今年の受験生が進路の相談を本音でできた割合、親とは7割・学校の先生とは6割~「受験トレンド白書2024 “ホンネ編”」を発表~
スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2023年11月30日(木)から2024年2月20日(火)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で、2023年度に大学受験をしたユーザー1,608名を対象に「大学受験期のトレンドに関する調査」を実施、結果を「受験トレンド白書2024 “ホンネ編”」としてまとめましたので、ご報告いたします。 「受験トレンド白書」は、受験生の間でのさまざまなトレンドを定点観測して発表する取り組みとして、昨年よりスタートしました。若年層・Z世代向けのマーケティングや広報を行っている大学や企業をはじめ、高校生を日常的に支える立場にある教育関係者の方々などに対して、受験生の興味関心や内面を知るきっかけを提供することを狙いとしております。 今回は、受験生活や後輩へのアドバイスなどをまとめた“ホンネ編”の結果をご紹介いたします。
◆本調査の概要
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調査対象 : 2023年度に大学受験をした全国の「Studyplus」ユーザー
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回答者 : 1,608名
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調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」の「達成報告」機能で大学合格を報告したユーザーを対象にアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
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調査時期 : 2023年11月30日~2024年2月20日
■ 調査項目・結果のご紹介
2023年度に大学受験をした学生に、受験期の本音を聞きました。
※昨年度の結果はこちら https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230502
トピックス①受験勉強のスタートは高校3年生の夏が最多
・大学受験の勉強を本格的にスタートした時期はいつでしたか?
受験勉強のスタート時期の最多は「高校3年生・夏」、2番目が「高校3年生・春」、3番目が「高校2年生・冬」でした。昨年度と比較すると、最多と2番目が入れ替わっておりますが、高校2年生の冬から高校3年生の夏にかけて受験勉強をスタートする割合が約7割となっており、多くを占める傾向は今年度も同様でした。
【回答一覧】
・「高校3年生・夏」・・・488票(30.3%)
・「高校3年生・春」・・・329票(20.5%)
・「高校2年生・冬」・・・302票(18.8%)
・「高校3年生・秋」・・・140票(8.7%)
・「高校2年生・秋」・・・81票(5.0%)
・「高校2年生・夏」・・・60票(3.7%)
・「高校3年生・冬」・・・47票(2.9%)
・「高校1年生・春」・・・39票(2.4%)
・「高校卒業後」・・・32票(2.0%)
・「高校2年生・春」・・・29票(1.8%)
・「高校1年生・冬」・・・22票(1.4%)
・「高校1年生・秋」・・・16票(1.0%)
・「中学生」・・・14票(0.9票)
・「高校1年生・夏」・・・9票(0.6%)
トピックス②周囲の大人に進路の相談を本音でできた?親とは7割・学校の先生は6割程度
・受験生になってから、親と進路についてどれくらい相談することができましたか?
受験生が、進路について周囲の大人にどれだけ相談することができているか、調査をしました。
親との進路に関する相談については、受験生の7割が「本音で相談することができた」と回答しています。
相談したものの本音を伝えられなかった、またうまく相談ができなかった受験生も3割程度いたようです。
【回答一覧】
・「本音で相談することができた」・・・1,181票(73.4%)
・「相談することはできたが、本音を伝えきれなかった」・・・278票(17.3%)
・「ほとんど相談することができなかった/相談しようと思わなかった」・・・149票(9.3%)
・受験生になってから、学校の先生と進路についてどれくらい相談することができましたか?
続いて、学校の先生との相談状況についてです。
親と比較すると、本音で相談できた割合が少し減って全体の6割程度となりました。
「ほとんど相談することができなかった/相談しようと思わなかった」割合が親より高く、2割程度となりました。
Studyplusトレンド研究所で2024年3月5日に発表した『“スマホ時代”の受験生進路モデル』(※1)において、大学を知ったきっかけは「学校や塾の先生からの紹介」が最多でしたが、進路相談を本音で行っている割合は親・家族との間の方が多い傾向が見えました。
【回答一覧】
・「本音で相談することができた」・・・1,025票(63.7%)
・「相談することはできたが、本音を伝えきれなかった」・・・302票(18.8%)
・「ほとんど相談することができなかった/相談しようと思わなかった」・・・281票(17.5%)
※1・・・https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20240305
トピックス③年内入試の出願校数は「1校」が最多
・大学受験で出願する(出願した)学校数を教えてください。
昨年度は「3校」「4校」が最多だった一方で、今年度は「1校」が最多となりました。
今年度の調査は2023年11月から2月にかけて、「Studyplus」で大学合格の達成報告を行ったユーザーを対象に調査を行ったこともあり、総合型選抜・学校推薦型選抜といった年内入試で進路決定した受験生の回答も多く集まったことが起因しているかもしれません。
文部科学省が2023年11月に発表した「令和5年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況」(※2)では、年内入試で入学を決めた割合は半数を超えています。一般型選抜で複数大学に出願するトレンドと、年内入試で限られた大学に出願するトレンドは今後も共存していくことが予想されます。
【回答一覧】
・「1校」・・・344票(21.4%)
・「3校」・・・248票(15.4%)
・「5校」・・・242票(15.0%)
・「4校」・・・219票(13.6%)
・「2校」・・・207票(12.9%)
・「6校」・・・131票(8.1%)
・「7校」・・・77票(4.8%)
・「10校以上」・・・68票(4.2%)
・「8校」・・・40票(2.5%)
・「9校」・・・32票(2.0%)
※2・・・https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00005.htm
トピックス④約半数が奨学金制度を活用、4割以上が一人暮らしを始める予定
・大学進学後、奨学金の支援を受ける予定はありますか?
奨学金については、3割以上が「受ける予定あり」。「給付型であれば、受ける予定あり」も含めると、約半数が奨学金を受ける意向がある結果となりました。
Studyplusトレンド研究所で過去に実施した調査(※3)でも同割合が奨学金制度利用の意向を示しており、一つの傾向と捉えても良いかもしれません。
【回答一覧】
・「受ける予定あり」・・・533票(33.1%)
・「給付型であれば、受ける予定あり」・・・246票(15.3%)
・「ない」・・・829票(51.6%)
※3・・・https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20240125
・大学進学後、1人暮らしを始めますか?
「一人暮らしを始める」が4割を超えました。
受験生活を終えて、この春から新生活を始める大学生が一定数いることが伺えます。
「一人暮らしを始める」の内訳として、「実家から大学に通えないため、一人暮らしを始める」と回答した受験生は576名、「実家からも大学に通えるが、一人暮らしを始める」と回答した受験生は110名となっておりました。
【回答一覧】
・「一人暮らしを始める」・・・686票(42.7%)
・「実家から大学に通う」・・・922票(57.3%)
トピックス⑤就きたい職業は「会社員」、後輩へのアドバイスは「勉強は早めに始めよう!」
・将来、あなたが就きたい職業を教えてください!(※本調査項目は、自由回答の内容をラベリングして集計)
最も多い回答は、「会社員」でした。
より具体的な業界・就職先を回答した受験生もいましたが、現時点では大きなくくりで会社員として働くことをイメージしている受験生が多いようです。3番目に多かったのは「公務員」となっておりました。
具体的な職業名としては「教員」「看護師」「研究職」「医者」「薬剤師」が上位に見られました。
「エンジニア」が上位に見られたのは、現在ならではのトレンドと考えられます。
【上位回答一覧】
・「会社員」・・・243票(15.1%)
・「教員」・・・206票(12.8%)
・「公務員」・・・103票(6.4%)
・「看護師」・・・96票(6.0%)
・「研究職」・・・92票(5.7%)
・「医者」・・・89票(5.5%)
・「薬剤師」「経営者・起業・社長」・・・46票(5.5%)
・「エンジニア」・・・34票(2.1%)
・「建築系」・・・26票(1.6%)
・これから大学受験に臨む高校生たちにアドバイスがあれば、ぜひお書きください!
自由記述で回答を求めたところ、たくさんのメッセージが寄せられました。
多く見られた3つのジャンルのメッセージをご紹介します。
① 勉強は早めに始めよう!
「早めに受験勉強を本格化させるか、毎時間の授業を寝ないでしっかり受けて授業内で理解することが大切だと思います。また、私の場合は一緒に勉強する友達のおかげでやる気を出すことができました。」
「早め早めがほんとに大事。やらんといかんかなーって思ったら5分だけやってみるのが絶対良い。あとでしんどいのは自分。他人事だと思わないで。」
「早めから始めないと後で後悔します。しんどいけど地道に努力すれば成果はきっと出てきます。がんばれ!」
「早めに自分の行きたい学校について調べること、少しでも短くても良いから勉強習慣をつけておくこと‼︎」
② 諦めないことが大事!
「諦めそうになっても粘り強く続ければ必ず夢は叶います!!応援しています✨」
「諦めないで自分の目標に向かって勉強していれば、努力が実るはずです!」
「諦めないことが大切!だらけてしまう日も人間だからあるかもしれないけど、自分を責めすぎずにやれることをやる!」
「諦めないで初心を貫くことが大事です!」
③ 自分の信じる道を進め!
「自分に合った受験方法を見つけて真っ直ぐ信じて継続して勉強してください。努力しないと後悔します。みんな何かしら頑張ってます」
「自分を信じて努力すれば、自分を誇りに思えるときが来ます。諦めないで頑張ってください。」
「早めに進路は決めて、しっかり調べておくこと。自分を信じていればきっと結果がきちんと出る」
「自分が今まで勉強してきた姿を信じて力を出し切れば、絶対合格は勝ち取れます!頑張ってください!」
「受験トレンド白書2024 “ホンネ編”」のデータは、Studyplusトレンド研究所の公式サイトでもご覧いただけます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20240326
■ Studyplusトレンド研究所 所長 島田 豊 コメント
今年度の“ホンネ編” では、受験期の進路に関する相談状況や、入学後の予定や将来に関する調査を中心としました。
周囲の大人との進路に関する相談状況としては、「本音で相談できた」と回答した受験生は6〜7割。本音で話せなかった、相談できなかった受験生が一定数いることもわかり、家庭や学校で子どもの声により注意して耳を傾ける必要性を感じました。
出願校数や奨学金の利用予定などは、受験全体や大学進学のトレンドにも関わってくるテーマになるので、今後も注視していきたいと考えています。
最後の後輩に向けたアドバイスのコメントを見ても、大学受験を終えたばかりの生の声は、学習者とその支援者(家庭・教育機関)にとって有意義なものだと感じます。Studyplusトレンド研究所では、懸命に頑張る受験生のリアルな声を集め、世の中に広く発表していきたいと思います。
■ 学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
累計会員数800万人以上、大学受験生の2人に1人が利用しています。https://www.studyplus.jp/
※アプリダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app
■「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/
■スタディプラス株式会社 概要
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所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
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代表取締役:廣瀬高志
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事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」の運営
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設立:2010年5月20日
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