「二十億光年の孤独」から70年、「サラダ記念日」から35年 『言葉の還る場所で―谷川俊太郎・俵万智対談集―』 刊行のお知らせ

株式会社春陽堂書店

2022.07.04 13:00

日本を代表する表現者二人が語り合う奇跡の対談集

株式会社春陽堂書店(東京都中央区銀座3-10-9)は、谷川俊太郎さんと俵万智さんの対談をまとめた書籍『言葉の還る場所で―谷川俊太郎・俵万智対談集―』を刊行いたします。発売は2022年7月5日です。お二人は日本を代表する詩人、歌人です。対談は、それぞれ在住の東京と宮崎という距離を超えてオンラインで行われました。言葉の達人である二人に、詩と短歌の表現上の相違点、言葉と社会のつながり、言葉と音楽、詩や短歌の翻訳などについて語り合っていただいています。

本書は、春陽堂書店が運営するウェブマガジン『Web新小説』にて実施されたオンライン対談を書籍化したものです。谷川俊太郎さんの大ファンという俵万智さんのたっての希望で実現しました。「谷川さん⇔俵さん『もっと聞きたい!?』詩人と歌人の今日から明日」と題されたこの対談は2021年4月1日号~6月1日号にて動画コンテンツとして公開。終始リラックスした雰囲気の中で、言葉や詩、短歌に関する話題から、社会や音楽、都会と田舎についてなど、多岐にわたるテーマが語られました。

また対談の中では、谷川俊太郎さんによる「33の質問」を俵万智さんが回答されています。「33の質問」とは、かつて谷川俊太郎さんがノーマン・メイラーの〈69の問答〉をもとに考えた質問集です。「金、銀、鉄、アルミニウムのうち、もっとも好きなのは何ですか?」「何故結婚したのですか?」「あなたが一番犯しやすそうな罪は?」などの質問を会話のきっかけにするコミュニケーション術でもあります。今回の対談では、これらの質問によりなかなか聞けないプライベートなことにまで話題は及んでいます。

紙面では、お二人の発言の中から印象的な言葉をメッセージブックのように掲載するなど、デザインにも工夫をしています。お二人からの「手紙」のようなぬくもりを感じてもらえるような書籍です。

 

【書誌情報】

『言葉の還る場所で―谷川俊太郎・俵万智対談集―』

谷川俊太郎・俵万智 著

価格:1760円(税込)

ISBN:9784394904175

発売日:2022年7月5日

A5判変型・並製・カバー装・120頁

【目次】

俵の中身 谷川俊太郎

Session 01 「言葉」を疑うか、信じるか .

Session 02 『谷川俊太郎の33の質問』再び

Session 03 都会のデタッチメント、田舎の密度.

豊かな時間のあとに 俵万智

 

【著者】

谷川俊太郎

詩人。1931年東京生まれ。哲学者谷川徹三の長男。詩集『二十億光年の孤独』(1952年)でデビュー。戦後日本を代表する詩人。『世間知ラズ』(1993年)で第1回萩原朔太郎賞、『トロムソコラージュ』(2009年)で第1回鮎川信夫賞、『詩に就いて』(2015年)で第11回三好達治賞受賞。近著に『Web新小説』連載などを掲載した詩集『虚空へ』(新潮社)がある。

俵万智

歌人。1962年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。歌誌『心の花』所属。『サラダ記念日』(1987年)で現代歌人協会賞を受賞。空前のべストセラーとなる。2020年7年ぶりの歌集『未来のサイズ』(角川書店)を上梓、詩歌文学館賞と迢空賞を受賞。コロナ禍の心境を詠んだ作品も収めて評判を呼ぶ。

 

【「Web新小説」とは】

『Web新小説』は、1889(明治22)年に春陽堂から創刊された文芸誌『新小説』をウェブマガジンスタイルで発行する文芸マガジン。 尾崎紅葉、泉鏡花、夏目漱石、田山花袋、森鷗外など多くの名作を世に送り出した『新小説』のコンセプトを引き継ぎ、現在活躍中の詩人、作家、俳人、写真家から最新の文芸コンテンツを配信。更新は月一回、購読料月額300円(税込)でバックナンバーも含め読み放題。登録初月は無料。本書の対談も公開中。入会者はフルバージョンの視聴が可能。

「Web新小説」 https://shinshosetsu.com/

 

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