当商品は、静岡蒸溜所の特徴であるＫとＷという２基の初留蒸留機を使って造られた原酒をブレンドしたシングルモルト「Ｓシリーズ」の最新作です。今後、当商品はスタンダードアイテムとなり、定期的にリリースいたします。
また本作より、静岡蒸溜所の全てのボトルは700mlから500mlに変更となるため、初の500mlでのボトリングとなります。

●静岡蒸溜所の3つの蒸留機

静岡蒸溜所のユニークさは、ＫとＷという２基の初留蒸留機を使い、2種類の個性が異なった原酒を生み出していることです。

地元の間伐材を活用した薪を燃やし、800℃にも及ぶ力強い直火で蒸留する、蒸留機「W」（写真左）。

スコットランド製の蒸留機と、国内のピザ窯メーカーのノウハウを活かした薪直火窯のコンビネーションは、世界唯一。焦げたような香ばしさ、パワフルさ、豊かなボディを持つ原酒が生み出されます。

由緒ある蒸留所から移設した蒸留機「Ｋ」（写真右）は、日本製のポットスティル。蒸気加熱で繊細な調整を必要とするこの蒸留機は、細く長く伸びるネックを経て、丁寧に磨き上げられた華やかで軽やか、フルーティーなアロマを持つ原酒が造られます。

この全く異なる個性を持つ2つの初留蒸留機から生まれる蒸留液は、「Ｓ」と呼ばれる再留蒸留機でもう一度蒸留されます。こうして原酒「ニューメイクスピリッツ」となり、樽に詰める準備が整います。

●2つの原酒の融合で生まれる唯一無二の味わい

Ｗの原酒とＫの原酒を混ぜることなく再留し、それぞれ分けて熟成します。2つの原酒は3年以上の熟成期間を経て初めて、ブレンドの工程で「融合」します。

そのスムースでバランスのとれた味わいは、玉(スフィア)に例えることができるでしょう。Ｋからのフルーティーで軽やかな原酒が玉の上半分を成し、Ｗからのヘビーで力強い原酒が下半分を支えます。

このように2つの原酒の個性を持ち合わせつつも調和の取れた、静岡蒸溜所のスタイルを体現するのが「Ｓシリーズ」なのです。

静岡蒸溜所ではそれぞれのスティルの個性を活かした「Ｗシリーズ」と「Ｋシリーズ」をリリースしていますが、当商品より「ユナイテッドＳ」が定番化し、静岡蒸溜所の主力商品となります。

「Ｗシリーズ」と「Ｋシリーズ」も継続しますが、こちらは「シングルウォッシュスティル・ウイスキー」（単独の初留蒸留機からのウイスキー）という静岡蒸溜所の特別なシングルモルトシリーズとして、さまざまなコンセプトに基づいてリリースする予定です。

●シングルモルト静岡初のスタンダードアイテム 「ユナイテッドＳ」

商品名の「Ｓ」は、コンタクトＳの後継であることを示すだけでなく、静岡、スピリッツ、シングルモルト、スフィア（球）などの頭文字でもあります。

原材料は、スコットランド産ノンピート麦芽、ピーテッド麦芽やビール用麦芽の原酒が中心。日本産大麦の原酒は約1割程度で、これは静岡蒸溜所の仕込みに近い比率となっています。熟成樽は、ファーストフィルのバーボンバレルを主体に、様々な樽を使用しています。

またスタンダードアイテムとしてメインのラベルに変更はありませんが、リリース時期をバックラベルに示しています。最初は「2023 夏」エディションとして表記。今後リリースを重ねるたびに、この名称が更新されていきます。

さらに、500mlボトルでのリリースに伴い、国内販売数量は10,000本限定、前回のリリースの2倍と大きくボリュームアップいたしました。

ガイアフロー株式会社代表取締役の中村大航は発売に際し、以下のようにコメントしています。

『シングルモルト静岡のメインストリームとなるユナイテッドSがいよいよリリースとなります。今回の商品から、原酒のブレンド比率を製造量に応じた割合に近づけて行っており、静岡蒸溜所の味わいを見事に体現したウイスキーとなっています。
そして本商品からボトルが500mlに切り替えとなります。これにより出荷本数を増やすことができ、国内1万本の出荷を実現しました。このボトルは弊社がウイスキー用にデザインしており、よりスリムな胴径で持ちやすいながらも、手に持ったときにはシッカリとした重量を感じられます。スマートさと高級感を兼ね備えた新ボトル、自信を持ってリリースいたします』

●商品詳細

商品名

ガイアフロー
シングルモルト日本ウイスキー 静岡
ユナイテッド S 2023 夏

GAIAFLOW
Single Malt Japanese Whisky Shizuoka

UNITED S 2023 Summer

アルコール度数／容量

50.5％／500ml

希望小売価格

7,821円（本体価格：7,110円）

販売数量

10,000本（国内販売）

発売日

2023年8月中旬

詳細　https://shizuoka-distillery.jp/products/united-s/

●会社概要

ガイアフロー静岡蒸溜所（代表取締役　中村大航）
2014年設立。「静岡らしいウイスキーを造る」という目標のもと静岡蒸溜所を創設し、2016年よりシングルモルトウイスキーの生産を開始。2020年に初めて「シングルモルト日本ウイスキー 静岡 プロローグK」をリリース。
2022年にはジャパニーズウイスキーでは例のない大麦の産地で製品を造り分けた「ポットスティルＫ 純日本大麦 初版」「ポットスティルＷ 純外国産大麦 初版」を発売し話題となりました。海外でも各リリースは高く評価されており、ウイスキーの評価サイトで高得点を獲得しています。静岡に根ざしたウイスキーづくり、地域創出を目指しています。
コーポレートサイトhttp://www.gaiaflow.co.jp