Helpfeelが生成AI技術を活用し自然文検索を強化、 誤った情報を出さないFAQ検索を実現した 新時代のAI検索アルゴリズム「意図予測検索2」を提供開始
実証実験で約5割の問い合わせを削減。Helpfeel導入企業様は本日6/24より申込受付開始
株式会社Helpfeel(京都府京都市、代表取締役/CEO:洛西 一周、以下「当社」)は、本日、当社独自の検索技術に米OpenAI社のAI(人工知能)をかけ合わせた、新たなAI検索アルゴリズム「意図予測検索2」の提供を開始しました。本アルゴリズムは、AIが事実ではない情報を生成する「ハルシネーション」を発生させることなく、文章の意味に基づいたFAQ検索を実現します。
2024年5月に実施した実証実験では、「Helpfeel」に本アルゴリズムを追加することで、さらに約3割の問い合わせ件数が減少し、初期導入前と比べると合計で約5割の問い合わせ削減効果が確認できました。
FAQの検索システム「Helpfeel(ヘルプフィール)」をご契約中の企業様に、本日より「意図予測検索2」の提供を開始いたします。詳細は当社の担当にお問い合わせください。
AI検索アルゴリズム「意図予測検索2」の特長
① ハルシネーションのない正しい回答
生成AIの活用において、質問に対する回答をランダムにAIが生成するシステムが多いのに対し、「Helpfeel」では検索精度を高めるためにAI技術を活用しています。FAQの回答記事やその記事に連動する意図表現は人間が事前に確認して訂正可能であるため、ハルシネーション(誤った回答や偽情報の生成)を回避し、常時一貫して正しい情報を提供できます。
このため、金融、医療、行政など、情報の正確性が求められる業界でも安心してご利用いただけます。金融商品取引法(金商法)、薬機法(薬事法)、著作権法など、各種法律に密接に関わるサービスのFAQにもご活用ください。
②文章や音声での検索精度を向上
当社の特許技術「意図予測検索」のアルゴリズムに、ChatGPTを提供する米OpenAI社のAI技術を取り入れることで、自然言語処理による検索精度を飛躍的に向上させました。従来のキーワード検索に加えて、文章の意味に基づいた検索(ベクトル検索)に対応しました。また、自然文検索の精度向上に伴い、音声検索の精度も比例して向上します。
③情報漏洩リスクの排除
入力した検索内容がAIの学習に利用されない仕組みを採用しており、企業の社内FAQとしても安全に利用できます。
④「説明可能なAI」を進化させた「制御可能なAI」
AIシステムの内部で何が行われているかが不透明なブラックボックス問題が生じることがありますが、「意図予測検索2」では、人間が管理・監督できる仕組みを新たに開発。これにより、「説明可能なAI(Explainable AI)」から進化した「制御可能なAI」を実現します。従来と同様にFAQの分析や改善を容易に行うことが可能です。
⑤「Helpfeel」の使い勝手を維持し、大量データにも対応
「意図予測検索2」の導入に際して、現在ご利用中の「Helpfeel」はそのままお使いいただけます。FAQ記事の管理方法やユーザーインターフェースに変更はなく、導入企業様にはこれまで通りの運用を続けていただけます。また、AIを活用してもFAQの検索スピードは維持されます。大量のページの検索であっても負荷を感じさせません。
GIGAスクール構想を牽引する「ロイロノート・スクール」のFAQで実証実験
GIGAスクール構想の最適な授業支援ツールとして、目覚ましい実績のある「ロイロノート・スクール」を提供する株式会社LoiLo(ロイロ)のご協力のもと、2024年5月に「意図予測検索2」の実証実験を行いました。本実験では、「意図予測検索2」が入力した文のニュアンスから、適切な回答を提供できることが実証されています。
検索例①:「月は地球からどう見える?」
「満ち欠け」といった直接的なキーワードが一致していなくても、月に関する理科の授業案や実践事例のFAQ記事が表示されます。
検索例②:「AI どう教えればいいか」
曖昧なニュアンスの文から、AIに関する探求の授業などのFAQ記事が提案されます。
株式会社LoiLo カスタマーサクセス 山田 圭介様より
当社が提供する、授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」の使い方のほか、授業案や実践例、各教科関連など多岐に渡る記事を「Helpfeel」で公開しています。中には教科特有の表現も多くありますが、今回の「意図予測検索2」によって、検索結果がヒットしないケースが減り、教育現場の方々が高い確度で求める情報にたどり着けるようになることを期待しています。
今後のHelpfeelには、AIの活用範囲をさらに拡大すること、そして、検索に関する精度向上に加え、効率的なFAQ運用に役立つ機能の続報も待っています。
当社プロダクトでの実証実験では、約5割の問い合わせの削減効果
当社の画像・動画の瞬間キャプチャーおよび共有ツール「Gyazo(ギャゾー)」のFAQにおいても、2024年5月から運用実験を実施しました。
「Gyazo」のFAQには「Helpfeel」がすでに導入されており、これを「意図予測検索2」が搭載された「Helpfeel」に置き換えた結果、現状から約3割の問い合わせが減少し、「Helpfeel」導入前と比較すると合計で約5割の問い合わせ削減効果が確認できました。
AI検索アルゴリズム「意図予測検索2」は本日より提供開始
FAQの検索システム「Helpfeel」をご契約中の企業様は、当社にご依頼いただければ「意図予測検索2」の利用が可能です。ご利用希望の場合は、当社の担当にお問い合わせください。ご契約中の企業様は、既存のFAQ記事に対しチューニングなどの手間なく、AI検索アルゴリズムをご利用いただけます(*)。
*ご併用いただいてるオプション等により、設定有無や時期などを相談させていただく場合がございます。
*本年度は無償でのご提供となります。次年度の利用および更新時には費用を変更させていただく場合がございます。
「Helpfeel AI」今後の展望
当社は、慶應義塾大学環境情報学部教授であるテクニカルフェローの増井や、経済産業省の「未踏IT人材発掘・育成事業」で選出された「未踏スーパークリエータ」のエンジニアを複数擁し、プロダクトの研究開発を積極的に推進しております。
数年前からワーキンググループを立ち上げ、高度な自然言語処理および生成AI活用(機械学習・深層学習技術)に関するアルゴリズムの研究開発を行っています。未成熟なAIによるハルシネーションや情報漏洩から企業の信用低下リスクを防ぎ、正確な情報をAI利用者に届ける「制御可能なAI」というコンセプトのもと、主に、AIのための統合的なデータ編集・分析・改善環境の開発と、「制御可能なAI」のための誰にとっても使いやすいインターフェース開発に注力しています。
FAQの検索システム「Helpfeel」上で使用できるAI機能群「Helpfeel AI」は、このAI研究開発のワーキンググループが主導しています。これまでに5つのAIソリューションを提供しており、今後1年間の計画として、今回の「意図予測検索2」を含め、AIを用いた新機能やサービスを3つリリースする予定です。
「Helpfeel AI」プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000334.000027275.html
「Helpfeel AI」特設ページ:https://www.helpfeel.com/helpfeel-ai
FAQの検索システム「Helpfeel(ヘルプフィール)」について
カスタマーサポートの負荷を劇的に削減
「Helpfeel」は、AI技術を活用した特許取得の検索技術で、顧客が調べたい意図を予測して自己解決へ導くSaaS型のFAQサービスです。
問い合わせを「風」に例えるとFAQは「防風林」。防風林が機能しない場合、疑問の強風にあおられ、問い合わせに追われてしまいます。防風林(FAQ)を機能させることで、強風(問い合わせ)の被害を防ぐことが可能です。不要な問い合わせを減らし、カスタマーサポート(CS)を劇的に効率化、CSコストを削減して利益を創出します。
Helpfeelサービスサイト:https://www.helpfeel.com
▼Helpfeel受賞歴
- 「Industry Co-Creation(ICCサミット)KYOTO 2023」ガーディアン・アワード優勝、ガーディアン・カタパルト優勝
- 「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023」FAQシステム部門 6つの賞受賞
- 「Industry Co-Creation(ICCサミット) FUKUOKA 2023」ガーディアン・アワード優勝
- 「2021年度グッドデザイン賞」受賞
- 「Industry Co-Creation(ICC)サミットKYOTO 2021」「SaaS RISING STAR CATAPULT 次のユニコーンを探せ!」優勝
▼Helpfeel導入企業(一部)
株式会社Helpfeel 概要
創業:2007年12月21日(2020年12月4日に日本法人を設立)
代表者:代表取締役/CEO 洛西 一周
京都オフィス:〒602-0023 京都市上京区御所八幡町110−16 かわもとビル5階
東京オフィス:〒105-7105 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター5階
サイト:https://corp.helpfeel.com/
株式会社Helpfeelは、2007年に米国シリコンバレーで創業したSaaSスタートアップです。経産省IPA未踏ソフトウェア創造事業天才プログラマー認定された洛西 一周(CEO)と、米Appleに招かれてiPhoneのフリック入力システムを開発したUI研究の第一人者・増井 俊之により誕生しました。
Helpfeelは「情報格差(ナレッジギャップ)」という社会問題に向き合い、3つのクラウドサービスの開発・運用を行っています。
- AI技術を活用した特許取得のFAQの検索システム『Helpfeel(ヘルプフィール)』
- 組織が変わるナレッジイネーブルメントツール『Helpfeel Cosense(コセンス)』
- 画像や動画の瞬間キャプチャー/共有ツール『Gyazo(ギャゾー)』
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