ウィズコロナを見据えた注目の新刊『20XX年のパンデミック』を刊行
新型コロナの経験に学び、SARS、エボラ、天然痘などと闘った医師・研究者たちの物語から考える、「パンデミックX」への備え。
株式会社化学同人(本社:京都市下京区、代表取締役社長:曽根 良介)は、ウィズコロナを見据えた注目の新刊、『20XX年のパンデミック――致死的感染症との闘いから考える未知のパンデミックへの備え』(DOJIN選書95、浦島充佳 著)を刊行しました。
■本書の概要
新型コロナ、SARS、ニパ感染症、エイズ、エボラ出血熱、天然痘……人類が経験してきたパンデミックには、ターニングポイントとなる出来事がありました。そしてその出来事のさらに上流には、一見些細な要因と得難い教訓が存在しています。この教訓を、未知の感染症対策として活かすことはできないでしょうかか。本書では、パンデミックの裏で紡がれた人間ドラマに焦点を当てるとともに、ありうる未知の感染症パンデミックの可能性を仮想シナリオとして提示し、日本と世界の対応をシミュレートします。
ウィズコロナを見据えながら、過去のパンデミックに学び、「パンデミックX」への備えの重要性を説く一冊です。
■本書の三つのポイント
本書は、次の三つの柱によって構成されています。
1.仮想シナリオ:「新型コロナ以上に厄介な感染症がパンデミックになったら……」という想定のもと、日本や世界の対応はどうなるか、実際にありそうなシナリオを提示します。そのねらいは、以下のように述べられています。
“新型コロナが最悪で、これを乗り切れたのだから将来のパンデミックには憂いがないと考えては間違いである。今回より悪いシナリオを想定しておかなくてはならない。”(本文より)
2.致死的感染症と闘った医師・研究者の物語:パンデミックにおける人間ドラマを、バタフライ効果という切り口から描きます。
“パンデミックのもっとも上流にあるものを見つけることにより、別の角度からの解決策を見いだせるのではないか? パンデミックは単なる数字やうわべだけではなく、もっと「偶然が織りなす人間ドラマ」なのではないか? パンデミックを物語として捉えたらどうなるのだろうか?”(本文より)
3.新型コロナの教訓:未知のパンデミックに備え、新型コロナの経験を踏まえた対策を実効性のあるものにするために必要なことを考察します。
“次のパンデミックで果たして日本は「オペレーション・ワープ・スピード」を実施できるだろうか? もしできないとしたらそれはなぜなのか? そこに日本の課題が見えてくるはずだ。”(本文より)
■目次
プロローグ [仮想シナリオ]未知の感染症パンデミック
第1章 運命を変えた出会い――新型コロナウイルス感染症
第2章 一人の医師の勇気――重症急性呼吸器症候群(SARS)
第3章 森林伐採が引き起こした感染症――ニパ感染症
第4章 40年を超える戦い――エボラ出血熱
第5章 医師たちの執念――エイズ
第6章 史上最大の臨床試験――ポリオ
第7章 撲滅への道――天然痘
エピローグ [仮想シナリオ]継続は力なり
おわりに 日本は新型コロナパンデミックの教訓を生かせるか?
■著者略歴
1962年、愛知県生まれ。86年、東京慈恵会医科大学卒業後、附属病院において骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。94~97年、ダナファーバー癌研究所留学。2000年、ハーバード大学大学院にて公衆衛生修士取得。2013年より東京慈恵会医科大学教授。医学博士。
■書籍情報
書名:20XX年のパンデミック――致死的感染症との闘いから考える未知のパンデミックへの備え(DOJIN選書95)
著者:浦島充佳
体裁:B6判・256頁
発行日:2022年11月10日
定価:2090円(税込)
URL:https://www.kagakudojin.co.jp/book/b589826.html
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