8月1日 琉球大学×バタフライピー研究所×スペースシードホールディングス 包括連携協定を締結

株式会社バタフライピー研究所

2024.08.01 10:00

株式会社バタフライピー研究所(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:王 鵬龍、以下「バタフライピー研究所」)は、スペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木 健吾)、国立大学法人琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野(教授:荒川 雅志)の3者で「沖縄由来天然植物の研究開発に向けた包括連携協定」を締結

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  • 連携協定締結による取り組み内容

①沖縄由来の天然植物の栽培に関すること

②フードロス、循環型農業の取り組みに関すること

③沖縄由来天然植物の機能性研究及び開発に関すること

④地域資源を活用したウェルビーイングな観光造成に関すること

⑤その他、前条の目的の実現に資する取り組みに関すること

 

  • 連携協定締結の背景と目的

沖縄は、健康で長寿な人々が数多く居住する世界5大長寿地域「ブルーゾーン(※1)」の一つで、その健康や寿命は、伝統食や文化が支えていると言われています。亜熱帯気候で育つ野菜や果物はビタミンやミネラルが豊富で、沖縄独特の食材として、例えば薬草や島野菜が挙げられます。また沖縄は琉球王国時代から「食は命の薬」であり、食事は体調に合わせて薬の代わりにもなるという「医食同源」の考えが根付いてきました。その考えからも食は健康と常に連動していると重要視されてきたのです。然しながら、これら沖縄で栽培される作物の栽培方法の確立がなされておらず、身体に与える定量的な健康要因の研究も進んでいない現状です。今回の連携協定において、各要因の調査研究を積極的に進めます。研究で得られた技術をほかの植物にも展開し、様々な植物の安心安全な供給システムの確立を通じ、ウェルビーイングな社会に貢献していきます。

 

  • 「ブルーゾーン・ファーム」について

「ブルーゾーン・ファーム」は、沖縄の気候と多様な生態系を活かして、沖縄由来の植物の生産・利用の最大化・最適化を中心とする研究を実施するほか、バイオマスを介した資源循環型農業の実現を目指す研究用農地です。

・所在地:沖縄県豊見城市

・面積:約1,000㎡

・開設日 :2024年7月1日

・予定農作物:基礎実験段階ではバタフライピーや大豆などを予定

・主な研究機能:沖縄由来植物をはじめとした生産技術開発、海外研究戦略の立案等

 

  • 共同研究に対する想い

琉球大学 国際地域創造学部ウェルネス研究分野 教授 荒川 雅志

世界5大長寿地域“ブルーゾーン”沖縄100歳長寿者のライフスタイル研究、沖縄の美容と健康素材の研究で福岡大学大学院医学研究科社会医学専攻修了。医学博士。健康と観光融合のヘルスツーリズム論、生きがい・ウェルビーイングの旅ウェルネスツーリズム論を日本の大学で初めて開講。2023年よりニューヨーク大学(NYU)客員教授として自然の再生・人の再生・地域の再生リジェネラティブツーリズム(再生観光)の共同研究開始。ウェルネス研究、ウェルネスツーリズム研究の第一人者。海洋療法学者。 全米ビジネス書ベストセラー『The Blue Zones(ブルーゾーン) 2nd edition世界の100 歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール』(2022年、祥伝社) 翻訳・監修者。

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コメント: ブルーゾーン沖縄健康と長寿の秘訣には「あたいぐぁ」を持つ(沖縄方言で小さな畑の意味)が挙げられています。その日食べるだけの収穫、多い分は近所に分け与え、共同体意識を育む起点、地産地消、循環経済の先進的システムがここ沖縄にはありました。「ブルーゾーン・ファーム」で沖縄由来植物の価値最大化を図るとともに、こうした世界に誇る沖縄の先人の知恵に学ぶ機会が生み出せることを期待しています。

 

スペースシードホールディングス株式会社 代表取締役 鈴木 健吾

東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程在学中に株式会社ユーグレナの設立に携わり、共同創業者の一人として研究開発の責任者を歴任。2016年、博士(農学)学位取得。2019年、博士(医学)学位取得。 理化学研究所 藻類資源アップサイクル研究チームの研究責任者、東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授(客員)、ガジャマダ大学(インドネシア)生物学部 客員教授を務める。 著書に『ミドリムシ博士の超・起業思考』(日経BP)がある。

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コメント:このたびの取り組みを開始できることを大変嬉しく思います。沖縄の天然資源に関する研究は、地域の豊かな資源を活用したリジェネラティブ(再生可能)な社会の実現につながる重要な一歩になると確信しています。私たちスペースシードホールディングスは、これまでの宇宙への生活圏の拡大を目指す中で、宇宙における老化を抑制する方法や生活圏内の物資循環する技術開発を推進してきました。今回の連携の中では、沖縄由来の天然植物についての利用可能性研究などに寄与していくことで、地域におけるウェルビーイングな社会の実現を目指します。

 

※1 「ブルーゾーン」とは?

世界5大長寿地域のことで、『ナショナルジオグラフィック』誌のライターである冒険家のダン・ビュイトナーは人口統計などをもとに、イタリアのサルディーニャ島、アメリカカリフォルニア州のロマ・リンダ、コスタリカのニコジャ半島、ギリシャのイカリア島と並び、日本の沖縄を「世界5大長寿地域」に選定しました。ナショナルジオグラフィック誌2005年11月号にThe Secrets of Living Longer”(長寿の秘密)という特集が組まれ、その表紙を飾ったのは沖縄県那覇市の波の上ビーチで逆立ちをする男性長寿者で、世界中にインパクトを与えました。2008年、『The Blue Zones~世界の百歳人(センテナリアン)に学ぶ長寿の9つのルール~』(ダン・ビュイトナー著)が全米ビジネス書でベストセラーとなり、 ブルーゾーンは世界中に知られるようになりました。

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<琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野について>

健康と環境の共生ライフスタイル、ヘルス、ウェルネス、ウェルビーイング、ウェルネスツーリズム、リジェネラティブツーリズム(再生観光)を研究テーマに、様々な事業者、多業種、多職種、異業種連携による社会実装を目指した生きた学びを展開しています。  https://health-tourism.skr.u-ryukyu.ac.jp/

 

<スペースシードホールディングス株式会社について>

“宇宙×発酵”をテーマに、宇宙系東北大学発ベンチャーとして設立。月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発を手掛けており、サイエンスで生活が豊かになる技術の開発支援ならびにインテグレーションによる新しい事業創出を通じた社会貢献を目指しています。  https://ss-hd.co.jp/

 

<株式会社バタフライピー研究所について>

2021年に沖縄県で創業、国内初の食用バタフライピーの大量栽培技術の確立に成功。「バタフライピーの供給を通じて、人々の健康・美容に貢献する」をミッションに、日本を中心としたバタフライピーの六次産業化を推進し、バタフライピーなどを活用した食品、化粧品等の研究開発・販売を行っています。 https://butterflypea.jp/

 

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◆ 本件に関するお問い合わせ先

    株式会社バタフライピー研究所  E-mail:info@butterflypea.jp

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