アンテナ工事修理後、突然ＴＶが見れなくなったという事例がかなりあります。１週間長くて７，８年後。原因は様々です。アンテナ本体の故障、ブースターの不具合、配線ジョイント部のゆるみ、方向があっていない、等々。この中で一番多い原因が室外の配線の劣化、もしくは屋根上にてアンテナ線をジョイントしてる部分での漏水によるアンテナのショートです。

電気屋さんを呼ぶと、余りアンテナ関係に詳しくないとすぐ「アンテナが古いので交換します」と言われ多額のアンテナ工事代請求する例も多くありません。アンテナの知識があれば原因を突き止め最小限のアンテナ施工代にて済みます。アンテナをすべて交換したとして（ブースター含む）ＵＨＦアンテナのみで最低でも３万～４万円は掛かるでしょう。ＢＳアンテナまで含むと７万～１０万ほど掛かってしまいます。配線が原因の場合は１万円～２万円の間で完結します。

原因を探るにはまずアンテナ本体で電波が受信出来てるかどうかを測定します。そこで問題なければ次にブースターを通した後、測定器にて電流を流し作動してるか確認（安い測定器ですと電流流せないのでアンテナ業者に確認）そこで問題が無い場合、分配器のアンテナ入力配線側にて測定器で電流を流し測定。いずれかでショート、、断線は解ります。ここから先は家の中の配線となりますので多くの場合壁の中でアンテナ線はＣＤ管に入ってるのはまれで通常ステップルで撃たれてるので交換が不可能になります（釘で撃たれたか施工不備）

この時大概、分配器手前のアンテナ線入力端子の所で電流がショートもしくは断線してることが多々あります。それではなぜなるかと言いますと先にも述べましたアンテナ配線の劣化特に白い配線が要注意。経験上、白い配線ですと紫外線の影響なのかはたまたメーカーの問題なのか９割近くが７，８年でヒビが入り中に雨水が入ってます。アンテナ配線自体を日の当たらない場所に隠すかアンテナ支線にまぃ付けてる場合もしくはブースターが付いてない（電流が流れないため）場合は多少は長持ちしますが結局のところ映らなくなります。スレート屋根の上に流してる場合は５，６年で映らなくなってます。夏場のスレート葺の温度は尋常じゃないので劣化が早いです。もう一つの要因は人的被害、施工法による断線。これが最も多い要因です。

電気屋さん、アンテナ工事専門職がやっているから安心と思いきや、大概アンテナ配線を屋根の上で（ほとんどスレート、瓦に流した状態）ジョイントしてます。家側から出てるアンテナ配線とアンテナ側からの配線です。そして皆さん一応プロなのでジョイント部分はＪＪ（金具）使いエフコテープ（自己融着テープ）を使い防水はしてるのですが先ほど言った通り屋根の上の温度は尋常じゃないので数年でエフコテープは劣化しそこから雨水が入りショートし断線します。それではどうするべきなのか。答えは簡単、ｼﾞｮｲﾝﾄ部分はなるべく雨をしのげる場所に隠す。家側のアンテナ線が出てる防水カバーの中でジョイントするか、カバーが無いときは軒下にて固定するかやり方は様々ですがちょっとしたひと手間で全く変わります。

消費者の皆様は「プロの電気屋さんがアンテナ工事したのだから間違いない」と思ってるでしょうが正直、アンテナの知識をちゃんと見に付けてる電気屋さんは皆無です。配線工事や家電製品の据付等は日常茶飯事で工事してますのでそれこそプロ中のプロ、しかしアンテナ工事となるとどうでしょう、年間、何件手掛けてるのか？おのずと答えは出ます。またアンテナ専門業者もしかり、アンテナ工事ってマニュアルがあってないような物なので自分らで最高の施工を見つけるしかないのです。

以前、他社のアンテナ工事屋に言われました「このように施工しろと親方から教わった、だから間違っていない」だったらなんで映らなくなるのか？

またほかのアンテナ工事屋からはこうも言われました「４，５年で映らなくなってもらわないと仕事がなくなる、だからいいんだ」このような業界です。いかに業者選びが大切かが解るかと思います。

アンテナ業者選びは大切ですが先に保障内容を確認することを強くお勧めします。昨今、見積もり比較サイトやアンテナ専門業者のサイト多々ありますが格安が売りなのが殆んど、そして保障も５年、長くて１０年と言うところもありますがその内容です。

「天災は含まれるのか」

台風強風は保障外では意味がありません。

「機械的故障は」

ﾌﾞｰｽﾀｰ等、機械的保証は１年のメーカー保証のみと言うのが殆んどです。

それらを満たした会社が本当の意味でのプロの会社と思われます。アンテナは一生ものかと思います。数年単位で壊れてるのであれば安く施工していただいても意味が無いです。アンテナ業者選びは慎重にしましょう。