パウル・クレーを代表する絵画論の新訳『創造の信条告白』 【電子書籍版】配信開始!
20世紀美術の巨匠、パウル・クレーを代表する美術論文
本論は、20世紀美術の巨匠、パウル・クレーが1920年にドイツの芸術雑誌へ寄稿した美術論であり、クレーの最も有名な論文のひとつとして知られます。本論において、クレーは造形作品の制作に向き合う際、どのような思考で表現が成されていくかを詩的な文章で記述しています。
「芸術は見えるものを再現するのではなく、見えるようにするものだ」という言葉からはじまるクレーの本論は、発表された1920年から100年を経た今でも、刺激的であり、クレー芸術を理解する上で欠かせないテキストです。具象がどのように抽象へと変化し、それが造形へと形づくられていくかが、幻想的な文章で綴られています。
いつまでも色あせないクレーの芸術と創造性
20世紀を代表する画家、パウル・クレーは、その全盛期には多くの支持と、そして多くの無理解があった孤高の画家でもあります。線描、明暗階調、豊かな色彩、そして記号や文字などを織り交ぜながら、鑑賞者の想像力を喚起させる作品を多く描いてきました。
本書で語られるクレーの絵画哲学は、詩的な想像力に満ちた芸術論です。それはクレーの絵画作品と同様に読者の感性に届くよう、情熱を持って執筆されています。
発表された1920年は、クレーの大規模な個展が開催され、バウハウスに招聘されるなど、クレーの創造性が大きく飛躍し始める年として知られます。本書でクレーは、造形作品を生み出す芸術家を、船で小川にくり出す旅人に喩えて絵画を言語化するなど、すでに教育的視点も感じられるテキストとなっています。
いつまでも色あせない美術論として、時代や国境を超えて読み続けられている古典です。
本訳書は次を底本としました。
Schöpferische Konfession
Paul Klee
Tribüne der Kunst und Zeit
Eine Schriftensammlung Herausgegeben von Kasimir Edschmid XIII
Berlin, Erich Reiß Verlag, 1920
■著者プロフィール
パウル・クレー(Paul Klee)
画家
1879年、スイス・ベルン近郊のミュンヘンブーフゼー生まれ。幼少時代より美術と音楽に親しみ、カンディンスキーをはじめ多くの芸術家との出逢いを経て、表現主義、キュビズム、シュールレアリスムなどの影響を受けながら、独自の表現を確立。作家活動と並行してドイツの総合芸術大学バウハウスで10年にわたって美術教育にも携わりました。ナチス政権の弾圧を受け、1933年にスイスへ亡命。多くの傑作を残し、1940年にスイス・ロカルノにて60歳で死去。世界中で人気の高い画家のひとりであり、日本でも幾度となく大規模な展覧会が開催されています。
著者:パウル・クレー
訳者:鈴木淳子
価格:990円(10%税込)※希望小売価格
発行:2023年12月25日
EPUBリフロー形式
ISBN 978-4-902324-22-8
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