「犬カルテットとエレクトロニクス」ー異次元のサウンド体験が解き放たれた話題のイベントを動画公開!
「あんた…まだ『山本和智』なんか聴いてるの……?」@岡上営農団地
音楽業界を震撼させた【犬】を演奏者として起用した話題作
作曲家・山本和智による世界初の【犬カルテットとライブエレクトロニクス】による作品が、2023年11月11日に岡上営農団地のガラスハウスに集った100人を超える観客が見守る中、前代未聞の音楽イベントとして繰り広げられました。
山本和智は、作曲の一切を独学で習得し、国内外のコンクールで入賞、近年立て続けに委嘱を受け高い評価を得るなど現在、最も活躍する作曲家でありながら、演奏されることよりも創造的な衝動を優先した作曲姿勢を貫いており、演奏の機会を顧みることなくただ、ひたすらに「自身の聴きたいもの」だけを作曲し続けている稀有な作曲家です。
今回の企画では、2020年、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化するさ中に密かに作曲された 「4匹の犬と電子音響のための作品」の演奏を実現させました。
「私達が『音』と呼んでいるものは、たかだか人間の可聴域の周波数帯に過ぎない。作曲の際に聴こえるはずのない周波数の存在を確かに感じる瞬間がある。今回演奏する「犬とエレクトロニクス」のための作品は、我々の聴こえない音の存在を視覚化、或いは具現化する「プレイヤー」として犬を迎え、さらにエレクトロニクスを用いることで〈制御する/される〉関係を超越した音楽作品を聴衆と共有したい」と山本は語ります。
今回は先の「犬カルテット」に加え、2021年に犬を含めずに初演された「トランペット、アコーディオン、飼い主を伴った中型犬のための『預金残高』(2021)」も正規の編成で初演。現代音楽界を長く牽引するトランペッター曽我部清典と、日本を代表するアコーディオン奏者である大田智美、そしてソリストに抜擢されたトロ(8歳・メス)との息のあったアンサンブルは観客を魅了しました。
そして、日本の現代音楽におけるエレクトロニクスの第一人者、有馬純寿を迎えた「飼い主を伴った犬四重奏とライヴエレクトロニクスのための『あふれる夜の鳩』(2020)」では、4匹の犬それぞれの首輪にマイクを取り付け、犬の発する音や振る舞いをライブエレクトロニクスならではの音空間で満たし、聴衆の感覚を大いに刺激しました。
この作品は前半と後半で2度、演奏が行われ、それぞれ異なるパフォーマンスが繰り広げられ、里山のガラスハウスという特殊な空間でのコンサートということも相まって非日常感たっぷりの特別な1日となりました。
この度、初演の模様をオンラインで一般公開。ぜひ以下のリンクから動画をご覧いただき、新しい音楽の扉を開いてください。
動画の視聴は以下のリンクから可能です。
- 飼い主を伴った犬四重奏とライヴエレクトロニクスのための 『あふれる夜の鳩』(2020/世界初演)YouTube
https://youtu.be/Ip5bMK0r0EE?si=ZjtzoRblgHnEAWuW
出演:ヨタロウ(オス・9歳)/大島彩子 、やまと(オス・10歳)/船越理恵 、トロ(メス・8歳)/杉村恵理 、シェリー(メス・9歳)/堀西麻理、有馬純寿(エレクトロニクス)、山本和智(指揮) - トランペット、アコーディオン、飼い主を伴った中型犬のための『預金残高』(2021/トリオ版世界初演 YouTube
https://youtu.be/-M7ZS-qIkqo?si=t91WfZpRE0aPd6j7
出演:曽我部 清典(トランペット) 、大田智美(アコーディオン)、トロ /杉村恵理 - 飼い主を伴った犬四重奏とライヴエレクトロニクスのための『あふれる夜の鳩』(再演)Youtube
https://youtu.be/JdKsw0XUx-4?si=3XcfPiBcyyUYw9N
出演:1と同じ
詳細情報やプロジェクトに関する最新情報は、公式ウェブサイト [https://www.pareidolian.info/] にてご確認いただけます。
今後も、山本和智、そしてパレイドリアンの活躍にご注目ください!
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