カイロプラクティック専門学会の学術大会

一般社団法人日本カイロプラクターズ協会

2022.08.03 12:04

国際的な医療(ヘルスケア)としてカイロプラクティックの研究

6月19日~20日、第13回日本カイロプラクティック科学学会学術大会が「健康寿命の延伸に向けた筋骨格系ヘルスケア」をテーマにオンラインで開催されました。本大会では(一社)日本スポーツカイロプラクティック連盟会長の三輪健彦氏が大会長を務めました。

国際標準のカイロプラクティック専門学会

日本カイロプラクティック科学学会は、世界保健機関(WHO)の公式提携の非政府組織である世界カイロプラクティック連合(WFC)の日本代表団体である(一社)日本カイロプラクターズ協会(JAC)の研究部門として立ち上がり、毎年学術大会を開催し、機関誌である「日本カイロプラクティック学会雑誌」を発行しています。カイロプラクティックを医療(ヘルスケア)として科学的側面から検証し、安全性と有効性のエビデンス(科学的根拠)について研究する学会です。当学会は国際標準のカイロプラクティック専門学会として、エビデンスに基づく臨床方針の普及と患者中心の医療専門職連携による統合ケアの普及を目指しています。

 

国民の健康寿命を延ばすことで医療費抑制

日本は高齢化率が世界一とされ、65歳以上の高齢者の割合が人口の21%を超えた超高齢社会です。毎年増大する国民医療費の抑制は国の課題であり、社会保障制度全体の改革が求められています。アメリカをはじめとする欧米では、疾病治療だけでなく、医療費抑制に効果的な科学的根拠(エビデンス)に基づく予防法や健康管理、伝統医療・補完医療を取り入れた統合ケアを目的とした医療政策に移行しています。一方、日本では疾病治療に重点を置く医療政策ですが、欧米と同様に予防や治療、健康管理に関するエビデンス情報を国民に提供することで、国民の健康寿命を延ばし国民医療費の抑制に役立つと予測されます。

 

「健康寿命の延伸に向けた筋骨格系ヘルスケア」をテーマに筋骨格系専門家の講演

第13回学術大会では、京都大学医学研究科整形外科学教授の松田秀一氏による「運動器疾患の啓発活動〜運動器の健康・日本協会、日本整形外科学会の取り組み〜」、東京都健康長寿医療センター研究所元研究部長の金憲経氏による「筋骨格系の健康及びフレイル予防について」、世界保健機関(WHO)母子・新生児・思春期保健及び高齢化部メディカル・オフィサーの角由佳氏による「高齢者のための包括ケア、健康な高齢化の10年」、厚生労働省医政局医事課の永岡高行氏による「法律による規制及び新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止について」、機能神経カイロプラクティックの池田奨氏による「脳と運動:筋骨格系ヘルスケアのための機能神経学」の講演、および一般演題の発表がありました。

 

昨年のテーマは「多職種連携におけるカイロプラクターの役割」

昨年の芝浦工業大学で開催された第12回学術大会では、「多職種連携におけるカイロプラクターの役割」をテーマに、札幌医科大学保健医療学部理学療法学科教授の片寄正樹氏「多職種連携による Tokyo2020 理学療法サービス」、森ノ宮医療大学 鍼灸情報センター・大学院保健医療学研究科保健医療学部鍼灸学科教授の山下仁氏「鍼灸の臨床的エビデンスと現代医療における受容」、後藤カイロプラクティックオフィス院長の後藤雅博氏「五輪、パラリンピック総合診療所に於ける多職種協働のアスリート・サポート体験」、若槻カイロプラクティック院長の若槻朋彦氏「第16回WFC世界大会参加報告」、大阪府療術師会会長の倉津弘一氏「療術におけるカイロ手技療法論」、厚生労働省医政局医事課の但井智一氏「法律による規制及び新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止について」などの講演が行われました。

 

健康寿命の延伸や医療費抑制にカイロプラクティックの活用を

日本は統合的な医療制度が進んでいる海外の様に西洋医学と補完代替医療を総括的に組み合わせた医療制度がまだ十分に整備されていません。国際的な医療専門職であるカイロプラクター(脊椎ヘルスケアの専門家)は筋骨格系ヘルスケアの医療従事者として、国民の健康寿命に貢献するため、エビデンスに基づく患者中心のケアを提供することが求められています。カイロプラクティックの法的資格制度がある(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、フランス、スイス、デンマーク、マレーシアなど)世界40か国と同様に、国内でも個々のカイロプラクターが、国際標準のカイロプラクティック教育を履修したえうで業界の自主規制を遵守することで、安全に配慮した医療従事者としての責任を果たすことができます。

 

来年の学術大会は「リハビリテーションにおける統合医療の実践」がテーマ

第14回学術大会は、2023年6月18日、19日にオンラインで開催予定です。次回のテーマは「リハビリテーションにおける統合医療の実践」であり、大会長は竹谷内康修氏(竹谷内医院院長)です。世界保健機関の「リハビリテーション2030」(Rehabilitation 2030)は各国が2030年を目標にリハビリテーションの推進を提唱し、多くの国で患者の声を取り入れた多職種連携によるリハビリテーションが実践されています。次回学術大会では、リハビリテーションや統合医療の専門家の方々にご講演いただきます。

  

 <参考>

・    リハビリテーション2030(Rehabilitation 2030)

https://www.who.int/initiatives/rehabilitation-2030

・    グローバル・リハビリテーション・アライアンス(Global Rehabilitation Alliance)

https://global-rehabilitation-alliance.org/

・    世界保健機関(WHO):伝統医学と補完医療の国際報告書2019

https://apps.who.int/iris/handle/10665/312342;jsessionid=A2DA541525008F99FC99D82BA77736EC

・    筋骨格系ヘルスのグローバルアライアンス(G-MUSC):筋骨格系ヘルスを改善するためのグローバル戦略に向けて

https://gmusc.com/g-musc-and-international-team-aims-to-make-musculoskeletal-health-a-global-priority/

・    一般社団法人日本カイロプラクターズ協会

https://jac-chiro.org/

・    日本カイロプラクティック科学学会

https://www.chiropractic.or.jp/

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