書店員から女優まで、時代小説ファンが育てたヒット作 「本所おけら長屋」シリーズ150万部を突破
最新18巻は3/25発売
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2022年3月25日に『本所おけら長屋(十八)』(畠山健二 著/税込770円)を発売しました。江戸は本所の貧乏長屋で、金はないけど情に厚い個性的な面々が、次々に巻き起こす珍騒動を描いた時代小説シリーズが、最新18巻をもって累計150万部を突破しました。男性ファンの多い時代小説ジャンルで女性ファンを獲得し異例のヒットを記録している「本所おけら長屋」シリーズ。そのヒットの理由は、著者自身による地道な書店訪問にありました。
■書店がシリーズを育ててくれた
『本所おけら長屋』第一巻を発売したのは2013年7月でした。シリーズ化され、累計発行部数150万部を突破するまでに成長した理由について、著者は「全国の書店さんが応援してくれたからです。つまり、『本所おけら長屋』は書店さんに育てていただいたのです」と力説します。著者初の時代小説作品ということもあり、発売日に都内の書店を訪問した著者は、フロアに並ぶ文庫本の数に圧倒されました。「この中から『本所おけら長屋』を手に取ってくれる人などいるのだろうか」と絶望しかけると同時に、著書を読者に届けてくれる書店に感謝を伝えなければと考えたのです。作品を読んでファンになり、推薦POPや工夫を凝らした展示で応援してくれる書店員に会いに行く「畠山健二の書店行脚」は、10年近く続く『本書おけら長屋』の名物となり、訪れた店舗はのべ1000店を超えています。
■女優・大塚寧々さんの“推し時代小説”
演芸の台本も執筆する畠山氏がこだわるのは、誰も傷つけない“絶妙な笑い”。時代小説特有の切った張ったではなく、人情深い“笑い”に特化することで女性ファンも獲得しました。女優の大塚寧々さんも、“おけら長屋ファン”を公言。登場人物について、「誰が一番というより、『おけら長屋』という“箱”ごと愛しい」という“本所おけら長屋推し”の大塚さんと畠山氏の対談記事は『文蔵』4月号に掲載されています。
「文蔵」公式サイト:https://www.php.co.jp/bunzo/
■オンラインイベントを続々開催
①文化通信社主催
畠山健二先生「本所おけら長屋」シリーズ 150万部突破記念オンラインイベント
※対象書店での購入者限定
日時:2022年5月12日20:00~ 配信:Zoomウェビナー
イベント詳細:https://www.bunkanews.jp/article/262782/
②YouTube LIVE
「本所おけら長屋」150万部突破記念 畠山健二先生×書店員さん
日時:2022年3月30日19:00~ 配信:YouTube LIVE配信
PHP研究所YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/PHPInstitute
■『本所おけら長屋(十八)』について
【あらすじ】
藩主高宗と正室玉姫に世継ぎがないのを案じた家臣が、側室候補を連れてきて……(「あやつり」)や、金太と犬の銀太のコンビが大店の娘の誘拐事件を解決!?友情と別れのせつなさが心に残る(「きんぎん」)など4篇を収録。「今回はオーソドックスに『おけら長屋』らしい話を」と著者が語る通り、読者人気の高いキャラクターや、久しぶりの出番となる古株のキャラクターが登場するなど、新たなファンはもちろん、馴染のおけらファンも楽しめる最新巻です。
【著者】畠山健二(はたけやま・けんじ)
1957年、東京都目黒区生まれ。墨田区本所育ち。演芸の台本執筆や演出、雑誌のコラム連載やものかき塾の講師も務める。2012年『スプラッシュ マンション』(PHP文芸文庫)で小説家デビュー。翌年スタートの文庫書き下ろし時代小説「本所おけら長屋」シリーズがベストセラーとなる。その他の著書に『下町呑んだくれグルメ道』(河出文庫)、『超入門! 江戸を楽しむ古典落語』(PHP文庫)、『粋と野暮 おけら的人生』(廣済堂出版)がある。
【書誌情報】
タイトル:本所おけら長屋(十八)
著:畠山健二
判型:文庫判並製
定価:770円(税込)
発売日:2022年3月25日
ISBN:978-4-569-90200-5
発売元:株式会社PHP研究所
「本所おけら長屋」シリーズ公式サイト:https://www.php.co.jp/okera/
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