一般社団法人日本ジビエ振興協会（本部：長野県茅野市、代表理事：藤木 徳彦、以下「日本ジビエ振興協会」）では、シカやイノシシ等の野生鳥獣のお肉（ジビエ）の魅力を感じていただくためのセミナーを９月２３日（土）に宮城県仙台市内で開催いたします。対象は、料理人や調理師養成施設（以下、「調理師学校」）の教員・学生・卒業生、ジビエ調理に興味を持つ一般の方等。ジビエにご興味のお持ちの方はぜひお越しください。

本セミナーは農林水産省の「鳥獣利活用推進支援事業※1」の一環として実施されるものです。

※1．令和５年度鳥獣被害防止対策促進支援事業（鳥獣利活用推進支援事業（利活用推進））

― 背景 ・目的ー

　日本ジビエ振興協会は安全で美味しいジビエを普及するため、全国各地で、料理人や自治体、食肉処理施設等へジビエの衛生管理や安全で美味しい調理法に関する講習会や料理セミナーを実施してまいりました。近年、地域活性化や大手外食産業でのジビエの活用の他、調理師学校の必修教材に国産ジビエに関する情報が掲載される等、需要の高まりを感じています。

　一方、一部の飲食店での｢不法に流通したジビエの取扱い｣や｢刺身、加熱不十分での提供｣による食中毒等が懸念されます。そのため、今後も料理人への情報発信はもちろんのこと、未来の料理人を育てる調理師学校への情報提供が必要不可欠であると考えています。

　そこで、料理人や調理師学校の教員・学生、卒業生の方々、ジビエ調理に興味をお持ちの方へ、ジビエの魅力や正しい知識を伝達し、安心・安全なジビエの普及を促進するため、本セミナーを開催いたします。

ー講習内容ー

①イノシシ枝肉の部位分け実演

　イノシシの枝肉を会場でロースやモモ等の部位に分ける実演解説を行います。部位毎に異なる肉質や筋肉と肉の付き方等、実際にご覧いただけます。また、各部位に合った調理方法をお伝えいたします。

②和食ジビエの調理実演

　鳥取県でジビエを長年提供する和食のシェフによる調理実演。「ジビエ×和食」という新しい視点からイノシシ肉の旨味を活かした調理レシピをご紹介いたします。

③ジビエ料理の試食提供と調理のポイント解説

　ジビエの特徴を生かした安全で美味しい基本の調理法を解説いたします。高温で加熱すると固くなりやすい鹿肉ですが、一工夫で美味しく仕上げるポイントをお伝えいたします。

≪本セミナーについて・概要≫

・名　称 ： 調理師養成施設関係者向けジビエセミナー

・主　催 ： 一般社団法人日本ジビエ振興協会

・協　力 ： 公益社団法人　全国調理師養成施設協会

　　　　　公益社団法人　調理技術技能センター

・日　程：令和5年9月23日(土) 10:00～13:30

・会　場：学校法人勝山学園　宮城調理製菓専門学校（宮城県仙台市青葉区葉山町1-10）

・対　象 ： 調理師養成施設の教員・学生・卒業生、料理人、ジビエ調理に興味をお持ちの方、他

・定　員：40名 

・参加費：無料

・講　師：一般社団法人日本ジビエ振興協会 代表理事 / オーベルジュエスポワール オーナーシェフ　　藤木　徳彦

　　　　　梅乃井　店主　　宮﨑　博士　氏

・詳細、お申込み：下記ホームページより受付ております。

        https://www.gibier.or.jp/event_past/cooks-seminar/

・お問合せ先

　一般社団法人日本ジビエ振興協会　担当：野中

　TEL：0266-75-1885

　Mail：info@gibier.or.jp

■8月26日(土)に本セミナーの鹿児島会場を開催いたしました。

セミナーの様子を公開しておりますので、ご参考になりましたら幸いです。（鹿児島会場では枝肉はシカを使用、調理実演は中華料理になります。）

https://www.gibier.or.jp/topics/8966/

■講師紹介

藤木　徳彦 （日本ジビエ振興協会 代表理事/オーベルジュ・エスポワール オーナーシェフ）

1998年に長野県蓼科に「オーベルジュ・エスポワール」オープン。野菜の仕入れ先の農家で起きている鳥獣被害とシカやイノシシが捕獲され、捨てられている現状に直面し、捕獲鳥獣をジビエとして活用するための取り組みを開始。2012年「日本ジビエ振興協議会」設立、2017年に「一般社団法人 日本ジビエ振興協会」設立。安全なジビエの流通と美味しいジビエ料理の普及に関わる活動に取り組む。

宮﨑　博士 （梅乃井　店主）

ホテル、旅館の厨房にて10年修行後、大阪北新地の料理店でカウンター割烹と、御座敷の統括料理長を10年務めた。その後、地元鳥取に戻り、ジビエや地元食材に特化した郷恩料理店・梅乃井の店主を務める。食育の一環で、中学校などの給食にジビエ料理の提供や、栄養士会ジビエ講習会の講師として活動する他、仲間と供に郷土の食材、ジビエなどをテーマにした「料理研究惣和会」を立ち上げる。