ペンシルが「ダイバーシティコンサルティング」を提供開始、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進によって持続可能な事業成長を支援
研究開発型ウェブコンサルティング事業を展開する株式会社ペンシル(本社:福岡市中央区、代表取締役社長CEO:倉橋美佳、以下:ペンシル)は、持続可能な事業成長に向けてダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(以下、DE&I)の推進を支援する「ダイバーシティコンサルティング」の提供を開始しました。
ダイバーシティ と マーケティングを取り巻く社会的背景
様々な変化によるユーザーおよびユーザーニーズの多様化
・市場の変化
・少子高齢化やインバウンド増加
・人権意識の高まり
・法制度の改正
などから消費者意識や価値観・行動は変容しています。
また、可視化されている年齢・性別・人種や民族・障がいの有無のみでユーザーをカテゴライズしたり、ニーズを判断することはできず、不可視の個性/属性が存在することや、人それぞれ様々なラベルを持つことがフォーカスされる社会へと変化を遂げています。
従来のように消費者をマスで捉えてもマーケティングは上手くいかず、企業のブランドのあり方・打ち出すメッセージや顧客との関係の築き方など企業が考慮すべき事柄も複雑化していると言えます。
「多様性」が持つビジネス成長の可能性
昨今のDE&I推進で取り組みが進む、LGBTQ・シニア・チャレンジドなどの市場規模や人口分布は以下のようになっています。
・LGBTQ市場
日本では5.94兆円、世界では100兆円超(電通ダイバーシティ・ラボによる「LGBT調査2015」参照)
人口の約10%を占める(電通ダイバーシティ・ラボによる「LGBT調査2020」参照)
・シニア市場
日本で100兆円超(みずほ銀行産業調査部資料 参照)
・チャレンジド人口
日本で約970万人(内閣府 令和3年版 障害者白書 参照)
ユーザーの中にこうした人々が含まれていることを踏まえ、ニーズに応える商品やサービスを生み出すことができればビジネス拡大の大きなチャンスになり得ます。
ビジネスや社会の持続可能性とDE&Iの密接な繋がり
人権や人的資本の重要性が国内外で高まる中、企業にとってのDE&Iは、CSRや社会貢献ではなく、企業価値/事業存続に関わる課題となっています。
多様な人材が、その能力を最大限に発揮できる環境が整備されているかどうか、多様性社会を前提とした事業展開を行っているかどうかが、成長性や持続可能性の明暗を分けると考えられています。
多くの企業が直面する課題
社会的背景を踏まえ、多くの企業にとってDE&I推進は"待ったなし"の課題となる中で、取り組みを進める上で課題に直面しています。
・DE&I推進の必要性や知識不足など理解が進まない
・理解はしているが具体的な推進方法がわからない/社内に推進者・実行者がいない
・事業戦略とDE&Iをどう紐づけたらいいかわからない
・DE&Iをビジネスに活かしたい/新たなビジネスを立ち上げたいと思っても、リアルな当事者の意見や感覚を知ることが難しい
・必要とされている商品やサービスを作っているのに、本当に必要な人に届けられていない
上記のような現状から、この度ペンシルは「ダイバーシティコンサルティング」の提供を開始することにいたしました。
なぜペンシルがダイバーシティコンサルを行うのか
ダイバーシティコンサルティング提供開始の背景
ペンシルは2015年からダイバーシティ経営を行い、組織風土の醸成や働く環境の整備などさまざまな取り組みを推進してまいりました。女性・シニア・チャレンジド・LGBTQなどを含む、多様なスタッフが活躍しています。さらに、社内の多様性を自社の新たなサービス開発や、クライアントのビジネス成果の創出に繋げることも行ってまいりました。
試行錯誤を重ねながらDE&I推進に取り組んできた企業として、事業の成功にDE&Iは不可欠であり、DE&I推進にはビジネスとの繋がりも必要だと考えます。ビジネスで多くの人を巻き込みながら問題提起を行い、解決の取り組みをしていくことが、本当の課題解決になるはずです。
ユーザーの多様化・複雑化が進む一方で、今はビックデータやテクノロジーを活用したDXによってユーザー1人ひとりの個別のニーズを可視化することができ、きめ細かな対応や必要とされる商品やサービス開発も可能な時代です。
長年にわたってDE&Iに取り組み、デジタルマーケティングの領域で研究開発を重ね、ノウハウを蓄積したペンシルだからこそできる新たな価値提供として、ダイバーシティの観点からコンサルティングの提供開始に至りました。
ダイバーシティコンサルティングで行うこと
企業の置かれた状況や、抱える課題に対して、柔軟かつ包括的にコンサルティングを行ってまいります。また、コンサルティングの提供においては、NPO法人カラフルチェンジラボ(https://cclabo.org/)をはじめとする当事者支援団体などと共創を進めてまいります。下記はコンサルティングメニューの一例です。
・独自マーケット調査
購買マーケットや就業マーケットにおける当事者/企業の実態を定量・定性的に調査します。
・社内のDE&I推進
DE&I戦略の策定や体制づくり、組織風土・制度の革新などを支援します。
・DE&I人材育成
DE&Iを体現した組織となるための人材開発・育成を支援します。
・DE&Iビジネス立ち上げ
ビジネスモデルの設計から、それを実現するための構築、マーケティング支援など、一気通貫で支援します。
・DE&Iビジネス刷新
既存DE&Iビジネスを分析し、課題を明確化。さらなる成果につながるビジネスモデルへと刷新します。
ペンシルのコンサルティング支援事例/取り組みの事例
<LGBTQ>
・不動産系クライアントさまのサービス展開支援
LGBTQ向け相談窓口となるWebサイトの開設/LGBTQ専任担当者の設置(当時都内で唯一)
・LGBTQ購買意識調査の実施
セクシャルマイノリティ当事者の買い物や企業イメージに関する意識・ニーズを把握することを目的としたアンケート調査やLGBTQ座談会を実施
<シニア>
・シニア対応サイト診断サービス
ECサイトなどの企業Webサイトが高齢者にとって使いやすいかなどをペンシルのシニアスタッフが診断、改善点をレポートするサービスをクライアントへ提供
https://www.pencil.co.jp/rd/20190118_04/
・シニアの購買意識調査の実施
シニアのデジタル・DX・SNS・購買同行/意識などに関する調査を実施。ホワイトペーパーとして公開。
https://www.pencil.co.jp/rd/20191224_02/
今後の展望
DE&Iコンサルティングは、ペンシルが創業当時から大切にしてきた考え方や、長年に渡って試行錯誤を重ね実践してきたダイバーシティ経営に基づいています。これから、多くのお客様へDE&Iコンサルティングを提供するにあたり、自社のDE&Iもより一層推進・進化させながら、多様なスタッフの多様なアイデアでお客様のビジネスを革新し、成功に導いてまいります。
そして、独自の研究開発やノウハウ、テクノロジーやインターネットの活用によって、すべての人が幸せで社会全体が豊かになるような事業を行っていく所存です。
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