「河童忌」とは、現在、芥川龍之介の忌日を指して用いられることが多いが、当初は、芥川の没後昭和18年まで毎年開催されていた“偲ぶ会”を指していた。この会には毎回のように記念帖が用意され、出席する親しい友人や芥川を慕う文士たちが、各々生前の芥川に想いを馳せて、俳句や画をしたためていたという。
　本講演会では、2015年の「芥川龍之介 田端の家 復元模型」製作時、そして2026年度開館予定の（仮称）芥川龍之介記念館における書斎再現にあたって調査を続ける、芥川の八畳の書斎について、愛用品などを師・夏目漱石や友人・室生犀星らとのエピソードと共に紹介する。

＜開催日時＞

7月24日（水）午後2時開演（午後1時30分開場）

＜開催場所＞　

田端文士村記念館　多目的ホール（田端6-1-2）
アクセス：ＪＲ京浜東北線・山手線　田端駅北口から徒歩2分
　　　　　※駐車・駐輪場は隣接の有料施設をご利用ください。

＜入 館 料＞

無料

＜募集人数＞

100名（抽選・全席自由）

＜申込方法＞

往復はがきまたは申込フォームで7月1日（月）必着　
※応募は1件につき2名まで可。

【往復はがき記入事項】
往信の裏面：「河童忌2024」と記入し、住所・氏名・電話番号・年齢を明記。※2名の場合は両名分。
返信の表面：応募者の住所・氏名　

【申込フォーム】

＜ホームページ＞

https://kitabunka.or.jp/tabata/

～同時開催～

特別展 河童忌記念帖2024in 田端
2024年6月8日（土）～9月21日（土）
芥川龍之介の辞世の句「水涕や鼻の先だけ暮れ残る」が収録された『澄江堂句集』などを展示中。

＊１　河童忌

昭和2年7月24日、芥川龍之介は田端の家で自ら命を絶ち、35歳で生涯を閉じている。翌年の命日、親しい友人や芥川を慕う文士たちは、芥川家からほど近い、会席料理屋「天然自笑軒」で遺族をかこんで偲ぶ会「河童忌」を開催。昭和18年まで毎年続けられ、その模様を文藝春秋社や時事寫眞新報社などが取材している。その後、第二次世界大戦のため一時中断したが、戦後にも五十回忌など、数回開催された記録が残っている。

本プレスリリースは、北区公式HPでも掲載しています。

https://www.city.kita.tokyo.jp/koho/kuse/koho/hodo/press-releases/r0606/240618-1.html?utm_source=presswalker&utm_medium=referral&utm_campaign=20240618_press1