12月9日(土)・10日(日)京都芸術劇場 春秋座にて『SHELL』を上演します!
倉持裕×杉原邦生、注目の初タッグでお送りする現代を舞台に特異な人間が存在する不思議な世界を描く、青春ファンタジー!
人間の「貌(かたち)」とは何かをめぐり、様々なエピソードで現代に生きる私たちを投影する、作:倉持裕×演出:杉原邦生による新作公演を2023年12月に上演します。年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する摩訶不思議な世界を描く本作。不思議な世界観が魅力の倉持の戯曲を、杉原がダイナミックに演出する新作公演に、ぜひご期待ください
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』開催概要
日時:2023年12月09日(土)15:00開演 / 10日(日)13:00開演
※開場は開演の30分前
会場:京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
作:倉持裕 演出:杉原邦生 音楽:原口沙輔
出演:石井杏奈 秋田汐梨 石川雷蔵
水島麻理奈 成海花音 北川雅 上杉柚葉 キクチカンキ 香月彩里
近藤頌利 笠島智 原扶貴子
岡田義徳
藍実成 秋山遊楽 植村理乃 小熊綸 木村和磨
古賀雄大 出口稚子 中沢凜之介 中嶋千歩 浜崎香帆
チケット料金(全席指定・税込):一般6,500円/友の会6,000円/学生&ユース3,000円
高校生以下無料(同伴者割引有)
※詳細・お申込みはこちら(11/20 17時申込〆切) https://k-pac.org/shell_shoutai/
※ユースは25歳以下。学生・ユースは入場時に身分証明書の提示が必要です。
主催:京都芸術大学 舞台芸術研究センター
後援:京都市教育委員会
企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
『SHELL』の見どころ
人間の「貌(かたち)」とは何かをめぐり、様々なエピソードで現代に生きる私たちを投影する、作:倉持裕×演出:杉原邦生による新作公演を2023年12月に上演します。
戯曲を手がける倉持裕は、小劇場の劇団からそのキャリアをスタートし、近年では舞台の脚本・演出にとどまらず、テレビドラマの脚本も手がけるなど活躍の場を広げています。今回、「若い時期ではないと得られない熱気あふれる若者たちの世界を描いてほしい」というKAAT神奈川芸術劇場 芸術監督・長塚圭史の依頼により、倉持ならではのシュールさで女子高校生を中心とする現代の世界をリアルに描いた本作が生まれました。
演出を担当する杉原邦生は、プロデュース公演カンパニーKUNIOでの活動のみならず、『オレステスとピュラデス』『パンドラの鐘』『血の婚礼』といった記憶に新しい作品を手がけるなど、今、最も精力的に活動する演出家です。
音楽を手掛けるのは、SNSを通じて国内外から注目される20歳の新進気鋭の若手音楽家・原口沙輔。杉原のラブコールにより実現したコラボレーションで、原口の初めての舞台音楽参加にも期待が高まります。
主人公の高校生キャストには、2012年の女優デビューから注目作に次々出演し注目を集める石井杏奈と、集英社「Seventeen」の専属モデルとしてティーンエイジャーに支持され、女優としても活躍の場を広げる秋田汐梨が決定。また、映画「THE3名様」や、舞台『私の一ヶ月』(22年)、『歌うシャイロック』(23年)などコンスタントに映画、TVドラマ、舞台に出演し、今年芸能生活30周年を迎える岡田義徳が、Z世代を代表する若き才能とともに、舞台を創り上げます。
年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する摩訶不思議な世界を描く本作。不思議な世界観が魅力の倉持の戯曲を、杉原がダイナミックに演出する新作公演に、ぜひご期待ください。
あらすじ
とある高校の放課後の教室。そこには生徒の未羽(みう)、希穂(きほ)、咲斗(さくと)と数名の友達たち。彼らは、突然学校に来なくなった松田先生について、そしてこの学校の問題について度々話し合っている。
ある日、未羽は通りがかったビルからマネキンが落ちてくる現場に遭遇する。そのマネキンを抱きかかえていたのは中年男の高木だが、未羽には高木でもあり希穂の顔にも見えるという不思議な体験をする。同じ人間がいくつもの<顔>を持っている。それは、一部の者だけが知っている世界だったのだが、未羽にはそれを見抜く力があった。
希穂たち以外にも、いくつもの<顔>をもっている人々が分かる未羽。様々な登場人物たちがうごめく中で、顔を見抜けて「絶対他者」を繋げてしまう未羽、顔を持つ人々、そして全く分からない人々との間に、摩擦が生じていく…
作:倉持裕(くらもち・ゆたか)
2000年、劇団ペンギンプルペイルパイルズを旗揚げ、主宰。以降すべての劇団作品の脚本、演出を手掛ける。『ワンマン・ショー』にて第48回岸田國士戯曲賞受賞。 劇団公演も精力的に継続していく一方、『英国王のスピーチ』、蜷川幸雄演出『わたしを離さないで』、劇団☆新感線『乱鶯』『けむりの軍団』、『誰か席について』、『ネジと紙幣』『神の子供たちはみな踊るafter the quake』『浦島さん』と多岐にわたって作、演出を手がける。2011年『鎌塚氏、放り投げる』からはじまった鎌塚氏シリーズは評判を集め、人気シリーズとなっている。KAAT神奈川芸術劇場では2015年『HEADS UP!/ヘッズ・アップ!』(ラサール石井演出)の脚本として参加、大好評をおさめ2017年に再演した。2022年も5月『お勢、断行』、7月鎌塚シリーズ最新作『鎌塚氏、羽を伸ばす』、9月『阿修羅のごとく』、11月『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』といった舞台のほか、映画「アイアム・まきもと」(脚本)が9月に公開、TV「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」(脚本)と、幅広い活躍を続け、他の追随を許さないクリエイターとなっている。
倉持裕 コメント
KAATより「『貌=かたち』というテーマで若者たちを主人公にした話」というお題を頂き、いくつか提案したところ、おそらく最も想像がつかないという理由で、この『SHELL』という物語が選ばれた。一言でいうと、姿かたちを変えながら生きている若者と、それを見破ることができる若者の話である。
こちらで提案しておきながら自分でも展開が想像できなかったため、執筆はとても苦労したが、芸術監督の長塚さん、演出の杉原さん、KAATのスタッフの皆さんからご意見を頂きながら何度も書き直すうち、この奇妙な物語の向かうべき場所がはっきり見えてきた。
苦労のかいあって、何にも似てない、どこにもない話ができた。
現実ではありえない状況に置かれた主人公たちの心境を想像する作業は楽しかった。今のところ文字の塊にすぎないこの異様な世界が、杉原さん始め、キャスト、スタッフの力によってどんな「かたち」を獲得するのか、非常に楽しみだ。
演出・杉原邦生(すぎはら・くにお)
演出家・舞台美術家、KUNIO主宰。2004年、プロデュース公演カンパニー“KUNIO”を立ち上げ、これまでに『エンジェルス・イン・アメリカ 第1部「至福千年紀が近づく」 第2部 「ペレストロイカ」』、“Q1”バージョンを新訳で上演した『ハムレット』、大学の恩師でもある太田省吾作品を鮮烈に蘇らせた『更地』などを上演。その他近年の主な演出作品に、木ノ下歌舞伎『三人吉三』『勧進帳』『東海道四谷怪談―通し上演―』、スーパー歌舞伎II『新版 オグリ』、シアターコクーン ライブ配信『プレイタイム』、PARCO劇場オープニング・シリーズ『藪原検校』、さいたまゴールド・シアター最終公演『水の駅』、COCOON PRODUCTION 2022 / NINAGAGWA MEMORIAL『パンドラの鐘』、ホリプロ『血の婚礼』など。KAAT神奈川芸術劇場では『ルーツ』、『オイディプスREXXX』、KAAT・KUNIO共同製作『グリークス』、『オレステスとピュラデス』を手がけ、コンスタントに作品を上演している。2018年(平成29年度)第36回京都府文化賞奨励賞受賞。
杉原邦生 コメント
劇作家との新作づくりは毎回刺激に充ち溢れています。作家の描き出す〈言葉〉、その〈言葉〉たちによって立ち上がる〈物語〉、そしてその〈物語〉から湧き出てくるイメージ―――まさに〈演劇〉が生み出されるその最初の瞬間生み出されるその最初の瞬間に立ち会えているような、驚きと興奮と喜びがあるからです。初顔合わせとなる倉持裕さんとディスカッションを重ね、本を練り上げていく作業も、やはり刺激に充ち溢れています。
今回の作品は、誰しもそれぞれ持っている幾つもの〈顔〉とその役割についての物語です。そしてこの物語が、蒼(あお)き時期(とき)の只中にいる高校生の視点で描かれることで、その切実さはさらに色濃く迫ってくるように思います。その切実さが現代社会へ投げかける“問い”は決して小さくない意味を持つんじゃないか、そんな気がしています。
フレッシュかつエネルギッシュなキャスト&スタッフと共に、観る者の身体に刻まれるような強烈な演劇体験を創造したいと思っています。
音楽:原口沙輔(はらぐち・さすけ)
SNS を通じて国内外から注目される20歳音楽家。
2歳から自然と踊り出し、5歳から父親の Mac Bookに入っていたGarageBandを見つけて遊びながら作曲を始める。6歳から DJ、9歳からフィンガードラム、10歳でニューヨークにあるアポロシアターの「アマチュアナイト」に出場し日本人最年少で優勝。12歳でフィンガードラムパフォーマンス日本一を決める大会「ACHIEVEMENT BEAT BATTLE」で準優勝。14 歳の時に原宿で披露したフィンガードラムの路上パフォーマンスをきっかけに様々なメディアに取り上げられ話題になる。2018年12月にSASUKE名義でメジャーデビューをし、15歳で新しい地図 join ミュージック「#SINGING」の作詞作曲を手がける。数々のアーティストへの楽曲提供やリミックス、自身の作品リリース、企業とのコラボ、TV番組・CMの音楽、ラジオ番組のジングルなど、多数手がける。近年の主な活動は、郷ひろみへの楽曲提供、NHK Eテレ「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」の音楽(OP、ED、挿入歌、BGM)、神山まるごと高専の起業家講師、東京2020パラリンピック閉会式音楽制作・出演など。
原口沙輔 コメント
実を言うと、演劇や映画などは苦手です。
嫌いという意味ではなく、むしろその逆で、作品を見ている最中からさまざまな感情が胸に突き刺さり、しばらくその余韻に支配されてしまうのです。どうにかその感情を音や言葉、音階などで表現できないかと思い、他のことが手につかなくなってしまうのです。
今回、音楽制作のオファーをいただき、脚本を読ませていただいた後、もう既にこの作品が頭から離れず、その世界にまるで自分も居るかのような気分になっています。その余韻や感情や世界観を遂に自分の頭から外に出せる。それを最高の形で皆さんにお届けできるよう腕によりをかけるつもりです。
この度はお声がけいただき本当にありがとうございます。好きになった作品に直接音を付けられる機会をいただけてとても嬉しく思っています。
スタッフ
舞台美術:佐々木文美 照明:吉本有輝子
音響:稲住祐平 衣裳:丁瑩
ヘアメイク:国府田圭 振付:北川結、仁科幸
演出助手:日置浩輔 舞台監督:藤田有紀彦
制作進行:ycoment
京都芸術劇場(春秋座・studio21)について
2001年に京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)内に開設された、国内の高等教育機関では初めて実現した大学運営による本格的な劇場です。主に歌舞伎の上演を想定してつくられた大劇場=春秋座と、主に現代演劇・ダンスの上演を想定してつくられた小劇場=studio21という、まったくタイプの異なる二つの空間から成り立っており、伝統演劇・芸能から最先端のマルチメディア・パフォーマンスまで、現代の多様な舞台芸術(=performing arts)を幅広くカバーできる施設を誇っています。
舞台芸術を通じて京都における伝統と創造の姿を全国へ、そして世界へと発信しています。
劇場WEBサイト:https://k-pac.org/
Facebook:https://www.facebook.com/kyoto.art.theater
Twitter:https://twitter.com/KyotoArtTheater
Instagram:https://www.instagram.com/kyoto_art_theater/
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