多くのユダヤ難民を受け入れた、神戸ジューコムを県外から高校生が人道教育のため来訪
ユダヤ難民の歴史と人道支援の地「神戸ジューコム」(兵庫県神戸市)に、香川県立高松高校と香川県立高松工芸高校の生徒が来訪。
2023年7月9日(日)、香川県立高松高校と香川県立高松工芸高校の1年生の有志の皆さんにユダヤ難民の歴史と人道支援の地「神戸ジューコム」についての研修会を実施しました。
高松高校は多くのユダヤ人の命を救った「杉原 千畝(すぎうら ちうね)氏」の奥様の母校であり、生徒の皆さんは熱心にユダヤ難民の歴史を学ばれています。
「神戸ユダヤ共同体(神戸ジュ―コム)」跡地について
第二次世界大戦中、迫害を逃れて集まったユダヤ人に対して杉原千畝リトアニア領事代理の人道的行為によっていわゆる「命のビザ」が発行され、約 5,000 人のユダヤ人の命が救われました。その後来日したユダヤ難民は、当時日本最大のユダヤ人組織のある神戸の「神戸ジューコム」で受け入れられ、あらゆる支援を受けました。
神戸電子専門学校(神戸市中央区)にはにはその「神戸ジューコム」の石垣が現存し、ユダヤ難民救済活動拠点として、歴史的跡地となっています。この石垣には世界中から観光客が訪れ、歴史学習や人道支援の学びの場となっています。また、探究学習やSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ教材としても活用されています。
多くの歴史書は「杉浦千畝氏の命のビザによって国外に脱出したユダヤ難民は日本の敦賀にたどり着いた」という記述で終わっていますが、実はここ神戸の地で多くのユダヤ難民が神戸市民の支援を受け暮らしていました。過去に、数々の苦難から生き延びた方もこの石垣に訪れ、当時の様子を語っていただいたこともありました。
参加された生徒の皆さんはこれからも杉原千畝氏とユダヤ難民に関する研究を続けられるとのことです。今回学ばれたことを今後の探究活動に活かしていただければと思います。
より詳細なレポートは神戸電子専門学校 ニュース&トピックスにて掲載しています。
高松高校・高松工芸高校の皆さんに「人道支援の地“神戸ジューコム“」の研修会を実施しました | 最新情報 | 神戸電子専門学校
また、サンテレビニュースでも取り上げられました。(神戸ユダヤ共同体跡地 香川県の高校生が見学 - YouTube)
人道支援の地 神戸ユダヤ共同体(神戸ジューコム)跡地には、案内板も設置されております。見学は24時間無料で可能ですので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。また同様の研修会をご要望の高校様はお気軽にお問い合わせください。
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