『CoLoN: ONE-MAN LIVE 『CINDELLERA』 2022.11.7 KT Zepp YOKOHAMA
「みんなが居てくれるから自信を持ってステージに立てる」恐れや葛藤の先で掴んだ7人の大舞台
一般女性から募集した恋愛体験談を元に、女心を歌詞にして歌うことでも注目を集めるグループ。今回のKT Zepp YOKOHAMAは、9月にリリースした新曲「君と歩くシンデレラストーリー」に基づく『シンデレラプロジェクト』の集大成ともいえるステージの様子をライブレポート
7人組メンズアイドルグループCoLoN:(コロン)が、11月7日にKT Zepp YOKOHAMAで、自身過去最大規模となる単独ライブ『CoLoN:ONE-MAN LIVE “CINDERELLA”』を開催した。
CoLoN:は、2016年12月にインディーズデビュー。一般女性から募集した恋愛体験談を元に、女心を歌詞にして歌うことでも注目を集めるイケメングループ。今回のKT Zepp YOKOHAMAは、9月にリリースしたばかりの新曲「君と歩くシンデレラストーリー」に基づく『シンデレラプロジェクト』の集大成ともいえるステージとなった。
会場内に鐘の音が響き渡ると、中島優斗、後藤望、佐藤匠、藤縄雄大、中西宥暉、レオガ、余語隼人の順に紹介映像が流れ、色とりどりのレーザーの中メンバーが登場。舞台上にセットされた城を背に、真っ白な王子スタイルの7人が、ゆっくりと階段を降りステージ上へと歩みを進めた。
「今宵は“CINDELLERA”にお集まりいただき誠にありがとうございます、素敵な夜にしましょう」――後藤望
この日のライブは、共に夢見た世界を追いかけてきたメンバーと、コロニー(ファンの愛称)の思いが重なる「DREAM」でスタート。ステージ左右いっぱいに広がった7人は、マントをひるがえし息のあったパフォーマンスを披露した。2曲目の「Magical CoLoN(fantasy arrange)」では、両手を高く上げオーディエンスと共にハンドクラップ。早くも会場が一体と化していく。
続く、女性の思いを歌詞に綴った「THREE」「推しと結婚したい!」のパフォーマンスには、泣いている素振りや、首をかしげる様子など、歌詞に合わせた振りが満載。佐藤が指でハートを作り、その後はペアとなった中西と後藤が2人で大きなハート、レオガと中島が指切り、余語と藤縄が手を繋ぐなど、キュートな姿を次々と披露した。
その後は、白シャツと黒い上下のセットアップに衣装チェンジ。紫の照明の中、しっとりとした「Sugar Junky」を、指先にまで魂のこもったしなやかな動きで表現し、大人びた色気を振りまいた。また、佐藤の伸びやかな歌声に、低音の中西の歌声が心地良く重なっていく様も同曲の世界をより濃いものへと導いた。
キレのあるパフォーマンスと鋭い視線が印象的な「クラウド彼氏」、危険な色気をまとった「少女M」とスピーディなナンバーが続いた中盤戦では、次々と立ち位置を変え、変幻自在なパフォーマンスでオーディエンスの視線を釘付けにした。
また、「Server Girl(short)」で、中西と後藤が互いに向き合い、力強い歌声をぶつけ合う熱量の髙いステージングや、「A.W.S.D(band arrange)」での、階段に腰掛けたメンバーが、ソロパートを7人7様の歌声で響かせる姿も深く印象に残るシーンとなった。
ライブ終盤は、ヘッドセットで登場。苦悩しつつも前に進むための力強さを表現した「残像~afterglow~」を壮大なOrchestra arrangeで届け、「Snatch Cat」では挑発的な表情を見せる。本編ラストとなった最新曲「君と歩くシンデレラストーリー」まで、15曲を一気に駆け抜けたメンバーは、ここで一旦ステージを後にした。
休憩やMCを挟まず、歌とパフォーマンスのみで魅了する“SHOW要素”の強い構成で見せた本編。シンクロ率の高いパフォーマンスや、それぞれに特徴をもった歌声、その声が合わさった時に見せる独自のハーモニーを存分に発揮したステージは、これまで積み上げてきた彼らの軌跡を強く感じさせるものとなった。
アンコールで再び登場した7人は、圧倒的なオーラを放った本編とは一変。MCを通して、それぞれが心に抱えてきた不安や決意を、涙で言葉を詰まらせながらも、オーディエンスに向けて語った。(以下MC一部抜粋)
一番手となった中西は、Zeppはたくさんの人にとって夢が詰まった場所だと話した上で、「ステージに立つのが逃げ出したくなるくらい怖かった」と涙ながらに思いを吐露し、その後も言葉を続けた。
「どれだけ練習してもその怖さをぬぐことが出来なくて……でも、みんながいるから、スタッフさんがいるから、メンバーがいるから自信がない俺だけど胸を張ってステージに立つことが出来ています。ありがとうございます」――中西宥暉
「芸能を始めて6〜7年になるんですけど、音楽とか芸能を辞めちゃう友だちとか解散してしまうグループもあるなか、シンデレラプロジェクトとして1年間やり通すことが出来ました。7人でKT Zepp YOKOHAMAの舞台に立って、みなさんの前でパフォーマンスを出来たことが誇りです」――レオガ
「何度も何度も諦めかけそうになりました。真面目な話になっちゃうけど、やっぱりファンのみんなが居ての僕たちなんだなって、今はそれしか考えられないです。生まれ変わったら可愛いコーギーになりたいと思っていたけど、またアイドルにもなりたいです(笑)」――藤縄雄大
「デビューした頃からの目標・夢があります。それはZeppTourをすることです。まだ努力が足りていないところもあると思います。でも、大好きなメンバーが一緒にいてくれて、コロニーのみんながいてくれて、今、心の底から幸せです」――佐藤匠
「ここまで一緒に歩いてくれたみんなには、絶対に今日を忘れないでいて欲しくて……。みんなにも辛い時が来るかもしれない。でも、僕らがここに立って夢の1つを叶えたこと、今日のことを忘れずに、みんなにも何かを持って帰って欲しいです」――後藤望
「今年CoLoN:に加入して、初めて立ったステージは悔しいという気持ちで終わってしまいました。あの日から絶対に強くなろうと思って今日まで過ごしてきました。そういう色んな感情が無駄じゃなかったんだな、糧になってるんだなって、この瞬間、この景色を見て思えています」――中島優斗
6人がMCを終えるとリーダーの余語は、中島に向けて「君は(加入して)この1年間よく頑張りました、CoLoNの曲を全部覚えて僕らのためにパフォーマンスしてくれてありがとう」、佐藤へ「CoLoN:の楽曲は、たくみん(匠)なしでは出来ないパフォーマンスだと思っています」、藤縄へ「生まれ変わって(君が)ワンちゃんになっても僕は君とCoLoN:をやりたいよ(笑)」など、メンバー全員に感謝の思いを伝え、CoLoN:の絆をより確かなものにした。そして最後はファンに向けて……。
「どんなステージでも怖じけずにパフォーマンス出来るCoLoN:になるので、これからもよろしくお願いします」――余語隼人
心の内を隠すことなく素直に語った7人は、「ジェラシィポリス」「vivid coaster」で、ステージを駆け回り、満面の笑顔でオーディエンスを見渡しアイコンタクト。集まってくれた1人1人に届くように、たくさんの「ありがとう」の言葉を投げかけライブを締めくくった。
大舞台を経てメンバーとコロニーの絆をさらに深め、新たに未来へと歩き出した7人。彼ら自身が諦めない限り、まだまだ夢は大きく広がっていくことだろう。今後は、12月29日(木)に、結成6周年を記念した『6th Anniversary LIVE』を、代アニLIVEステーションで開催予定。
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