるものの、受験者全体の合格率と比べ、外国人介護人材の合格率はなお一定の開きがあります。理由として、介護福祉士国家資格の取得に必要な日本語の理解度が低いケースなどが想定されます。

１.体系的な学習機会の提供の必要性
EPA、留学生以外の技能実習・特定技能の在留資格の外国人介護人材には、現在、国家試験対策において、体系的な学習スキームが十分に担保されているとは限らず、その場合、介護施設・事業所で勤務をしながら国家試験策をすることになり、独自に効率的な学習、国試に特化した学習をすることは大変難しい現状にあります。

2.学習者同士の交流の必要性
国家試験を目指す他の外国人介護人材との交流の機会が少なく、国家試験対策等における情報交換がしづらい環境に置かれています。

上記を踏まえ、当会では外国人介護人材向けに国試に向けた学習に特化した体系的な学習パッケージを提供し、外国人介護人材同士のネットワークづくりに寄与できる場を提供することを目的に、「外国人介護人材のための介護福祉士国家資格取得支援講座」を開催します。

講座概要

開催地域：全国39都道府県41会場で対面開催および当会主催のオンライン開催

対　　象：①、②をすべて満たす方

• 日本語能力試験N３以上の外国人介護人材（在留資格は問わず）
• 養成校卒業者　もしくは　実務者研修修了者（実務者研修修了予定者を含む）で、今年度国家試験受験予定者

参加費用：無料

講座の全体像：
・介護福祉士国家試験１か月前の12月を最終開催日とし、基礎講義、各種国家試験模試、グループワークも含む計５回の講座をパッケージ
・受講者の学習の深化を前提に「基本」、「導入」、「実践」の３段階の講座

国際介護人材支援HP
https://www.jaccw.or.jp/projects/kokusai

令和5年度 在留資格「介護」の実態把握等に関する調査研究事業
https://www.jaccw.or.jp/projects/chousakenkyu