攻城団が全国のお城の入城者数(観光客数)の最新調査結果を発表
68.3%のお城が前年を上回る結果に、今回から外国人観光客数も集計
今年で9年目となる、全国各地のお城の入場者数を調査しましたのでここに発表いたします。大河ドラマやインバウンドの影響もあり、約7割のお城が前年を上回る結果となりました。トップ3には大阪城(大阪府大阪市)、名古屋城(愛知県名古屋市)、二条城(京都府京都市)が選ばれています。また今回の調査から外国人観光客数についても尋ねており、多くの施設から回答いただきました。国内の状況を把握する有益なデータになると思います。
日本全国の城好き・城めぐり愛好家が利用するサイト「攻城団」を運営する攻城団合同会社(代表:河野武)は、過去最多となる全国189城の管理事務所や自治体、観光協会の協力を得て、毎年恒例となっている全国のお城の入城者数を調査しました。
トップ3に大阪城(大阪府大阪市)、名古屋城(愛知県名古屋市)、二条城(京都府京都市)が選ばれています。
今回の調査で判明したお城の約7割が前年比プラスになっているように、全国的に入城者数は大幅に増加しています。この理由としては2023年5月に新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行したこと、NHK大河ドラマ「どうする家康」がお城と関連性の高い作品だったこと、円安に伴いインバウンド(訪日外国人観光客)が増えていること、の3点が挙げられます。
なお全国のお城には入城チケットが必要な有料の場所と、城址公園として整備されており無料で見学できる場所があります。攻城団では公平を期すため、有料施設のみに限定したランキングと、城址公園や山城を含むすべてのお城を対象にしたランキングのふたつを発表しており、後者では金沢城(石川県金沢市)や江戸城(東京都千代田区)などがランクインしています。
また今回の調査から有料施設においてはチケットを購入した有料入城者数、また外国人観光客数についても尋ねており、多くの施設から回答いただきました。
昨今、インバウンドによる恩恵や弊害(オーバーツーリズム)が叫ばれています。日本のお城はインバウンド需要の高い観光地として認められる一方で、どのくらい外国人観光客が訪問しているのかを全国的に把握するデータがありませんでしたので、有益なデータになると思います。
今後も攻城団では本調査を継続するとともに、全国各地のお城が取り組んだ施策やメディアでの露出状況などを多角的に分析して、どうすれば地域の観光振興に貢献できるかを考えて提案していく所存です。
より詳細なレポートは下記のURLにあります。
https://corporate.kojodan.jp/archives/6707
■「攻城団」とは
「攻城団」は2014年4月6日にオープンした日本最大級のお城情報サイト。月間100万PV、40万人以上の訪問者を誇る。「日本の魅力を、再発見すること」をテーマに、初心者にもわかりやすいお城情報と、お城めぐりをライフワークとして楽しむためのサービスを提供する。参加型コミュニティとしても、約6千人の登録者が投稿した、78万回をこえる訪問記録、33万枚をこえる写真が訪問先選びに役立つとして高く支持されている。
また姫路城を舞台にしたフォトコンテストの開催や、熊本城復興のためのチャリティ企画の実施、御城印ガイドブック「全国 御城印 大図鑑」の出版など、ネット以外の活動も積極的におこなっている。
■日本の城を観光資源に
「観光立国」が叫ばれ各地でさまざまな取り組みが行われる中、我々は「日本の城は最強の観光資源になる」と考えています。
また全国の城をただ訪問するだけではなく、その土地々々にまつわる歴史を学ぶことの楽しさを共有し、お城めぐりそのものをライフワークとして一生楽しめる趣味にできるよう、コンテンツや機能を充実させております。
攻城団では、周辺の城をひとまとめにした観光圏形成の支援のほか、「城主となった武将つながり」など城にまつわるさまざまなストーリーを軸にしたコンテクスト・ツーリズム(*)の実践を通じて、地域活性化や文化観光の振興に取り組んでまいります。
*コンテクスト・ツーリズム
コンテクスト・ツーリズムとは、複数の観光スポットをある文脈(コンテクスト)で繋ぐことで、ストーリー性のある旅をすること。たとえば「織田信長、上洛の軌跡」や「築城名人・黒田官兵衛が築いた城」のように、一貫性のあるテーマで複数の観光地を巡ることを意味します。
コンテクスト・ツーリズムの可能性は、観光産業の活性化に繋がる「旅行のきっかけづくり」が何通りも実現できる点にあり、周辺自治体など各地域が連携しやすくなる点も挙げられます。
https://blog.kojodan.jp/entry/2019/03/08/135524
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