福島県のラーメン店6店が「福島釜玉ラーメン」 物価高騰の打開策として
福島県内のラーメン店6店が8月4日、「福島釜玉拉麺(ラーメン)」の提供を始める。「麺や うから家から」「麺食処 じゅんちゃん家」「郡山たんたん麺」「麺屋 傑心らぁめん」「らぁめん おかじま」「RAMEN NOODLES フユツキユキト」の6店。
「福島釜玉拉麺」開発のきっかけについて、ラーメン店「RAMEN NOODLES(ラーメンヌードル) フユツキユキト」(福島市置賜町)店主の冬月雪兎さんは「麺に使う小麦、スープに使うガラ、チャーシューの豚肉、鶏油、しょうゆなど、材料の価格は海外・国産共に高騰し、スープを仕込む際のガス代など水道光熱費も値上がりする中、各店が値上げせざるをえなくなった。このままでは店を継続するのも厳しい状況になるのではと打開策を考えた結果、都内ではやりつつあるスープオフスタイルの釜玉スタイルに注目して発案した」と話す。
福島釜玉拉麺は、スープがないこと、卵・香味油・半年以上をかけて羽田製麺と6店が共同開発したオリジナル麺「ふくまどか」を使っているのが特徴。各店が、それぞれの特色を生かした味わいを展開する。「ふくまどか」は「けっぱれ!東北」や「もち姫」などの東北産小麦をブレンドして使っている。加水率、麺厚、特注の切刃7番を使うなど、極太の麺幅にもこだわっているという。「ゆで時間を短めにすると弾力と歯切れのバランスいい食感になり、ゆで時間を長めにすると、もちもちとした食感になるのが特徴」とも。
「この6店は、福島とラーメンを盛り上げようと集まった有志。皆で楽しいことをしたいという思いで始まった。全店の意見を聞きながらの着地点は難しかったが、『これで行きましょう』と決まった。それぞれ特色を生かした味わいを存分に楽しめるはず。今後、参加店が増える可能性もある。福島の新たなラーメンとして根ざすことを目標にやっていきたい」と意欲を示す。
「麺や うから家から」のみ8月24日から、提供する。
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